林遣都、上野樹里と人生相談も 初共演でリスペクト炸裂「全てにおいて想像を超えた方」
俳優の上野樹里と林遣都が8日、都内で行われた映画『隣人X -疑惑の彼女-』(12月1日公開)の完成披露舞台あいさつに出席。二人は本作が初共演となり、林が上野を「全てにおいて想像を超えた方。撮影中も人生相談のような話をよくしたんですけど、この人すごいなって。私生活からしっかりしていて、それがお芝居にも現れている。言葉に重みのある人で、お会いして得るものばかりでした」と絶賛した。
第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子の小説「隣人X」に基づく本作は、紛争で故郷を追われた“惑星難民X”があふれた世界を舞台に、人間の姿で社会に紛れ込んだ彼らの存在に翻弄(ほんろう)される人々の姿を描く。上野が正体を疑われる主人公を、林がスクープを狙う週刊誌記者を演じた。イベントには熊澤尚人監督も参加した。
上野にとって本作は7年ぶりの映画主演。満席となった客席を見回すと「懐かしい感じです。最近まで舞台に立っていたんですけど、見え方が全然違いますね。みなさんがよく見えます」と嬉しそうに話した。
また、上野は林との共演について「楽しかったです。最初のリハーサルの時に、ガランとした場所なのにロケーションする場所が見えて来るような感じがするくらい、身体能力を生かして機敏に演じてくれて、リハの動きを見てすごく安心感があるし、二人のコントラストもエッジが効いていていいなって思いました」とコメント。「静かな映画だけど楽しんでもらえるものになるだろうなって確信しました」と仕上がりに期待も膨らんだという。
林は本作でひげ姿も披露しているが、「林くんはひげが似合う」と監督が言うと、上野もすぐに同意。「遣都君のひげ姿もいい意味で色気を感じられて良かったです」「撮影中もたくさん話していく中で、真面目だけど、いい意味で不良性も持っていて、このエネルギーが発散されたすごいことになるだろうなって思いました」と続き、「(演じる)柏木良子は冴えない生活を送りながらも(林演じる)笹憲太郎に誘われてご飯に行ったりするんです。そんな冒頭のシーンも、遣都君のファンに良子の気持ちになって見てもらいたいです」と呼びかけた。
林にとっても上野の存在が頼もしかったそうで「素敵な方で、お会いした初日から驚きました。作品や役への取り組み方がかっこよくて、一期間でもご一緒できるのが楽しみだなって思いました」と圧倒された様子。「心から尊敬しているので、樹里さんの魅力を話せと言われたら、一時間くらい話せます」とも話し、「全てにおいて想像を超えた方。撮影中も人生相談のような話をよくしたんですけど、この人すごいなって。私生活からしっかりしていて、それがお芝居にも現れている。言葉に重みのある人で、お会いして得るものばかりでした」と上野を絶賛していた。(取材・文:名鹿祥史)