こんなタイムループなら続いてもイイ!?

タイムループを扱った映画は珍しくないが、本作が面白いのはタイムループを“災難”ではなく、“状況”としてとらえている点。
男は、あがいても無駄と諦めて、この“状況”を楽しもうとし、女は最初こそそうしていたが、行き詰まった“状況”を打破しようとする。そういう意味ではダメ男映画であり、女性の芯の強さが際立つ。タイムループを経験するのがひとりではなく、複数の人間というのも、それぞれの生き方の選択を浮かび上がらせる点で効果的。
さて自分ならどうするか?と考えながら見たが、繰り返すのがこんなにも天気のいい休日ならタイムループも悪くない……と思ってしまうほどに、ダメ男であることを痛感させられた。