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ウルトラ怪獣を数多くデザインした美術監督・池谷仙克の特集上映、10月開催決定

映画美術の軌跡を辿る特集上映
映画美術の軌跡を辿る特集上映

 特撮ドラマ「ウルトラセブン」(1967~1968) などでウルトラ怪獣を数多く手がけた美術監督・池谷仙克さんの特集上映が、10月7日から27日までアップリンク吉祥寺で開催される。

【画像】唯一の監督作も!ラインナップ作品一覧

 2016年10月に76歳で亡くなった池谷さん。美術大学在学中に成田亨の誘いで円谷特技プロダクション作品に参加し、実相寺昭雄監督が手がけた「ウルトラマン」第15話(1666~1967) を試写で鑑賞。クオリティーの高さに驚き、特殊美術助手として同作に関わる。その後「ウルトラセブン」では、後期から怪獣とセットのデザインを兼務した。実相寺監督の長編映画第1作『無常』(1970)で美術監督を任されると、以降彼のほぼ全ての作品で美術を担当。日本アカデミー賞最優秀美術賞に2度輝くなど、美術の巨匠として活躍した。

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 特集上映では、映画デビュー作である『無常』をはじめ、死生観と滅びゆく文化を扱った『さらば箱舟』(1984)、鈴木清順監督による『夢二』(1991)、歴史ミステリー大作『写楽』(1995)がラインナップ。さらに、池谷が短編ドラマの演出を手がけた唯一の監督作品『床屋』(1992)を1日限りで劇場初上映する。

 また、期間中は寺田農樋口尚文榎戸耕史をゲストに迎えたトークショーも開催。池谷が手掛けたデザイン画、セット設計、絵コンテ、スケッチ、ミニチュアなど美術作品の展示も予定している。(編集部・倉本拓弥)

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