パパは殺人マシーン

今やシリーズとしての面白さがついてきた『ジョン・ウィック』だが、その脚本家のデレク・コルスタッドらしい二匹目のドジョウ感が全開。「舐めてた相手が、じつは最凶」という擦られた設定のもと、かなりぺラペラな話が展開されるなか、ロシアン・マフィアの描写に関しては、ほぼ変わらないといった感じだ。とはいえ、やっぱりアクションシークエンスに関しては、香港&韓国ノワールの要素もしっかり取り入れるなど、かなりの本気度が伺える。確実にアガるパット・ベネターの「ハート・ブレイカー」が流れるカーチェイスやら、やっぱり暴れるジジイ役のクリストファー・ロイドの使い方などに助けられた感もアリ。