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イケメン調査隊

ポジティブオーラ全開!人懐こいエンターテイナー三浦りょう太

イケメン発掘調査隊

『彼女が好きなものは』三浦りょう太(みうら・りょうた)【第160回:イケメン調査隊】

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インタビュー

Q:映画『彼女が好きなものは』への出演はオーディションで決まったそうですね?

手応えは……とてもあったんです! それまでのオーディションはあまりうまくいかず、初めて自分で「今日は良かったな」と思えて。劇中のシーンを演じたのですが楽しむことができて、このシーンを映画でも演じてみたい! と。だから結果を聞いたときはうれしくて、母に「受かったよ!」とすぐに言いました。それまでの流れを知らないから「おお~よかったね」くらいの感じでしたけど(笑)。

Q:初めての映画出演だったとか?

そうですね。初めてドラマに出演させていただいたときは「ロケバスに乗って」と言われても、ロケバスの意味もわからなくて。今回は初めての映画で、最初はドラマとの違いもよくわかっていませんでした。いざ現場に入ると監督やスタッフさんの“映画人としての心意気”のようなものを感じました。

Q:演じた小野雄介は、とても重要な役どころですよね?

最初に「裏の主役だから」と言われて。それでテンションが上がりつつやっぱり不安もあって、台本を何度も読みました。たくさん読めばいいという問題ではないですが、とりあえず安心したくて。すべてのセリフを覚えようと。オーディションでも小野を演じたのですが、そのときから彼が自分の中にいるようでした。自分なりの正義を貫いているけど、必ず理解してもらえるものでもなくて。知らないうちに人を傷つけてしまうことって、誰にでもあると思うんです。僕にもありました。この作品でいちばん共感できるのが、小野じゃないかな。

Q:小野には、特に男性が共感しやすいと思ったのですが?

男ってプライドがあって、それを貫いた結果、人を傷つけてしまうことはよくあるだろうなと。とても共感できるけど、自分と似ているわけではないんです。オーディションでは、監督が僕に小野を感じたそうですが、「僕は、お、お、小野!?」と驚きました。小野はクラスのリーダー的存在でイジる側ですけど、僕自身は学校でイジられるタイプなので(笑)。人前で堂々としゃべるとそういうふうに見てもらえるというのは新しい発見でした。

Q:監督が「どうしても小野に厳しくなってしまった」とおっしゃっていましたが?

右も左もわからない状態だったので、指摘してもらえたからこそ乗り越えられたと思ってます。その場でも、怒られているとは感じてませんでした。自分は圧倒的に経験値が少ないし、いいものをつくろう! とするなかでのことだからと。でも、「撮影中、監督がめっちゃ頭を抱えていたの知ってる?」と共演者に言われて、そのとき初めてショックを受けました(笑)。続けて「でも成長してるよ!」とも言われたので、やはり監督に感謝しています。

Q:この映画でもっとも学んだことは?

セリフと自分をうまくリンクできないまま本番を迎え、とりあえずしゃべって動いておく。以前はそういうこともあったのですが、監督が自分で脚本を書いていらっしゃるので、セリフをとても大切にされていました。細かく指摘してもらったことで、セリフの一つひとつを大切にしなきゃいけないことも学ばせていただきました。

Q:ゼリーを食べながら大泣きするシーンがありましたが、どんなふうに撮影したのですか?

顔がどうなっているのかよくわかっていませんでしたが、雨が降っていて、涙もあってぐちゃぐちゃの状態で。画面には映りませんがその場に(前田)旺志郎君もいて寄り添ってくれつつ、厳しいセリフを言ってくれました。その一つひとつがぐさぐさ刺さり、僕自身も悲しくなってきちゃって。ゼリーの味も全然感じませんでした。旺志郎君には撮影前から、お芝居についていろいろ刺激をもらったんですよ。彼はいつも楽しそうなんです。僕はまだいっぱいいっぱいになって緊張してしまうので、なるべく楽しめるようになりたいです。

Q:完成した映画を観た感想は?

初めての映画でもあって、観る前はドキドキしました。撮影初日なんて「段取り」と呼ばれるリハーサルで、一言のセリフに10回くらいNGを出したりしてたので、観るのが恐かったです。試写室に入り、この巨大な画面で観るのか! と思ったら緊張してしまって。映画が始まっても、「うわ~、俺が映ってる!」と内容がぜんぜん入ってきませんでした(笑)。また改めて観たいと思います。

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一問一答 PRIVATE

Q:映画の中では堂々としていましたが、スポーツをやっていたせいもあって緊張には慣れているのでしょうか?

