あのCMとはちょっと違う、妻夫木のび太も聴けるけど。

なんというか、下品というか、やたら「泣ける」ことばかり押し出したつくりにゲンナリ。そんなに熱心な藤子F好きでもない僕さえよーく覚えている、涙腺を刺激すること確実な傑作エピソードが名台詞もそのままに連打されるんだから、知らない人が観りゃ泣けるのは当然だ。…ま、それは企画としては「有り」だとしよう。でも「無し」なのは売り物の3D(アニメーションを立体的に作るという面で)。TVで毎週観られる2Dより、表情、動き(特に細かい仕草)の表現があからさまに劣る。二度にわたる一人称目線の飛行シーンや背景の書き込みは素晴らしい点もあるが、それは「ドラえもん」というコンテンツが求めるものではまったくないだろう。