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トランスフォーマー/ロストエイジ (2014):映画短評

トランスフォーマー/ロストエイジ (2014)

2014年8月8日公開 165分

トランスフォーマー/ロストエイジ
(C) 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro.

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.2

中山 治美

M・ベイ流中国マネーの使い方

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

 時流にノり、中国市場優先で新たに舵を切った同シリーズ。そのおもねり方が注目されていたが意外にもM・ベイの気骨さに惚れ直すかもしれない。中国企業の登場時間が短く訴訟問題になっている事に象徴するように、すべてが「出しときゃいいんでしょう」という雑な扱い。一方でS・ジョブズ風科学者が人工トランスフォーマーを中国で大量生産を試みるも品質に難ありと、中国製品をチクリと風刺。むしろそっちを怒った方がいいなじゃないか?とツッコミたくなるほどだ。
 とはいえ、そんな裏事情も気にならないほど、仁義を通して地球のために闘うトランスフォーマーの死闘に見入ってしまうはず。男気ロボット、かっけー!。 

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

M・ベイらしい商魂逞しさ全開のアトラクション・ムービー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 相変わらずいろんな意味で大味なシリーズ最新作。中国当局にカッコ良く見得を切らせる辺りなど、チャイナ市場をモロに意識していて、マイケル・ベイらしい商魂の逞しさに苦笑いせざるを得ないが、その露骨なコマーシャリズムこそ本作の真髄だろう。
 驚くべき歴史の真実!ってのも恐竜を見せるための口実に過ぎず、ストーリー的な意味も必然性も皆無。ましてや薄っぺらな人間ドラマに何かを求めちゃいけない。
 オートボットとディセプティコンが戦って暴れて破壊しまくる、その縦横無尽なCGスペクタクルをエンジョイできればそれで良し。そういう意味では正しきアトラクション・ムービーであり、ファンの期待は裏切らないはずだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
ミルクマン斉藤

渡辺謙の英語アテレコ、声だけで判るとは大したもんだ。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

相変わらず音も台詞も画面も必要以上にウルサいし、なのに眠気が襲うほど中盤ダレるし、展開は行き当たりばったりの子供騙し。今回はあからさまに過ぎるタイアップ(笑)がそれを増幅させるうえ、そもそも所詮オモチャじゃねぇか、としか認識できないから物語にも入りこめない。M.ウォールバーグはオートボットの武器まで持って闘いまくるのに、娘の彼氏は若いのにな~んもしない。俺ならこんな男に娘はやれんね。でも後ろ1時間の香港決戦が、ジャッキー・チェンへのオマージュまであってなかなか楽しいのだ(その前のシカゴ対決はぶっ壊しまくるだけで最悪)。それにしてもリー・ビンビンにこんなメイクするなんて美的感覚はないのか。

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平沢 薫

今回も、メカフェチだったら美味さ倍増

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

このシリーズを見るたびに、自分がメカフェチでないのが残念でならない。もしそうなら、あの鋼鉄のザラザラとした質感と、各部がカシャカシャと別の形に結合されていくときの金属の擦れ合う感じだけで、至高の快感が味わえるのに違いない。今回の新型ボディのツルツルピカピカな質感も、変形する金属も、たまらない珍味なはず。

メカフェチじゃなくても、2つの舞台、アメリカの田舎と中国の大都会で、タイプの違うアクションが大スケールで展開、恐竜型も登場する大盤振る舞いに、お腹は満腹。ドラマも人類VS非人類という壮大さだが、逆に、オートボットと少年の心が通い合うといったシリーズの原風景が見たくなるのは贅沢?

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くれい響

シリーズ最高の体力勝負!?

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

2作目『リベンジ』からマイケル・ベイ監督と観客の体力勝負な感があるが、キャスト一新の今回は最長の165分! フツウならクライマックスな見せ場後に、香港が『北京原人の逆襲』以来の惨事となる一大決戦が待っているので、体力の温存はマストだ。
ダイナボットまで参戦するなか、レイ・ロイがバイクを貸し、警官マイケル・ウォンも出動。ジャッキー・チェン好きなベイ監督だけに、『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』で組んだマーク・ウォールバーグに、『プロジェクトBB』の排気口ジャンプ・アクションをやらせるなど、前作の“シカゴの惨劇”超の見せ場連発。中国資本から「中国政府が香港を守る」のセリフは少し引くが…。

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相馬 学

空疎で悪いか!? とことんド派手な、開き直りの美学

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 巨大ロボ(正しくは異星生命体)のクールな変身とバトル、派手な爆破。お色気もギャグもある。これ以上、何を求める? シリーズのファンには、もはや愚問だろう。

 ディテールに気を配らない展開をツッこんだらキリがないが、本シリーズの面白さはそんなことを気にさせない勢いにある。戦う、壊す、ぶっとばす。今や一大市場である中国に目配せした、クライマックスの香港の破壊シーンに到達する頃は、もう満腹だ。

 こうなると、恐竜や創造主などシリーズ過去作でひと言も触れられていない新設定の後出しジャンケン感をツッこむ気にもならない。シリーズをとおして磨かれてきた力技は、ある意味、マイケル・ベイの美学なのだろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
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