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第3弾で描かれるロケットの物語は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の終わりにして原点!

幼き日のロケット
幼き日のロケット - (c) Marvel Studios 2023

 ジェームズ・ガン監督がシリーズ第3弾にして完結編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の公開を前にインタビューに応じ、しゃべるアライグマ・ロケットへの特別な思いを明かした。

【画像】現在のロケットの姿

 銀河のはみ出し者たちから成るマーベルの異色ヒーローチームを描く『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで、一貫して監督・脚本を務めてきたガン監督。第1弾『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)では「母」、第2弾『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)では「父」をテーマにしたというガン監督は、この第3弾でついに「自分自身」に取り組んだ。そもそも第3弾の基本的なストーリーについては、第1弾を手掛ける前からわかっていたのだという。

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 「2011年か2012年に『ガーディアンズ』の件で最初にマーベルと会った後、自宅へ車を走らせながら、『どうすればいいのか全然わからない』と考えていた。ガーディアンズは簡単に、“バッグス・バニー(しゃべるウサギのキャラクター)とアベンジャーズ”みたいなバカげたものになってしまいそうだった。地に足のついた、リアルなキャラクターを描くというのが僕にとっては大切なことだったんだけど、どうすればそうできるのか、初めは全然わからなかった」

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』撮影現場でのジェームズ・ガン監督(中央・白髪)

 その突破口になったのが、そもそもガーディアンズの“バッグス・バニー”はどうやって生まれたのかという、一歩引いたところからの視点だった。「しゃべるアライグマがいるとして、そのアライグマはどうやって生まれたのか? と考えてみたんだ。そして僕は『ああ、彼はこの宇宙で最も悲しい生き物だ』と気付いた。だから、全ては彼の物語──彼はどこから来て、どういう存在なのかというところから始まった。それがこのフランチャイズ全体の種だった」

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 「だから、(第3弾で描く)ロケットのオリジンストーリーがどういうものかというのは、初めからわかっていたんだ。そしてこの映画シリーズは、傷ついた魂が最初とは違うものになっていくという点で、このキャラクターを展開していくものになるとね。だからVOLUME 3はシリーズの“終わり”なんだけど、僕にとっては“ここから始まった”んだ」

 ガン監督が残酷な遺伝子改造によって生まれたロケットに特別な思いを寄せていたことは、第1弾の時点からはっきりと見て取れる。「ロケットは究極のアウトサイダーなんだ。自然な環境から連れ出されてしまった小さな動物で、彼がなるべきではなかったモノに変えられてしまった。子供の頃にたくさんのトラウマを経験し、このめちゃくちゃに怒った小さな獣になった。彼が怒っている理由は、実際に怒っているからではない。彼が怒っているのは、心を開いて傷つくことを恐れているからだ」

 「僕は、それにすごく共感できる。僕は“何も気にしていない”というふうに見せることもできるが、真実、僕はただの繊細な男、繊細な子供だ。子供の頃から、その場に属しているという感覚が持てなかった。だから、ロケットには本当に共感できる。僕は、この3作の映画で彼の物語を語ることで、たくさん自分自身の物語を語っていると思っている。そして、全ての過程を通して、僕たちがたどり着けた場所、どのように彼が変わることができるかを描けたことに、今はとてもいい気分だ」(編集部・市川遥)

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は5月3日より全国公開

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