それが意外と緊張しいで。緊張してると感じたら、胸を張って堂々と歩こうと意識はしてるんですけど。内心ばっくばくです。

Q:幼少期からサッカーを?

小さいころはやってません。野球やソフトボールをやっていて、中1のときにワールドカップを観て。格好いい! とサッカーを始めました。小さいころからリフティングだけはやらされていたんですけど。

Q:高3でサッカーを辞めるとき、迷いや葛藤はありませんでしたか?

なかったです。もちろんサッカーが好きで、上手くなりたい! と一生懸命でしたが、プロなんて考えてもいませんでしたし。「15歳で単身ブラジルへ留学」と(記事に)書かれたこともありますが、それは2週間旅行に行っただけです(笑)。高3になって最後の大会に負け、「俺のサッカー人生は終わった」と辞めたのですが、「父親(三浦知良)より先に引退」とニュースになってしまって。そこから、どう生きていこう? と考えました。

Q:進路はすんなり決まりましたか?

スポーツに関わる仕事がしたい! とスポーツビジネスを学べる大学に入りました。でも学ぶうち、僕はこれをやりたいのか? と悩んで。自分にはエンターテイナー気質があるというか、カラオケスナックやステージでMCをやりながら一人で勝手にショーをするのが好きで。あるパーティーで、たまたまこの業界の方が僕を観て、声をかけてくださったのが始まりです。

Q:歌ではなく、俳優を選んだ理由は?

以前はとんねるずさんに憧れ、「とんねるずになりたい!」と思っていました。でも芸人さんやミュージシャンには、特別な才能が必要だなと。僕はそんな面白いことを考えられないし、音楽が降ってくる、なんてこともなくて。そんなときに読んだ俳優さんの本に「役者は努力でなれる!」と書かれていたんです。お~俳優って努力でなれるんだ! と入り口はそんな浅いところでした(笑)。でも小さいころから野球やサッカーを、運動神経はよくないんですけど、がむしゃらにやってきました。あまり器用でもないし、どうなるかわからないけど、やりたいことのためにする努力ならできると。

Q:好きな俳優は?

長瀬智也さんがすごく好きです。

Q:ドラマ「歌姫」が好きとか?

スゴイ! 母より僕のことをよく知っているかも(笑)。長瀬さんの作品は全部観ています。ピュアで、いつまでも少年の心を持つよう。それでいて大人で格好よくて、誰もが憧れる存在ですよね。お茶の間を沸かせる方でもあって、ドラマ好きな母とずっと一緒に観てきました。出演作を、大人になってからも親と楽しくしゃべれる俳優さんってなかなかいません。僕も世の中のお茶の間をにぎやかにできる人になりたいです。

Q:いま感じる、俳優業の面白さは?

人と関わることが好きなんです。それぞれがつくってきたものとその場で生れるものと、監督やスタッフさん、共演する皆さんでキャッチボールをするようにこの空間をつくる、それが楽しい。思いもよらないものが生れたり、驚くような発見があったり、ああこれだな! と感じます。

Q:好きな音楽は?

昭和歌謡も好きだし、小さいころから母の車の中で流れていた音楽を聴いていたせいか、昔の曲が好きなんです。まずは尾崎豊さんリスペクト! あとチェッカーズやとんねるず、トシちゃん(田原俊彦)、マッチ(近藤真彦)、玉置浩二さんと、歌謡曲のテイストやリズム感は心を落ち着かせてくれます。

Q:なかでも尾崎豊さんに惹かれる理由は?

魂、ですね。恋愛で落ち込んだときは、聴いてガッと“漢スイッチ”を入れます(笑)。(中森)明菜ちゃんとかアイドルと呼ばれた人も好きですけど、そういうときは尾崎!

Q:今日のファッションについて教えてください。

私服なんです、知り合いのやってるブランドで。1970年代くらいのアメリカの作業着で、廃業になったものを買い集めて今風にリメイクしているらしいです。チェッカーズも好きなので。

Q:その年代でチェッカーズ(1980~1992年に活動)ファンって珍しいですよね?**

高校のときは前髪の一部だけを伸ばしてチェッカーズを意識していたんですけど、誰にも伝わりませんでした……(苦笑)。

Q:好きな色は?

赤です。「ルパン三世」が憧れの人で、赤と緑のジャケットをよく着ているので。事務所のオーディションにも赤いコートを着ていったら“赤キャラ”みたいになってます。最近は何かあると「赤を着ていかなきゃ」というプレッシャーを感じて。赤に追われてます(笑)。

Q:ルパン三世の魅力は?

