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X-メン記者会見
『X-メン』10/07
配給:20世紀フォックス

【ヒュー・ジャックマンインタビューを読む】

 
 


今回の仕事は私の一生の思い出に残る素晴らしい経験だったよ

いろいろ苦労があったかと思いますが、みなさんにとって一番印象に残って いる苦労は何ですか?
S ブライアン・シンガー(以下S) 一番大変だったのは、実はトロントでスタント のリハーサルをやっているときに、その時点で映画の公開は2000年のクリスマス の予定だったんだ。そうしたら、20世紀フォックスの社長から、「いやー、おめ でとう。よかったね。夏になったよ」と言われた。それで、いやー良かった、夏 だったら6ヵ月後だから、まだ時間があるなあと思ったら、「いやいや、そうじ ゃなく、今年の夏の公開だよ」とひと言。もうそれ以降は、7月14日の全米公開 に合わせて、てんてこ舞だったよ。それが一番苦労した点かな。
J ヒュー・ジャックマン(以下J) 『X-メン』は私にとって、はじめてのアメリ カ映画なんだ。私の場合、オーディションに時間がかかって、OKが出た時には、 なんと撮影がもう3日4日前から始まっていたんだ。だから、役に入り込むのに ほとんど時間がなくて、すぐに何とかしなくてはならなかった。でも今回の仕事 は私の一生の思い出に残る素晴らしい経験だったよ。キャストが素晴らしいし、 監督からもいろんなアドバイスを受けたからね。でも、肉体的にはかなり過酷な 撮影だった。撮影はカナダで撮影で行われたんだけど、マイナス40度という場所 で、監督はこともなげに「君、そこからスーっと滑り降りて、30秒間、雪の中で 死んだ振りして」と言うだ。私はこう言ったよ。「30秒間、この雪の中にいた ら、本当に死んじゃうよ」ってね。雪山にまったく馴染みがなかったんだ。 レイ・パーク(以下P) 僕が今回やったトードという役は、非常に奇妙な、気 味の悪い役なんだけど、とても楽しく演じることができたよ。大変いい経験にな ったね。
 

番こだわっていたことは、それぞれのキャラクターのエッセンスを掴み取ると いうことだった

Q

監督とレイ・パークさんに伺います。まず監督に、『X-メン』の原作は世界 中にファンも多いですし、そのキャラクターや世界観というのができあがってい て、それを映画化しようとするのは、非常に難しかったと思うのですが、一番注 意された点はどこでしょうか?
 パークさんの、今回のキレのあるアクション は、とてもかっこよかったんですが、舌が出たり、壁を駆け上がったりと、かな り大変だったと思うんですけど、なにか苦労はありましたか?

S

そんなに読者がいなければ、かなり自由に自分の解釈でできるけど、何世代 にも渡って、しかも男も女も、たくさんの人が読んでいるコミックだから、確か に苦労があったね。登場人物も多いので、個々のキャラクターをキチッと説明す るのはやめたんだ。一番こだわっていたことは、それぞれのキャラクターのエッ センスを掴み取るということ。SFファンタジーというジャンル映画にしては、こ の作品にはそれぞれのキャラクターに深みがあって、人間関係が非常に複雑に絡 み合っいる。

コミック自体は1963年位からはじまっていて、かなり壮大な物語だ ろ。人間関係であるだとか、このキャラはどんな力を持っているのかを説明する 必要はあると思う。でも、私にとって一番大切だったのは、ファンの人たちがい ろいろと持っている、イメージなみたいなもの中から、エッセンスを掴まえるこ となんだ。自分が捉えたものをファンは納得してくれるだろうと思った。

納得し てくれない人たちもたくさんいたけどね。

P 今まで自分がやったことのないスタントに挑戦した。例えば、壁を駆け上る とかね。とても大変だったんだけど、いま思えば非常にやりがいのある挑戦だっ たね。それをやり遂げた満足感もあったよ。肉体的にも大変だった。自分の身に ついている能力を活かして、風変わりで不気味なトードという役を演じることが できたと思う。
J ジャックマンさんはどうですか?
T

自分にとってのチャレンジはあのスーツだね。ものすごくキツイんだ。あれ を着てちゃんと動くことはとても困難さ。ある日、監督のトレーラーを訪ねたん だ。衣裳がキツくてトレーラーのステップを昇れなかった。だから、スタッフが 来て、押し上げてくれたんだよ。

肉体的な面以外では、キャラクターがたくさん 出くるんだけど、特に私の演じたウルヴァリンは台詞が少なくて、その状況の中 で立体的にキャラクターの肉付けをするのが大変だった。キャラクターにリアリ ティーを与えて、観客に理解してもらえるようにするんだ。例えば、ウルヴァリ ンというのはああいうキャラクターでありながら、観客が彼に感情移入できるよ うに演じるのが一番難しかった。

監督に2人の起用理由について伺いたいのですが、演じた役がある特定の生 き物を連想させると思うんですが、2人に会われたときにそういう生き物のイメ ージを持たれたんでしょうか?
S

レイ(・パーク)に関しては、『スター・ウォーズ エピソード1』でダー スモールを演じるのを観て、素晴らしい運動力に感心した。彼なら、きっと全て のことに対応してくれるだろうと思って、トードの役に配役したわけさ。彼が演 じれば、オリジナルのものよりも悪意を込められると思ったね。  ウルヴァリンに関しては、コミックではもともと160センチぐらいの身長だっ たんだ。

