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『竜とそばかすの姫』佐藤健の竜ボイス話題!難役に高評価

『竜とそばかすの姫』より佐藤健が声を務めた“竜”
『竜とそばかすの姫』より佐藤健が声を務めた“竜” - (C) 2021 スタジオ地図

 細田守監督の新作『竜とそばかすの姫』(公開中)で“竜”役を務める佐藤健の声が話題を呼び、佐藤の参加を知らずに観てサプライズを喜ぶ観客の声も多く見られる。

【写真】竜のキャラクタービジュアル

 佐藤にとって細田作品初参加となる『竜とそばかすの姫』は、高知の田舎町で父とふたりで暮らす17歳の内藤鈴(すず)が、50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に<As(アズ)>と呼ばれる自分の分身・歌姫「ベル」として参加し、成長していく物語。細田監督が愛してやまない「美女と野獣」のストーリーをモチーフに、<U>でカリスマ的な歌姫として人気を博す「ベル」と、皆に忌み嫌われる竜の姿をした謎の存在との出会いを描く。

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 佐藤が声を担当した竜は、国籍年齢性別など一切の情報が不明。大きな角、鋭い爪と牙を持ち、背中には無数のあざがある。<U>では、ジャスティスと呼ばれる自警集団が竜を「秩序を乱す者」として執拗に追うようになり、竜の現実世界での正体を巡る騒動が物語の軸になっていく。竜のキャラクターデザインは、書籍の装画なども手掛けるクリエイターの秋屋蜻一(あきや・かげいち)によるもの。

「美女と野獣」をモチーフにしたストーリーも話題

 竜役のキャストが発表されたのは公開間近の7月6日の完成報告会見で、メインキャラクターの中で唯一発表されていなかっただけに、佐藤の登壇をもっての発表にネット上は騒然。佐藤の声を心待ちにして映画を鑑賞した観客たちが「良き」「イケボ」「神すぎた」「ヤバい」と盛り上がる一方、映画を観て初めて佐藤の参加を知りサプライズを喜ぶ人も多く、エンドロールのクレジットを見るまで気付かなかったという声も目立った。

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 細田監督たっての希望で難役にキャスティングされた佐藤。細田監督は「竜の声を演じるには大きな表現力が必要だと思っていた」と言い、「これができる人は日本でほんのわずかで、そのうちの一人が健くんだと思っていました」と会見で語っていた。当初、竜の声には細工(エフェクト)がかけられていたが、佐藤の表現力に圧倒された細田監督は細工をカット。佐藤が試写を観て大いに驚いたことをシネマトゥデイでの対談で語っていた。

 声優には、主人公すず/ベル役のミュージシャン・中村佳穂をはじめ、成田凌染谷将太玉城ティナ幾田りら役所広司らが参加。16日に封切られた本作は公開3日間で動員60万人、興行収入8億9,000万円を突破。最終興収58.5億円を記録した『バケモノの子』を上回る大ヒットスタートを切った。(編集部・石井百合子)

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