小劇場的な熱と温かさが宿る青春映画

2021年4月30日 相馬 学 FUNNY BUNNY ★★★★★ ★★★★★

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FUNNY BUNNY

 下北沢の小劇場で見る舞台劇のような、勢いのあるセリフの応酬。実際舞台劇の映画化なので、ここは作り手がこだわった点なのだろう。演劇に慣れてない方は現実味の薄い会話に戸惑うかもだが、乗ってしまえば一気に楽しめる。

 図書館を舞台にしたミステリアスな前半と、ひとりのミュージシャンをめぐる物語に発展する後半。二幕はいずれも友人の急逝との精神的な折り合いがテーマとなってはいるが、硬さはなくユーモラス。音楽の力もあり、ここぞという場面のエモさの瞬発力が光る。

 役者陣の面構えもよく、彼らの持ち味を引き出した飯塚監督の演出も冴える。若者たちの不器用な、しかし必死な側面をとらえた青春劇。好感度は高め。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ファナティック ハリウッドの狂愛者』他の劇場パンフレットでお仕事中。「映画の巨人たち リドリー・スコット」(辰巳出版刊)に寄稿。

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