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ロバート・ゼメキス監督が見た不思議の「TOKYO」

第28回東京国際映画祭

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映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどのロバート・ゼメキス監督が、第28回東京国際映画祭のオープニング作品に選ばれた最新作『ザ・ウォーク』を引っ提げ来日。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989)で主人公マーティとドクが訪れた「未来」の日(2015年10月21日)を奇しくも日本で迎えたゼメキス監督は、記者会見でこう語った。「この特別な日にここに居られることが、偶然なのか、必然なのか、皆さんの判断に任せたい」。ゼメキス監督の目には、日本・東京はどのように映っているのか?(取材・文:編集部 石神恵美子 撮影:金井尭子)

ロバート・ゼメキス監督
ロバート・ゼメキス監督

Q:今回は東京国際映画祭のために来日されましたが、監督にとって日本での忘れられない出来事は?

 1980年代に東京で取材を受けたんだ。日本に来るのはそのときが初めてだったから、何が起こるかもわからず、全てが未知だった。そのときにとんでもないことが起きたんだ。それは『ロジャー・ラビット』(1988)の記者会見での出来事なんだけど、開始と同時に2メートル以上もある巨大なロジャー・ラビットのぬいぐるみが出てきたんだ。それで、2人の女性がとてもフォーマルな装い……えーっと……キモノ姿で登場してさ(笑)。でもどうやら、彼女たちが運ぶにはロジャーのぬいぐるみが重すぎたみたいで、ロジャーにローラースケートが装着されていて、それで転がしながら登場したってわけさ。ハハハハ。そりゃあもう、おかしかったよ。

Q:ズバリ東京の魅力は?

食事も、街も、文化も好きさ。そして、ステキなホテルもね。西洋の国はどこもほとんど同じだけど、東京はユニークなエネルギーに満ちている。そこが好きなんだ。

Q:東京で行きたいところはありますか?

ずっと行ってみたかった築地の魚市場に行くよ。お寿司は大好きで、今日の昼にも食べたんだ。あと、東京国際映画祭が終わったら京都にも行く予定だよ。

Q:お気に入りの日本人監督はいますか?

誰であろうと、映画を作ったことのある人は尊敬しているから名指しで言うのは好きじゃないんだけど、クロサワ(黒澤明)の作品は映画学校の生徒だったときに観たよ。ほかの古典映画も観たけど、どれも好きだったな。

Q:日本映画とアメリカ映画の違いを感じることはありますか?

うーん、昔は違ったかもしれないけど、最近の印象ではむしろ似てきているような気がする。特にストーリーテリングがね。

映画『ザ・ウォーク』は2016年1月23日より全国公開

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