いっさい弱さを見せないし、努力を感じさせない。あんな男になりたいんです。ルパンが泣いてるところって想像できないですよ。だから自分がネガティブになりそうなときはルパンを観て、ポジティブにいきます!

Q:アウトドア派? インドア派?

どっちだろう……? 例えばお休みには家にいてずっとなにかをしていることは少なくて。サウナやスーパー銭湯が好きです。それはインドア派、ではないけどアウトドアとは言わないですよね(笑)。お風呂が趣味です。交代浴という入浴方法があって、6分肩まで入り、次に全身浸かって2分、下半身2分という1セットを3回繰り返して寝ます。

Q:自分の中で好きな身体のパーツは?

自分が大好きなので、全部好きです。自分が好きでいたいし、好きでいようと思ってます。自分が自分を好きでないと楽しくないし、周りにもきっと好かれませんよね。

Q:自分が好き、という思いが揺らぐことはありませんでしたか?

この仕事を始めて自分と向き合ったとき、ああ僕は自分が好きなんだなと。振り返ると小さいころから、自分の話をみんなに聞かせるのが好きでした。

Q:家でもご自身がずっとしゃべっているのでしょうか?

いや、僕の家族はみんな自分が好きなんですよ! それぞれお互いが自分の話をして、誰も聞いてなくて、噛み合わないまま話が終わるんです。そういう家庭だったので、こうした場で話を聞いていただけるのが嬉しくて! がんがんしゃべっちゃいます。

Q:ポジティブなオーラを感じるのですが、落ちこむことはありますか?

なんかうまくいかないときはもちろん落ち込みますが、そういうときは尾崎豊さんを聴いて。魂! と(笑)。でも一週間悩み続けることはありません。サウナに行っちゃえばリフレッシュされるので。いい性格してるね~と言われます。

Q:苦手なものは?

虫。ゴキブリを見つけると、気絶するんじゃないか? というくらい。母に始末してもらいます、男として情けないんですけど。

Q:自分にキャッチコピーをつけると?

常に笑顔、全力で。それがモットーです。器用じゃないから、変化球を覚えるより、ストレートで押したい。最後に三振を取れるような男になりたいですね。

Q:幼いころの夢は?

漫画家です。小学生のころはよく漫画を描いてました。「デラックスじいさん」って……「絶体絶命 でんぢゃらすじーさん」のマネですね(笑)! いま思うと恥ずかしいですけど。あと「22世紀じじい」というのもありました。なぜどちらも“じじい”だったんだろう……?

Q:犬派? 猫派?

犬です。猫は鋭い目つきでちょっと怖い。でも女性は猫系の方が好きです。ちょっと冷たくあしらってくるような女の人にぐっときちゃいます。

Q:つらいときに必ずすることは?

尾崎豊さんを聴くことと、「ルパン三世」を観ること。あと「あぶ刑事(あぶない刑事)」など、格好いい世界観に触れてスイッチを切り替えようとします。

Q:徹底して昭和のものが好きですね?

入り口はルパンとトシちゃんでした。幼稚園のときは毎日、父に『ルパン三世 カリオストロの城』を観せられていたし、トシちゃんがずっと車で流れていて。すると、それに類似したものを観たり聴いたりしますよね。それでそうしたものに魅力を感じるようになったのかなと思ってます。

※りょう太のりょうはけものへんに寮のうかんむりなし

取材・文:浅見祥子 写真:興梠真穂

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インフォメーション MOVIE INFO

「腐女子、うっかりゲイに告る。」のタイトルでドラマ化もされた浅原ナオトの青春小説「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」を実写映画化。ゲイであることを隠している男子高校生と、BL(ボーイズラブ)好きの女子高校生とのやり取りを描く。監督・脚本は『にがくてあまい』『世界でいちばん長い写真』などの草野翔吾。自分らしさについて葛藤する主人公を、『私がモテてどうすんだ』などの神尾楓珠が演じる。

三浦りょう太プロフィール

生年月日:1997年9月5日
出身地:東京都
身長:175cm
血液型:A型
趣味・特技:サウナ、サッカー

芸歴:2020年に俳優活動をスタート。「シンデレラはオンライン中!」「おしゃ家ソムリエおしゃ子!2」や、短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS plus』に出演。ドラマ「顔だけ先生」で『彼女が好きなものは』に続いて再び神尾楓珠と共演している。

『彼女が好きなものは』は公開中

(C) 2021「彼女が好きなものは」製作委員会

公式サイトはコチラ>

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