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『コクリコ坂から』人気キャラ“水沼史郎”の魅力に迫る!

映画『コクリコ坂から』より、ジブリのイケメン・水沼史郎
映画『コクリコ坂から』より、ジブリのイケメン・水沼史郎 - (C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT

 宮崎吾朗監督によるスタジオジブリ作品『コクリコ坂から』が本日14日よる9時~日本テレビ系「金曜ロードショー」で本編ノーカット放送される。1963年の横浜を舞台に、当時を生きた高校生たちの躍動を映し出した本作。主人公と肩を並べて人気なのが、生徒会長の水沼史郎(声:風間俊介)だ。“ジブリのイケメン”の一人でもある、水沼の魅力を紹介したい。

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 16才の少女・松崎海(声:長澤まさみ)と、17才の少年・風間俊(声:岡田准一)による出会いと共に、戦争と戦後の混乱期の中で、彼らの親たちがどう出会い、愛し、生きたのかを明らかにする本作。企画・脚本を宮崎駿が担当した。

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 歴史ある文化部の部室棟「カルチェラタン」の取り壊しをめぐる奮闘が巻き起こる中、親交を深めていく海と俊。「カルチェラタン」は、埃まみれながら、男子学生たちのロマンや愛情がギュギュッと詰まった洋館で、本作の登場人物の一人と言っていいほど、大きな存在感を発揮している。その「カルチェラタン」の学生たちをまとめ上げている生徒会長が、水沼だ。

 海と水沼が初めて会話をする場面から、彼はとびきりスマートだ。「カルチェラタン」へと足を踏み入れた海と、妹の空(声:白石晴香)の目の前に、スッとした出で立ちで水沼が現れ「ようこそ」とさわやかな声を響かせる。

 黒縁メガネが理知的な雰囲気を醸し出し、美しい言葉遣い、きっちりと着こなした制服姿、きれいに分けた髪型も清潔感がある。ポケットに手を入れながら、机に体重をかける様子がこんなにもキマる男子もなかなかいないだろう。クールに見えつつ、突然クシャっとした笑顔を見せて親近感を沸かせたかと思いきや、「出口までエスコートしよう」とさらりと空の肩を抱いてしまう水沼。2分弱のこのシーンで、当初は俊に憧れていたはずの空がポっと顔を赤くしたように、あっという間に水沼の虜になる人も多いはずだ。所狭しと物が溢れかえった「カルチェラタン」に佇む彼は、“魔窟の王子”と呼びたくなるような男子なのだ。

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『コクリコ坂から』より - (C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT

 水沼を演じているのは、ジブリ作品初参加となった風間俊介。岡田演じる風間俊と名前が似ているのは偶然のことだそうだが、「遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ」の主人公・武藤遊戯役として、声優としての力量を磨き上げてきた風間だけに、水沼にもしっかりと気品と誠実さを注ぎ込み、彼の育ちの良さまでを想像させるような名演を披露している。討論会が大荒れとなる中で、水沼が「白い花の咲く頃」の独唱を響かせる場面もある。当時の若者たちの熱気を体感できるだけでなく、風間の甘い歌声を聴けるといった意味でも貴重なシーンとなっている。

 俊が思い悩んでいるようであれば、細やかな異変にも気づき「何かあったのか」と声をかけることができたり、「おうちの方は大丈夫?」と女子の帰宅時間にまで気を配ることができる水沼は、男女問わず、周囲からの信頼が厚いのも納得。私服姿がジャケットやカーディガンといったカッチリとしたコーディネートではなく、ジャンパー姿なのもどこか意外でかわいらしくポイントが高い。宮崎駿は、劇場パンフレットにて「脇役の人々をギャグの為に配置してはいけない。少年たちにもいかにもいそうな存在感がほしい。少女の学校友達にも存在感を。ひきたて役にしてはいけない」とそれぞれのキャラクターに込めた思いを語っている。隅々まで吸引力あるキャラクターを見つけられるのがジブリ作品の特徴だが、ただの二枚目にとどまらない水沼史郎の魅力をぜひ目撃してほしい。(文・成田おり枝)

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