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ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪 (2013):映画短評

ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪 (2013)

2014年8月2日公開 133分

ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪
(C) 2013 HUAYI BROTHERS MEDIA CORPORATION ALL RIGHTS RESFRVED.

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

ミルクマン斉藤

もはや推理要素ゼロ、奇想天外中華冒険伝奇絵巻。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

CGや3Dを存分に使えるようになってツイ・ハークが復調したのは、彼が欲してやまないヴィジュアル・スタイルをようやく実現できる時代になったからだろう。シリーズ前作と比べてもアクション・シーンでは(じゃないシーンでもだが)伝家のワイヤー・ワークと併用したCG合成カットが激増(主にスローで)。それが動きの流れを寸断してまでもいちいち挟まれるのはちょいと異様なほどで、このモンタージュは映画というより漫画に近い。しかし、さほど映像リズムを損なうでもなく強引に纏めるのは流石ツイ・ハークだし、リアルさに乏しいペラペラなイフェクトでも「この絵が欲しいんだよ!」という欲望に漲っているのが素晴らしいじゃないか。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

中華ファンタジー版シャーロック・ホームズ 見参!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

といっても、カンバーバッチ版シャーロック的高機能社会不適応者度ではなく正統派の名探偵だが、その代わりクールビューティなライバル的存在をプラス、ジョン・ワトソン的な好青年も配してある。

基本は名探偵が事件の謎を解くミステリーだが、そんなことより、則天武后に陰陽師、中華風半魚人に中華風クラーケンまで登場する、玉手箱的カラフルさが楽しい。
 
監督は香港特撮アクションのベテラン、ツイ・ハークなので、安定のド派手さ。天女の羽衣のような中国宮廷風衣装が、宙空で風を孕んで優美な形を描き、過激なアクションの装飾符となる。やっぱりワイアーアクションは中華ファンタジーによく似合うと痛感。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

あらゆるエンタメ要素を欲張った中国伝奇時代劇の決定版

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 基本は武道の達人で頭脳明晰な唐王朝の判事ディー・レンチェが怪事件の謎を追う“中国版シャーロック”なのだが、そこに香港映画お得意の超絶ワイヤーアクションやCG満載の海洋スペクタクル、豪華絢爛な宮廷サスペンス、美女と野獣的ファンタジー・ロマンス、そして魑魅魍魎が蠢くクリーチャー・ホラーなどなど、ありとあらゆる要素をこれでもかと詰め込んでいる。
 巨額の製作費を投じた超大作ながら、ツイ・ハークらしい荒唐無稽なB級エンターテインメント感が絶妙な効果を発揮しており、文字通り頭を空っぽにして楽しめる。美男美女の揃ったキャストも目の保養に良し。まさに中国伝奇時代劇の決定版。夏休み映画はこうでなくっちゃね!

この短評にはネタバレを含んでいます
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