ジャックマンのビデオを見せてもらったんだけど、正直言って、ミュー ジカルの「オクラホマ」の舞台をロンドンでやっているビデオだったから、「え えー、ミュージカルで出演している人が、ミュータントを演じるなんて大丈夫か な」なんて思ったよ。彼をスクリーンテストしたときに、現場に警備員がいたん だけど、彼が僕のことを監督だと思わなかったんだよ。

それでその彼がスクリー ンテストを見て、「えっ、あいつがウルヴァリンをやるの?」って僕に聞いてき たから、「ああ」て答えたんだ。そうしたら、その若い警備員が「へえ、格好い いじゃん」て答えた。それで自分としても確信が持て、彼に決めたんだ。

  メル・ギブソンが演じた、初期のマッドマックスのキャラクターと ウルヴァリンには非常に似ている部分があるんだ
ヒュー・ジャックマンさんにお聞きしたいのですが、オーストラリア出身の 俳優さんがハリウッドで活躍されていますが、どう思いますか?
J

実際にこの映画を撮るときに、監督とも話し合ったんだけど、メル・ギブソ ンが演じた、初期のマッドマックスのキャラクターとウルヴァリンには非常に似 ている部分があるんだ。

皮のスーツは『マッドマックス』を彷彿させるようなデ ザインだし、あのキャラクターから、かなり影響を受けていると思う。オースト ラリアでは、映画というメディアに対して非常に敬意を払っている。多くの素晴 らしい映画作家やいろんな俳優を産みだしているよ。

オーストラリアの人々は非 常に良質な映画を楽しむという伝統をもっている。ある人なんかは冗談で「おま えはハリウッドに行きたいから、オーストラリア人って言っているんだろう」と いう風に勘ぐる人もいたけど、私は正真正銘のオーストラリア人だよ。

Q ヒュー・ジャックマンさんにお伺いします。共演の方々とはどのようなお話 をしたり、アドバイスを受けましたか? また、3人の方にお伺いしたいのです が、能力を1つ手に入れるんだったら、何がいいですか?
J 5ヵ月間、一緒に撮影をしたので、今じゃ本当のファミリーみたいに親しみ を感じるよ。ウルヴァリンというキャラクターは一匹狼なんだ。彼は独立した男 で、ただ周囲を観察しているんだ。撮影の開始後にチームに入った自分にとって は、それがまさに好都合に働いたわけさ。すぐにはみんなと仲良くするというの はあまり必要でなかった。むしろ最初の頃は監督とのディスカッションに時間を 取った。それが一番重要なことだったね。 S 今回、東京への直行便に乗り損なって、今朝ヨーロッパを経由して30時間位 飛行機に乗って来たから、「ああー飛べたら、いいな」と思ったね。 J 読心術の能力というのがとても面白いね。そうすれば、オーディションの 時、監督が何を考えているかが分かるだろ。それにウルヴァリンが持つ若返りの 能力いいね。そうすると、たえずウルヴァリンは若返って登場できるから、この ままでいったら、私はパート5、パート6まで出演できるんじゃないかな。 P 僕は子供の頃からスーパーマンに憧れていた。飛べる能力がいいね。映画の 中でそれに近いことをやっているけどね。それか、この映画の中のミスティーク という役の女性の持つ能力もいいね。自分を自由自在に変形させることができる 能力があったらいいな。
  この作品は、善悪がはっきりしていないところが面 白いんだよ
Q 監督にお聞きしたいのですが、今までの監督の作品というのは、どちらかと いうと繊細な心理描写に重点をおいた作品が多かったと思うんですが、今回の作 品と比べて、どうですか?
S 子供の頃から、映画であれ、テレビであれ、本であれ、SFのファンだったの で、自分としては『X-メン』を作りたかった。ただ最初のステップとしては、自 分の実体験を基づいた作品の方が作りやすかったんだ。そして、チャンスがき た。複雑な人間関係を描き、それでいてスペクタクルで、未来のビジョンも見せ られる作品に出会えたことはラッキーだと思うよ。
Q 監督にお伺いしたいんですが、イアン・マッケランが演じた悪役と、パトリ ック・スチュアートが演じた役をご自身が演じるとしたら、どちらをやりたいで すか? あと、2人に関して、一緒に仕事をした感想を聞かせていただけます か?
S 自分のことは一応、善人だと思っているので、エグゼビア教授かな。でもこ の作品は、善悪がはっきりしていないところが面白いんだよ。2人のような素晴 らしい俳優さんと仕事をするのが、監督をやっていて一番面白いことなんだ。彼 らと一緒に仕事ができて非常にうれしかったし、それとなによりも素晴らしい俳 優と仕事をすると、監督の仕事が楽になるよ。
J にとって、二大名優と共演できたことは名誉あることだね。英国にもうち の家族の関係でかなり長く住んだ期間があって、舞台での彼らの活躍をずっと見 てきた。いわゆるデ・ニーロとパチーノが映画の巨人ならば、この人たちは舞台 の巨人だね。それからまた、彼らから学ぶとこも非常に多いよ。 P イアンとからむシーンがあって、彼からなにか頂こうと思った。ちょっとし た演技の間みたいなことも教わったね。それに僕は「スター・トレック」のファ ンだったから、共演することができて、とてもスリリングだったし、楽しい思い もしたよ。自分にとってクールな体験だった。
Q 監督にお伺いします。主題歌をつけなかったのは、監督の決断でしょうか?
S 自分の決断だよ。時代を感じさせないものにしたかったというのが大きな理 由なんだ。例えば『スター・ウォーズ』にしてもいつまでも、記憶の中に残って いるのは、主題歌ではないからだと思う。

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