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稀代の異端児が己の魂のルーツを辿る

2014年7月31日 なかざわひでゆき リアリティのダンス ★★★★★ ★★★★★

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リアリティのダンス

 過去のホドロフスキー作品に比べると、口当たりが優しくなった、丸くなった、分かりやすくなった。そんな印象を受ける映画だ。
 しかし、そこは腐ってもホドロフスキー。自らの少年時代を脳内イメージ的なリアリズムで再構築していくわけだが、母親のセリフが全部オペラ調だったり、宗教的なシンボリズムが散りばめられていたり。グロテスクなエロティシズムやフリークスへの偏愛など、フェリーニ的なイメージの洪水にもニンマリさせられる。
 老境に達した稀代の異端児が己の魂のルーツを辿る物語。なので、全ての映画ファンにオススメとは言えないものの、自らの異形性を少なからず自覚している者ならば琴線に触れる点も多いはずだ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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