シネマトゥデイ

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映画短評

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  • MEG ザ・モンスター
    鮫ともタイマンを張るJ・ステイサムに喝采
    ★★★★★

    MEGことメガロドンが深海深くに生息していたという前提のもと、次々と恐怖が人間を襲う展開はヒヤヒヤの連続。もと飛び込み選手のJ・ステイサムは水中の動きに安心感があるとはいえ、MEGが子鯨を食い殺して以降は、「次に死ぬのは誰?」と心中ロシアンルーレット。海洋技術はさっぱりわからぬが、中国人学者が作った海中基地が近未来的でイカす。トランプ大統領がスペース・フォースに夢中になっている間に中国はしっかりと海洋の覇権を握るのかもと映画とは無関係なことに思いを馳せてしまった。『ジョーズ』以来、進化を遂げるシャーク映画だけど、最後はやっぱりタイマンが気持ちいい。マシ・オカの日本男児ぶりもグッド!

  • MEG ザ・モンスター
    ステイサムの泳ぎ+モンスターパニックの幸福すぎる合体
    ★★★★

    元水泳の飛込選手として、これまでも何度か主演作でその才能の片鱗は見せていたステイサムだが、今作では他のスターでは絶対に不可能な泳ぎっぷり全開に惚れぼれ。そんなステイサムでも、いくら何でも巨大サメと一騎討ちはないだろ……との疑問に、とりあえず納得させる理由が語られるのもアッパレだ。

    絶対にうまくいかなそうな作戦や、明らかに違和感のあるラブストーリーなど、この種のモンスターパニック映画らしいツッコミどころが「お約束」として堂々と描かれるのも好感。何より、アクション場面のアングルやカット割り、編集が意外なほど(と言っては失礼だが)上出来で、見やすい映像で素直に興奮させてもらい、心から満足。

  • タリーと私の秘密の時間
    子育ての経験がなくても、きっと接点がある
    ★★★★★

     子育てや主婦業の経験がなくても、いろんなことが完璧にできないと、自分にマイナス評価を与えてしまいやすいあなたなら、この主人公と接点がある。そして、いろんなことを一心にやっているうちに、ふと気づいたらある程度の年齢になっていて、あれ、こういう自分になる予定だったんだっけ?と思ったことがあるあなたも、きっと接点がある。そういう物語だけど、脚本が「JUNO/ジュノ」「ヤング≒アダルト」のディアブロ・コディで、主人公の言うジョークのセンスが辛口だから、ノリが暗くならない。
     ちなみにタリー役マッケンジー・デイヴィスがカッコよく、彼女が新「ターミネーター」のヒロイン役に抜擢されたのも納得。

  • 判決、ふたつの希望
    社会派と敬遠したら損。エンタメ的に引き込まれる
    ★★★★★

    タイトルからコテコテの社会派作品のイメージが漂うが、語り口はじつにテンポよく軽快。宗教やモラルで対立する主人公2人に対し、観ているわれわれが、こっちに共感、あっちの気持ちも納得……とスリリングに行き来する感覚は、ハリウッド映画の上質エンタメのようだ。さすがにタランティーノの現場で学んだ監督だけのことはある。

    万国共通の家族ドラマも描きつつ、日本人には馴染みの薄い、レバノンにおけるパレスチナ人移民の問題に鋭く切り込んでいく脚本が秀逸。ノンストップで引き込みながら、まだ知らぬ世界の現実を観客に伝える。そして人間心理の複雑な裏オモテも浮き彫りにする。これって、まさに「映画の見本」ではないか?

  • オーケストラ・クラス
    教師と子供たちが「喜び」に近づいていく
    ★★★★★

     壮年のヴァイオリニストが、コンサートで演奏しても喜びがなくなったと言って演奏活動から去り、それとは別のところで喜びを得ようとする。そういう「喜び」について描く作品。バイオリニストが子供たちに楽器演奏を教える話ではあり、教師と問題児たちのあれこれや、問題が起きて結束するという展開は定石通りだが、子供たちの楽器演奏技術が上達していく話ではなく、子供たちが楽器を演奏することで無意識に誇らしい表情になっていく、そんな物語になっている。教師も子供たちも、映画の中ではまだ「喜び」を手に入れるには至っていないかもしれないが、確実にそれに近づいている。そういう「喜び」がスクリーンの上に映し出される。

