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このヒロイン像は、日本映画史上の一種の発明だ!

2021年7月14日 轟 夕起夫 ももいろそらを ★★★★★ ★★★★★

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ももいろそらを

一時、役者業を離れていたが現在は「イチナナライバー」としても人気、池田愛の10年前の(モノクロ仕様だった)初主演作がカラーに。これを観ると、「彼女の主演作が続けてつくられなかった」ことが惜しくなる。が! その悔やまれる損失を埋めるかのようについに機が熟し、映画が色めいたのだ。

それはまた、寡作だが絶対に真似のできないスタイルを持つ、小林啓一監督の“かけがえのなさ”を改めて知らしめるだろう。冒頭、「2035年の日記」からの振り返り、という設定をなくして純粋に「色褪せない今」を体感させようと、映画自体が発色を始める。無鉄砲すぎるが愛すべきニューヒロインの、心のゆらめき(&刹那なきらめき)と共に。

轟 夕起夫

轟 夕起夫

略歴:文筆稼業。1963年東京都生まれ。「キネマ旬報」「映画秘宝」「クイック・ジャパン」「DVD&ブルーレイでーた」「QJweb」などで執筆中。近著(編著・執筆協力)に、『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』(スペースシャワーブックス)、『寅さん語録』(ぴあ)、『冒険監督』(ぱる出版)など。

近況:またもやボチボチと。よろしくお願いいたします。

サイト: https://todorokiyukio.net

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