シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
.
千葉真一独占インタビュー   





言葉がわからなくても、演技というのはだいたい表情でわかります
本作のスタッフは、千葉さんが以前出られたカラテ映画なども多少は観ていたの でしょうか。
千葉真一(以下S) 「キイハンター」の時代から観てたと言ってました(笑)。雄覇という役がどうして俺なんですかと、本作『風雲~』のアンドリュー・ラウ監督に聞くと、原作の劇画から僕のイメージしか湧かなかったということで、たいへん光栄に思いましたね。  監督は、演技のことはすべて僕に任せてくれたんです。初日に、彼はまず僕の演 技を見ていた。それは雄覇が、アーロン・クオックに頬を寄せながら「お前はいい子だ。俺の言うことに忠実に生きてくれてありがとう。……ところで、あいつを殺してこい」と言うところです。子供をおだてるお父さんのように、しかし平気で人殺しをする男であるという芝居を、言葉だけでなく抱擁しながら、したいと言うと監督はすごく喜んで、あらかじめカメラ・アングルが決まっていたのを全部変えた。後はもうずっと、僕が現場に行くと、まず演技を見せてくれと、それからアングルを決めるという具合で、自分の芝居を認めてくれたんだなあと思ってとても嬉しかったですね。
映画で、千葉さんの演技力と存在感は本当に圧倒的でした。
僕の演技が良かったかどうかはともかく、言葉がわからなくても、演技という のはだいたい表情でわかります。その点でスー・チーという女優さんはうまいと思いましたね。芝居にリアリティを感じました。
本作が一昨年の香港のナンバーワン・ヒットを記録したこともあって、その後ずいぶん香港映画のオファーがあるのでは。
いやいやそんな(笑)。偶然、僕にぴったりの役がきたということでしょう。 ああいう歴史の長い国で、現代劇ならさほど違いはないでしょうけども、時代劇を やるというのはなかなかむずかしい。でもやりたい題材はありますよ。『三国志』 です。ジンギスカンの話とか、馬賊の話などもやってみたいですね。
国内外での活動に日々多忙。一般 市民を映画文化の新しい原動力に
目下、一番中心的な企画は?
『ブラザース』という映画が…タイトルは『大地の兄弟』というようなものに なるかもしれませんが……これが今年の5月か6月にクランクインする予定です。ブ ラジルに移民した兄弟の話で、原案は23年前に、僕がブラジルで実話を聞いてまと めたものです。それがやっと実現する。日本とブラジルとアメリカの合作です。
昨年は、JDMC(ジャパン・ドリーム・ムービー・クラブ 略称ジャドマック)を 設立されましたね。
今、どんどん進行中です。JDMCは最初、日本の時代劇を撮る会を作ろうという 発想から始まりました。日本の映画界が今のような状況であるならば、ファンもい っしょに映画を作ろうじゃないかと。アメリカではみんなそうですよ。映画という 映像文化がどんなに早く伝わるかを知っている。だからどこへ行っても市民が協力 するし、国も協力する。日本だって日本の文化としての映画を一般市民と協力して作 ろうじゃないか、それを世界にもっていこうよというのが主旨です。準備はすべて 整っています。
 
テキスト:浦川とめ

『風雲 ストームライダーズ』
1998年度作品
配給:ポニーキャニオン
2000年7月
テアトル新宿・キネカ大森ほか絶賛上映中
[PR]

この記事を共有する

映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
スポンサード リンク
スポンサード リンク
  1. 記事
  2. 2000年
  3. 4月
  4. 21日
  5. 千葉真一独占インタビュー