シネマトゥデイ
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映画短評

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  • レゴバットマン ザ・ムービー
    ひたすら楽しい!
    ★★★★★

    『LEGO® ムービー』のファンなので期待値を上げていったが、もっと楽しかった(笑)。黒画面のくだらない薀蓄、ワーナーやDCのロゴマークが出てる時もずっと喋りっぱなしの前口上から心がなごむ。そしてレゴのキャラクターが(ジョーカーさえも)みんなかわいい。特にバットマンの「孤独」は秀逸で、ディナーをレンジでチンしたり、萌えポイントがいっぱいなのだ。

    優れたパロディ作品の常として情報量はすごく多い。バートンやノーラン時代だけでなく、コメディ系TVシリーズ『怪鳥人間バットマン』(総体的にはこれに近い)まで「バットマン史」を遡るが、掘り方が少しも押しつけがましくない。頭カラにして完全OKの傑作!

  • ストロングマン
    他人と比べないと気が済まない男たちの哀しさよ
    ★★★★★

     マイケル・カコヤニスやテオ・アンゲロプロスなど世界の巨匠を輩出する一方、ニコ・マストラキスの『ハード・アブノーマル』のようにカルトな怪作も存在するギリシャ映画。ヨルゴス・ランティモス監督の前作『ロブスター』もまた奇妙な映画だったが、あれに比べるとこちらの最新作は比較的分かりやすい。
     豪華ボートで暇を持て余したオッサンたちが、男の意地とプライドをかけ、腕力とか勇気とかチンコの大きさとかを競っていく。他人と比べることでしか自己の尊厳を保てない男たちの哀しさよ…といったところか。一昔前の世界的なグリーク・ポップス・ブームにハマった身としては、大物アイドル歌手サキス・ルヴァースの出演は嬉しい驚き。

  • PとJK
    繊細な不良少年を演じる高杉真宙の魅力が炸裂!
    ★★★★★

     現職警察官と現役女子高生のカップルによる恋の行方を描く少女コミックの映画版。まあ、“年の差”と言っても亀梨和也自身が少年っぽいので、土屋太鳳との見た目ギャップは殆ど感じられないのだけどね。
     立派(?)な成人男性の筆者としては、人生の先輩である亀梨君が多感な高校生たちをいかに導くのか、逆に彼らからどのような刺激を受けるのかに注目したのだが、その辺は来月公開の『リライフ』の方が上手く描けているかな。
     特筆すべきは人知れず家庭内暴力に苦しむ繊細な不良少年を演じる高杉真宙。あの端正な顔立ちにこのキャラですよ。誰もがハートを鷲掴みにされること請け合い。主演コンビを食うほどの存在感と魅力が光る。

  • 残されし大地
    福島に生きる人々の日常から日本人古来の伝統的精神を知る
    ★★★★

     福島の避難指示解除準備区域に住み続ける人々の日常と生き様を記録したベルギーのドキュメンタリー映画である。
     おのずと原発政策を推し進めた国や東電への痛烈な批判が証言として溢れ出すものの、しかしそこは本作の核心ではない。自分ではどうしようもない何か大きな運命の波に直面した時、あなただったらどうするだろうか?という問いを見る者に投げかけるのだ。
     そして、“残されし大地”の豊かで逞しい生命力を通して、人間がどれだけ自然の恩恵により生かされているのかを再認識し、原発事故によって失われたものの大きさを思い知る。我々は今一度、八百万の神を頂いてきた日本人古来の精神に立ち戻るべきなのかもしれない。

  • パッセンジャー
    豪華客船の宇宙旅行を疑似体験
    ★★★★★

     ストーリーとは別に、本作にはもう一つの楽しみがある。それは、豪華客船での宇宙旅行が疑似体験できること。しかも、睡眠から目覚めているのは2人だけなので、宇宙船丸ごと貸切状態。どんなサービスもアトラクションも、待ち時間なく、他の利用者に煩わされずにたっぷり満喫できるのだ。船内のインテリアの未来的すぎないデザインは高級ホテルのような雰囲気で、本年のアカデミー賞美術賞ノミネートも納得。
     この豪華船でどんなアトラクションが待っているのか、詳細は見てのお楽しみだが、宇宙旅行なら誰もが期待する"宇宙遊泳"のアトラクションはもちろん完備。これも観客が疑似体験を味わえる仕様になっている。

