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『翔んで埼玉』監督、埼玉県民から自虐ネタが集まる事態に感謝 関西ディスには戦々恐々

武蔵野線にまつわる秘話が明らかに!? 『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』
武蔵野線にまつわる秘話が明らかに!? 『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』 - (C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会

 徹底した“埼玉ディス”で話題を呼んだ人気作の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』を手掛けた武内英樹監督と若松央樹プロデューサーが、本作に再び込めた“埼玉愛”と、映画の舞台となる関西の反応に対する期待と不安を語った。

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 数々の自虐ネタで埼玉県民の心をつかみ「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」などの“キラーワード”も話題を呼んだ前作『翔んで埼玉』(2019)。続編は、漫画家・魔夜峰央による原作の世界観はそのままにオリジナル脚本となったが、大宮と浦和が雌雄を決する現代パートや、某テーマパークにまつわる埼玉県民あるあるネタ、“横のつながりに否定的”な埼玉の支部長たち、いがみ合う「路線族」の登場など、今回も埼玉県民が反応せざるを得ないネタが詰め込まれている。

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 若松プロデューサーは「前作を気に入っていただけたことで、埼玉関連のお仕事をいただいたり、武内監督とパーティーに招いていただいたりする機会が増えたんです。そうしてお知り合いになった埼玉の企業の方々が、面白いネタを提供してくださるようになって」と、前作のヒットで向こうからネタが集まってくる状態になったと明かす。

 武内監督も「“大宮と浦和の戦いは鉄板ですよ! 根深い因縁がありますから!”とかね(笑)。“埼玉は横のつながりがなくて東京の方しか見てない”とか、お話ししてくださるんです。僕が“横のつながりでいえば武蔵野線っていうのがあるじゃないですか”って言うと、そこから“よく止まるんだよねぇ……”と話が広がっていったり(笑)。今回は原作がなかったわけですが、決まったレールがないことがオリジナルの良さ。脚本も、そうしたネタを全体に散りばめて、そこからどうやってお話を組み立てていくかという作業でした」と語る。

 そして、本作は関西を巻き込んでいく。武内監督は「続編をやろうとなった時に、やっぱり関西だよなと。大阪、神戸、京都と、関東以上に各地域でぜんぜん違うキャラがあるので、それを生かしたら面白いと考えたんです。あと、前作が関西ではあまり見られていなかったというのも大きいですね。やっぱりネタがわからないというのがあったようで(笑)」と正直に告白。

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 若松プロデューサーも「埼玉に特化したネタばかりなので、そりゃ関西の方はキョトンとしてしまうよなっていう話なんですけど(笑)。関西圏は人口も多いですし、そこを巻き込んだら、もっと皆さんに楽しんでもらえるのではないかと考えたんです」と明かす。

『テルマエ・ロマエ』なども手がけたヒットメーカー・武内英樹監督と若松央樹プロデューサー

 そんななか、前作で東京都に虐げられていた埼玉の役割を担うのが滋賀県だ。「関西における埼玉ポジションはどの県だって考えた時に滋賀だったんですよね」という武内監督。若松プロデューサーは「大阪の方からは、奈良が埼玉っぽいという意見もあったんですが、関東の人間からすると修学旅行でも行く場所でもあるし、ディスりづらいなと……」と告白すると「じゃあ滋賀はいいのかよって話になってしまうんですけどね」と苦笑する。

 「ナンバープレートをゲジゲジと揶揄される滋賀県人」「県人ショーで梅干しの種を穴という穴に詰め込まれる和歌山県人」など関西ネタも満載。大阪府知事・嘉祥寺晃(片岡愛之助)が謎の施設・甲子園でよからぬ計画を進行させているという設定も登場するが「そこで全国各地をディスるネタをやりたかったんですよね。各地から高校球児が集まるので、全ての県民性を紹介できる。予算が厳しくて断念しましたけど(笑)」という若松プロデューサー。「客席を埋めるとか、応援団の描写まで入れたら大変なことになってしまうということで断念しました」という武内監督も「ほかにも、大阪の“梅田ダンジョン”に迷い込んだら中が『マリオ』みたいな世界になってるっていうネタなんかも考えましたけど実現できなかったです(笑)」と明かす。

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 ただ武内監督は、「関西の皆さんが受け入れてくださるかどうか、結構怖いんですよ」と地方ディスへの不安も吐露。「大阪や京都って、ずっとそこに住んでいる生粋の方が多いですからね。皆さんの郷土愛の強さは、現地で取材していて肌で感じていましたから。ただ、僕らも郷土愛を持ってディスっているつもりなので、寛大な気持ちで見て、笑い飛ばしてくれれば」とお願いする。

 また「関西の方々は笑いをわかってくださっていると思うので、関西人ではない者が作っているものではありますが、ぜひ楽しんでいただければ」という若松プロデューサーも「『翔んで埼玉』のネタって、とにかく“くだらない”っていうのがいいんだと思うんです。だって、劇中ですごく戦っていますけど誰も死んでない。誰も怒らないとは言わないですけど、ひたすら取材を進めるなかで、武内監督も“10人に8人くらいは笑ってくれるんじゃないか”という基準で考えていたと思います」と語った。(編集部・入倉功一)

映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』は全国公開中

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