第72回カンヌ国際映画祭(2019年)コンペティション部門21作品紹介

第72回カンヌ国際映画祭

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
The 72nd Festival de Cannes

 5月14~25日(現地時間)に開催される第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門21作品を紹介(コンペティション外を除く)。今年の審査委員長は、映画『レヴェナント:蘇えりし者』などのメキシコ人監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥジム・ジャームッシュペドロ・アルモドバルケン・ローチテレンス・マリック、そしてポン・ジュノグザヴィエ・ドランと、カンヌ好みの監督が揃いまくった今回だけに、混戦が予想されそう。さらに、ブラピ×ディカプリオのタランティーノ監督最新作が滑り込みエントリー! 栄えあるパルムドールの行方はいかに!?(文:岩永めぐみ/平野敦子/本間綾香/編集部 浅野麗)

[PR]

『ザ・デッド・ドント・ダイ(原題) / The Dead Don't Die』

製作国:スウェーデン、アメリカ
監督:ジム・ジャームッシュ
キャスト:ビル・マーレイアダム・ドライヴァー

【ストーリー】 アメリカ・オハイオ州にある平穏な田舎町センタービルで、墓から蘇ったゾンビたちが徘徊し、次々と人間に襲いかかる。異常事態に見舞われた町の警官3人と、遺体安置所で働く風変わりな研究者が協力して、ゾンビ成敗に乗り出す。

【ここに注目】 ジャームッシュ監督・脚本のホラーコメディー。メガネをかけた3人組の警官をビル・マーレイ、アダム・ドライヴァー、クロエ・セヴィニーが演じ、スコットランド人の遺体専門家をティルダ・スウィントンが怪演している。ほかにもスティーヴ・ブシェミダニー・グローバーケイレブ・ランドリー・ジョーンズイギー・ポップセレーナ・ゴメス、そしてトム・ウェイツと豪華キャストが集結。

『ペイン・アンド・グローリー(英題) / Pain And Glory』

製作国:スペイン
監督:ペドロ・アルモドバル
キャスト:アントニオ・バンデラスペネロペ・クルス

【ストーリー】 人生の盛りを過ぎた映画監督のサルバドール・マヨは、これまでの自分の人生に想いを馳せる。1960年代に両親と共に引っ越したバレンシアの町パテルナで体験した性の目覚め。そして本当の愛を知った1980年代のマドリッドの風景がよみがえる。

【ここに注目】オール・アバウト・マイ・マザー』でアカデミー賞外国語映画賞に輝いた、スペインを代表する巨匠アルモドバル監督最新作。自伝的作品である今作で、主人公の映画監督を演じるのは、初期の頃から何度もタッグを組んできたアントニオ・バンデラス。そして、今やスペインだけでなく、ハリウッドでも活躍するオスカー女優ペネロペ・クルスが豪華共演を果たす。アルモドバル監督自身の半生を重ね合わせた渾身の一作に期待が高まる。

[PR]

『ザ・トレイター(英題) / The Traitor』

製作国:イタリア、フランス、ブラジル、ドイツ
監督:マルコ・ベロッキオ
キャスト:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノルイジ・ロ・カーショ

【ストーリー】 シチリアに生まれたトンマーゾ・ブシェッタは若くしてマフィアの一員となり、やがて“2つの世界のボス”と呼ばれるまでに上り詰める。だが、1980年代、彼はマフィアの血の掟を破り、政府に協力する証言をする。

【ここに注目】眠れる美女』などのイタリアの巨匠ベロッキオ監督が、シチリアのマフィアを題材に描く社会派ドラマ。初めてのマフィアの内部告発者として知られる実在のトンマーゾ・ブシェッタをモデルに、強盗や恐喝、殺人をもいとわない恐るべきマフィアの実態はもとより、彼らと深い関係を持つイタリアの暗部をあぶり出す。『修道士は沈黙する』などのピエルフランチェスコ・ファヴィーノが演じる主人公が語る脅威の世界に衝撃が走る。

『パラサイト(英題) / Parasite』

製作国:韓国
監督:ポン・ジュノ
キャスト:ソン・ガンホイ・ソンギュン

【ストーリー】 家族の誰も仕事をしていないギテク一家だが、あるとき長男が家庭教師として面接を受けることになる。長男は期待を胸にパク社長の豪邸を訪れ、贅沢な暮らしぶりを目の当たりにするも、予期せぬ出来事に巻き込まれていく。

【ここに注目】 ポン・ジュノ監督の新作は、全員失業中の家族と富豪一家の物語が交錯する異色ファミリードラマ。『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』『スノーピアサー』に続き、ポン監督とは4度目のタッグとなる、韓国の名優ソン・ガンホが主演し、イ・ソンギュン、チェ・ウシクらと共演する。近年ハリウッドで活躍しているポン監督にとって、おおよそ10年ぶりの韓国映画となる。

[PR]

『ヤング・アーメッド(英題) / Young Ahmed』

製作国:ベルギー、フランス
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌリュック・ダルデンヌ
キャスト:イディル・ベン・アディオリヴィエ・ボノー

【ストーリー】 ベルギー人の13歳の少年アーメッドの運命は、イスラム教指導者の理想に従うか、人生に導かれるままに進むか、どちらを選ぶかにかかっていた。

【ここに注目】ロゼッタ』と『ある子供』で2度のパルムドールを獲得したジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌの兄弟が、カンヌ国際映画祭コンペティション部門8回目のノミネート。現代のベルギーを舞台にした本作を「これは1人の子供に起きるあらゆるケースについての物語。言えることはそれだけ」と紹介しているダルデンヌ兄弟。得意の子供をテーマにした作品で3度目のパルムドームなるか。

『オー・メルシィ!(英題) / Oh Mercy!』

Oh Mercy!
(C) Shanna Besson / Why Not Productions

製作国:フランス
監督:アルノー・デプレシャン
キャスト:レア・セドゥサラ・フォレスティエ

【ストーリー】 フランス北部の町、ルーベ。クリスマスの夜、老婦人が殺害される。警察署長のダウドと新入りのルイが事件を担当し、近くに住む若い女性、クロードとマリーが逮捕されるが、2人は麻薬とアルコールの中毒だった。

【ここに注目】 前作の『イスマエルの亡霊たち』がカンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったアルノー・デプレシャン監督の新作は、実話を基にしたクライムドラマ。監督が生まれ育ったルーベで2002年に起きた事件を題材にしており、犯罪を扱いながらも、人間の悲劇を描く物語だという。レア・セドゥ、サラ・フォレスティエ、ロシュディ・ゼムアントワーヌ・レナルツといったデプレシャン組初参加のキャスト陣と共に、6度目のコンペティション出品で初のパルムドールを狙う。

[PR]

『ザ・ワイルド・グース・レイク(英題) / The Wild Goose Lake』

The Wild Goose Lake

製作国:中国、フランス
監督:ディアオ・イーナン
キャスト:リャオ・ファンフー・ゴー

【ストーリー】 ライバルのギャングと警察の双方から追われることになったギャングのボスと、自由になるために全てを賭けた売春婦の運命が、ある夜、交錯する。

【ここに注目】 2014年のベルリン国際映画祭で金熊賞(作品賞)と銀熊賞(主演男優賞)をダブル受賞した『薄氷の殺人』のディアオ・イーナン監督とリャオ・ファンが、再集結して放つクライムスリラー。イーナン監督によるネオフィルムノワールの独特の雰囲気と鮮烈なバイオレンス描写が光る。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア

楽天市場

[PR]