  • キングコング:髑髏島の巨神
    2017年の『怒りのデス・ロード』になりうる傑作
    ★★★★★

     2005年版『キングコング』の見どころは中盤のスカルアイランド(髑髏島)のシークエンスに尽きる。そこで描かれた怪獣バトルの興奮は説明的な前半や情に流される後半の減点忘れさせた。嬉しいことに今回のコングは、ほぼ全編の舞台が髑髏島だ。

     限定空間設定の面白さを支えるのが、これまでのコング映画をしのぐコングやクリーチャーのデカさ。巨体であるばかりか動きも速く、人間はかなわないと思わせるに十分。それでも怒り燃えて立ち向かう、S・L・ジャクソンの煮えたぎるような闘志にもシビレる。

     物語に呼応し、映像面でも劇画調を徹底。絵的な興奮の凄さという点で、これは2017年の『怒りのデス・ロード』だ!

  • キングコング:髑髏島の巨神
    〈コングの黙示録〉で導入する恐怖の「ラ・ラ・怪獣ランド」体験
    ★★★★★

    『地獄の黙示録』の神秘性に、大怪獣バトル映画の醍醐味を掛け合わせるというハイブリッドの意外性。ツカミは十分だ。コング映画の要素から、美女と野獣のロマンスと都市上陸大破壊のスペクタクルを配して見せ場を神秘の島に限定し、野生のコングの生命力と戦闘能力をそそり立たせた。怪獣どもの造形はオリジナリティに富んでいる。小気味よいテンポで魅せる、スピーディーかつ多彩な肉弾戦の組み立て。70年代カルチャーや日本発のサブカル、ゲーム世代の感覚の取り込み。『ラ・ラ・ランド』のチャゼル監督と同じ32歳の俊英ロバーツ監督が生み出した、ポップな「ラ・ラ・怪獣ランド」は、最強のエンターテインメント映画だ。

  • 未来よ こんにちは
    監督からイザベル・ユペールへの“LOVE”が完璧!
    ★★★★★

    ラヴ監督の前作『EDEN』はクラブDJだった兄が主人公のモデルで、今回は哲学教師の両親がベース。身の回りから世界を立ち上げてくる彼女の映画を貫くのは、何があっても淡々と日々を生きていく――最も慎ましいレヴェルでの「サヴァイヴ」という感覚だ。それは眼差しから来る“肯定力”によるもの。特に回想シーンを使わず、前へ、前へと進むナタリーの生のリズムは触れているだけで元気が出る。

    それを演じる目下絶好調、I・ユペール先生。いきなり満員電車の中でエンツェンスベルガーを読んでいる姿が普通にハマるのも凄い(笑)。彼女がイケメン君と車でウディ・ガスリーを聴くシーンは、人生のちょっとイイ時間として心に焼きつく。

  • モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由
    結婚しちゃいけない男の見本がここに!
    ★★★★★

    女性弁護士がスキー事故のリハビリをきっかけに波乱万丈だった結婚生活を回想するわけだが、ヴァンサン・カッセル演じる夫ジョルジオがダメすぎる。ダメな部分も含めて「私があなたを変えてみせる」と思う女性は多いらしいが、恋は盲目ってことですな。夫に裏切られても別れられないヒロインの心情も理論上はわかるけど、恋愛体質じゃないので全く共感できず。きちんと自立した女性らしからぬ選択も愛ゆえってこと? マイウェン監督の女性としての視点はヒロインの心理描写に生きているが、男の側の心情描写がイマイチ足りない。ただ遊び相手として楽しい男性とは結婚しちゃいけないということはよくわかりました。

  • パッセンジャー
    美人じゃなくてよかったな~とホッとする
    ★★★★★

    数字を前面に押し出す宣伝で名作漫画「11人いる!」的な展開を想像していたので、人間のモラルや愛を描く孤島サバイバルとわかってびっくり。穴だらけの宇宙移民計画や演技派の無駄使いなど突っ込める部分も多いけど、SFラブストーリーとしてみるのが正解かな。宇宙遊泳や無重力状態のプールなどの特撮も凝っていて、見応えあり。ジム役のクリス・プラットは天然のいい人っぽく、凡人からヒーローへと成長する過程に無理がないのがいい。魅力的だったが故に人生の軌道を変えられる美女オーロラも、相手がジムだからよかったものの…。生理的に受け付けない男性だったら?と想像すると怖すぎる。美人には常に危険がつきまとうんだね。

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