まだまだ感覚は衰えてないぜ、と監督の余裕とプライドがみなぎる

2021年5月1日 斉藤 博昭 ジェントルメン ★★★★★ ★★★★★

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ジェントルメン

主人公が壮絶な運命に見舞われる冒頭から、一癖も二癖もありそうな展開を予感させる。ガイ・リッチー監督、自身がブレイクした頃のノリをぶちかます。セルフ・ノスタルジーが愛おしい。
その懐かしい感覚は、デジタルじゃなく映画=フィルムにこだわる探偵のキャラなど、随所にちりばめられ、パワーはあるが経験は浅い若造の悪党どもに対し、オヤジたちの腕が上回る展開に、まだまだ最前線の映画作家だというリッチーの自負が重なる。映画をネタにした脚本のヒネリにも遊び心が。
要所のアクション演出は切れ味があるし、キャストが総じて悪ノリしすぎず、ちょうどいいレベルの怪演を心がけ、エンタメとして観やすい作りになっているのでは?

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:例の接待問題で軽く話題になっている、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で、4月に何回か放映される「ザ・シネマ レコメン道場」という新番組に出演しています。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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