  • 追想
    若い愛の純粋さ、愚かさ、美しさ、せつなさ
    ★★★★★

     時代は1962年。映画は、結婚式の直後、海沿いのホテルにチェックインし、ロマンチックな時間を過ごす主人公ふたりの様子を、フラッシュバックを織り込みつつ描いていく。前半、ややテンポがスローなのは否めないのだが、最後になって、それら思い出のシーンは必要だったのだと納得する。ここで語られるのは、若い愛。それも、本当の愛だ。それがあまりに愚かで、せつなく、しかし美しくて、涙が流れるのである。シアーシャ・ローナンがイアン・マキューアン小説の映画化作品に出るのは、「つぐない」以来、10年ぶり。あの少女がこんな立派な大人の役者になったのだという事実にも、感動を覚えずにはいられない。

  • スターリンの葬送狂騒曲
    恐怖政治に怯える組織人なら震えつつも笑い転げる権力闘争の実態
    ★★★★

     フランスのグラフィックノベルをイギリスの政治風刺劇の名手が映画化した、旧ソ連の権力闘争。独裁者スターリンの死の直前から始まるが、側近たちの狼狽や権力欲を露わにする姿は、ほぼ実話なのに滑稽極まりない。昨今の日本では、ピラミッド構造のトップの横暴が露見し、テレビやSNSに晒されて人々が溜飲を下ろす行為が繰り返されているが、その本質はここに描かれていることと何も変わらない。恐怖に基づく権力の暴走、全体主義の行き着く先は、いつの時代も歪にして愚かしいが、渦中にいる人間が客観視することは難しい。未だドンが君臨するあらゆる業界の組織人は、本作を震えつつも笑い飛ばし、改革のヒントを見出すかもしれない。

  • SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班
    香港映画の醍醐味がギュッと凝縮!
    ★★★★★

    香港島と九龍半島を繋ぐ、海底トンネルがロケーションのありそうでなかったパニック大作。アンディ・ラウしか演じられない主人公のキャラに、顔力が圧倒的なバイプレイヤー。さらに、時に容赦ないストーリーの顛末に、時に尋常じゃない熱量を放つ過剰演出…。極悪テロ集団の首領役がチアン・ウェンじゃなく、実弟のチアン・ウーが醸し出す小者感や、爆弾処理のプロにしては成功率低めなツッコミまでも持ち味になっている。香港映画ファンにとって、懐かしくもアリ、ツボを突きまくるが、職人監督ハーマン・ヤウにとっても最高傑作といえる極上の仕上がりだけに、いろいろと“意味ある広東語版”で堪能したい!

  • タリーと私の秘密の時間
    ベビーシッターとアドベンチャー!
    ★★★★★

    18?増量の肉体改造で、疲れた主婦役に挑んだシャリ姐。カラオケで「コール・ミー・メイビー」を熱唱し、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のマリア・ベロと並ぶ、熟女コスプレを披露する姿に、フュリオサの面影は微塵もない! 年齢差を超えた女子の友情物語だけに、『午後3時の女たち』のベビーシッター版ともいえるが、肝となるのはマッケンジー・デイヴィス。『ブレードランナー 2049』の娼婦のミステリアスさを残しつつ、新『ターミネーター』ヒロインに抜擢された存在感は、ときにシャリ姐を喰うほど。ただ、『ヤング≒アダルト』監督・脚本・主演トリオ最新作としてハードルを上げると、オチに戸惑う恐れアリ。

  • オーシャンズ8
    男達の泥臭い金庫破りを過去に追いやる、華麗なる女性集団大泥棒
    ★★★★

     シリーズのリーダー格ジョージ・クルーニーには妹がいた、という笑える接点はともかく、タイムズ・アップの時代を実感させる。『オーシャンズ』女性版という認識は改めた方がいい。男達の一世一代の金庫破りなど泥臭い行為とばかりに、女性達はゴージャスにして鮮やかに決める。会場はメトロポリタン美術館、狙いはメットガラのダイヤの首飾り。銃撃アクションも色仕掛けもないが、アクシデントに見舞われても知略の軌道修正は抜かりない。リーダーであるサンドラ・ブロックのもうひとつの目的は情念に満ちているが、演歌に陥ることもない。標的としての“人気ハリウッド女優”アン・ハサウェイのキャラクター造形が巧みで物語を膨らませる。

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