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この秋のロンドンは日本映画のオンパレード!安藤モモ子『カケラ』などレインダンス映画祭でも続々上映

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クエンティン・タランティーノ監督も参加したことがあるレインダンス映画祭
クエンティン・タランティーノ監督も参加したことがあるレインダンス映画祭

 9月30日から10月11日までロンドンで開催されるレインダンス映画祭で、多数の日本映画が上映される。10月14日から始まるロンドン映画祭と合わせると、この秋は、数々の話題作を含む相当数の日本映画がロンドンで観られることになる。

 今年で17回目となるレインダンス映画祭は、アメリカのサンダンス映画祭と比して語られることもあるインディペンデント映画祭で、個性的な作品が多く上映される。これまでにもクエンティン・タランティーノ監督など多くの異才を迎えて開催されてきた。

 今回も審査員、上映作ともに、なかなかの個性派そろい。審査員には、独特の存在感で本業の歌手を超え俳優としても活躍するトム・ウェイツなどに並び、奥田瑛二、安藤和津夫妻の長女で、イギリスで学んだ経験もある映画監督安藤モモ子が名を連ねる。安藤監督はデビュー作『カケラ』が上映もされる。

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  選出作には日本映画がズラリ。現在のところ71作品が予定されている長編部門では日本映画が2割近くを占めた。園子温監督『愛のむき出し』、河瀬直美監督『火垂』、門井肇監督『休暇』のように海外でも既に高評価を得ている作品はじめ、三木聡監督『インスタント沼』、タナダユキ監督『俺たちに明日はないッス』、宮野雅之監督『ララピポ』、高橋康進監督『ロックアウト』、岨手由貴子監督『マイム マイム』、浜野佐知監督『百合祭』、土屋トカチ監督『フツーの仕事がしたい』に上記安藤作品の11本が上映予定。アメリカ、イギリス作品に次ぐ数となっている。短編部門でも、佐藤有紀監督『emerger』、矢部真弓監督『月夜のバニー』、別府裕美子監督『クシコスポスト』の3本が選出されている。

 同映画祭閉幕後すぐの10月14日開幕のロンドン映画祭でも、崔洋一監督映画『カムイ外伝』と横浜聡子監督映画『ウルトラミラクルラブストーリー』の松山ケンイチ主演作2本と、日中米合作のデヴィッド・ボワーズ監督映画『アストロボーイ』(原題)が選出されており、ロンドンの日本映画ファンにとっては、うれしい芸術の秋となりそうだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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