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お騒がせセレブ、リンジー・ローハンのいま

リンジー・ローハン:2019年撮影
リンジー・ローハン:2019年撮影 - James Gourley / Getty Images

 10代後半から20代前半にかけて最もホットな若手女優として注目を浴びたリンジー・ローハンが、Netflix映画『フォーリング・フォー・クリスマス』(11月10日配信開始)で久々に恋愛映画に主演する。豊かな才能を認められながら、次々にトラブルを起こして事実上ブラックリストされた彼女も、今や36歳。つい最近結婚もしたばかりの彼女は、公私ともにフレッシュな再スタートを切ろうとしている。(文:猿渡由紀)

【画像】約18年前!超キュートなリンジー・ローハン

 3歳でモデルデビューをしたローハンが子役として初めて評価を受けたのは、1998年のナンシー・マイヤーズ監督作『ファミリー・ゲーム/双子の天使』。児童小説「ふたりのロッテ」をベースにしたこのディズニー映画で、ローハンはひとり二役をこなした。その5年後には、やはりディズニーが製作したファミリー向けコメディ『フォーチュン・クッキー』が大ヒット。その後には『ミーン・ガールズ』(2004)、『ハービー/機械じかけのキューピッド』(2005)、『ラッキー・ガール』(2006/日本未公開)と主演作が続き、アルバムもリリースして、人気は絶頂をきわめた。

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『ラッキー・ガール』のリンジー・ローハン - 20th Century Fox / Photofest / ゲッティ イメージズ

 しかし、パリス・ヒルトンミーシャ・バートンらとナイトクラブを徘徊し、夜通し遊びまわるようになると、撮影に遅刻したり、無断欠勤したりと、問題行動が目立つように。『幸せのルールはママが教えてくれた』(2007/日本未公開)の撮影中には、痺れを切らしたスタジオのエグゼクティブが、「無責任でプロ意識に欠ける。(撮影中に入院した)本当の理由は、疲労などではなく、毎晩のように遊びまわっているからだと私たちは知っている」と怒りの手紙をローハンに送るというできごともあった。

 次の映画『I Know Who Killed Me』(2007/日本未公開)でも、撮影中に盲腸の手術を受けることになったかと思えば、直後にアルコール依存症の治療施設に入所すると決めて、撮影現場に迷惑をかける。その次に主演を約束していた映画は、「今は体調をよくすることに専念したい」との理由で降板。そんなふうにまるで当てにできない上、飲酒運転やコカイン所持で何度か警察のお世話にもなったローハンは、保険会社から嫌われ、事実上、雇うことが不可能な女優になってしまった。

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 それ以降も、テレビ放映用に作られた映画や、低予算のインディーズ映画『ザ・ハリウッド』(2013)など、時々、地味な作品に出演はしている。しかし、それらの撮影現場でもいろいろとトラブルを起こし、近年はヨーロッパにナイトクラブをオープンしてその裏側をドキュメンタリー番組で見せるなど、演技とは違う分野で活動するようになった。そうやって観客の目から遠ざかる中、彼女はいつからかアラブ首長国連邦・ドバイに住むようになっていたようで、昨年は現地の男性との婚約のニュースで再びメディアを賑わせることになっている。

 お相手は、クレディ・スイス銀行に勤務するベイダー・シャマス氏。今年に入ってめでたく結婚し、ローハンはとても幸せなようだ。過去には俳優のウィルマー・バルデラマ、ハードロック・カフェ創設者の御曹司ハリー・モートン氏、ロシアのミリオネアの御曹司エゴール・タラバソフ氏など数多くのお相手と交際してきたが、結婚に至るのは初めて。さらに嬉しいことに、私生活だけでなくスクリーンの中でも恋愛をするチャンスが、久々に彼女のもとを訪れたのである。

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リンジー・ローハン最新作! - Netflix映画『フォーリング・フォー・クリスマス』11月10日より独占配信

 『フォーリング・フォー・クリスマス』でローハンが演じるのは、最近婚約したばかりのお金持ち令嬢。クリスマスの前、スキーの事故で記憶喪失となり、宿のオーナー男性と彼の娘に世話をしてもらうことになるというロマンチックコメディーだ。今作の監督のジャニーン・ダミアンとは、この映画の配信開始を待たず、早くも次の映画『Irish Wish(原題)』で組むことが決まった。こちらも製作配給はやはりNetflix。それはつまり、ダミアンとNetflixは、ローハンとの仕事に満足したということだろう。彼女にとって、それは大きな成長を意味する。

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 そこへきて、今度はジェイミー・リー・カーティスが『フォーチュン・クッキー』の続編をローハンとつくりたいと言い出したのだ。カーティスはすでに、ディズニーにこのアイデアを売り込んだという。ディズニーは最近、ディズニープラスで『ホーカス・ポーカス2』を配信し、大ヒットさせたばかり。およそ30年ぶりの続編企画は、主演のベット・ミドラーの売り込みで実現したものだ。そう考えれば、20年近い年月を経て、今また『フォーチュン・クッキー』がつくられても、おかしくはない。

 ディズニー映画でブレイクしたローハンにとって、ディズニーからまたお呼びがかかるのは、非常に感慨深いに違いない。それはまさに原点回帰だ。いろいろあったローハンは、一周して、ここから第2のキャリアを築いていくことになるのか。なりゆきを楽しみに見守りたい。

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