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関西ジャニーズJr.池川侑希弥、映画初主演!足立紳監督作『雑魚どもよ、大志を抱け!』に抜てき

中央が池川侑希弥(映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』イメージカット)
中央が池川侑希弥(映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』イメージカット) - (C) 2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会

 関西ジャニーズJr.内のグループ Boys be で活躍中の池川侑希弥(13)が、映画初主演を務めることが決定した。主演映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』は、来秋のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」の脚本を手掛け、『喜劇 愛妻物語』などで知られる足立紳がメガホンを取り、2023年春に公開される。

 原作は、足立自身が執筆した小説「弱虫日記」(講談社文庫)。昭和の終わりごろ、とある地方の町で育つ小学6年生男子たちの葛藤と前進、出会いと旅立ちを描く。やんちゃな主人公・高崎瞬(池川)は、癌の手術で片方の乳房をなくしたロうるさい母親と多くを語らない父親のもとで育つ。瞬の母親・佳子役を臼田あさ美、父親・作朗役を浜野謙太、妹・ワコ役を新津ちせが担う。

 瞬の同級生は、犯罪歴のある父親を持つ隆造、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野など、さまざまなバックボーンを抱え、苦悩しつつも懸命に明日を夢見る。子ども同士の権力争いやいじめを前に、友だちを守るために、そして大嫌いな自分と訣別するために瞬は勇気を振り絞る。

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 オーディションで主演に抜てきされた池川は、「『オーディションで選ばれました』と聞いた時は嬉しかったんですが、初めての映画で主人公の瞬役に決まったと知ったあと、プレッシャーが押し寄せて来たのを覚えています。約1か月間飛騨市での撮影で共演者の皆さんやスタッフさんと共に過ごす中で徐々に不安もなくなって楽しく撮影することができました。この映画は、友達に弱い部分を見せられず強がっている主人公の瞬が友達といろいろな経験をして成長していくお話です。どこか自分にもそういうところがあるなと思いながら撮影していましたが、主人公の瞬を演じることで自分自身も成長できたと思っています。1歩を踏み出す勇気をくれるお話ですので、瞬が自分の殻を破る瞬間をぜひスクリーンで見届けてください!」とアピールしていた。

 親友・隆造役を『CUBE 一度入ったら、最後』の田代輝、西野役を「二月の勝者-絶対合格の教室-」の白石葵一が担うほか、松藤史恩蒼井旬坂元愛登岩田奏ら、オーディションで選ばれた少年たち名を連ねる。また、隆造の父親・真樹夫に永瀬正敏、母親・美奈に河井青葉がふんする。

 本作の撮影は、3月から4月にかけて岐阜県飛騨市にて行われ、少年たちが集合したイメージカットも公開された。(編集部・梅山富美子)

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足立紳監督コメント

この作品のシナリオを初めて書いたのはもう20年以上も前だ。なんとか映像化したいと思い、いろいろと動き回ったが実現には至らなかった。ぼんやりしている間にものすごいスピードで時代が変わり、いろいろなものの価値観も大きく変化した。価値観をアップデートできない人間はそれだけでもうダメだという空気も感じる。人間は不完全だからこそ魅力的だと思い、そういう人間ばかり描いてきたつもりだが、それが通用しなくなってきていることもひしひしと感じる。不完全な人間を安易に魅力的だと言ってはいけない時代なのだと思う。それでも手元にあった、そういう人間ばかり出てくるこのシナリオを映像化したいとまだ思っていた。エゴでもあろうが、でもこのシナリオの中には、やっぱり人の大切な部分が描かれていると思えた。僕がとうの昔になくしてしまったプライドというものを、シナリオの中の子どもたちは、必死に獲得しようとうともがいていた。そういう子どもたちの姿を、今の世の中に問うてみたいと思った。そして、そんな登場人物たちに真摯に向き合って演じてくれた池川君、田代君、白石君、松藤君、岩田君、蒼井君、坂元君たち小学5年生から中学2年生の彼らの姿がとても眩しくて、撮影中、何度も目がくらんだ。

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