シネマトゥデイ

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世界で一番夜景が美しいビルを教えてくれた優しいニューヨ−カーずの巻)

【第31回早すぎる成功も考えもの…(ハリウッドの子役達) 】


                             

森田まほ
映画が好き!現場で働きたい!その思いがこうじて単身アメリカ、ハリウッドへ渡り、現場でインターンとして日夜現場を飛び回る日々であったが、ある日アメリカ人の青年と結婚。その後予定外の妊娠をするが、無事出産。現在はグリーンカードを取得すべく待機中。

 9月11日にあの悲しい事件が起こってから、毎日毎日パソコンの前で、楽しいハリウッド日記を書こうと頑張ってましたが、どうしても出来ません。NYは、私が初めて“SET”に立った思い出が一杯の場所です。というわけで、今回は、特別にNYでのお話を書こうと思います。

NYで初めて出来た友達。その子はロリっていうちょっとぽっちゃりのお姉さんでした。彼女は、生まれて初めてsetに立って右も左も分からない私を助けてくれたスタンドインの女優さん。

スタンドインっていうのは、カメラテストとかのあいだ本物の女優さんに変わって演技をする人のコトで、実際スクリーンでその人を目にすることは出来ません。(そんな人がいたなんてコトも私は全然知らなくて映画ってほんとすごい一杯の人が支えて成り立ってるんだなあって思ったものです。) ロリと会ったのは撮影が始まって、3日目。その時私は、かんなり落ち込んでおりました。

人生初の自己嫌悪。だって英語まじわかんねーんだもんよ。撮影現場ってみんながテキパキテキパキ働いてんのに私はどうすりゃイイか分からずにポオーーーッ。ランチの時も、一人でぽっつり飯をくっている私。せつないよお。寂しいよお。本当は、夢がかなってうれしくてうきうきのはずなのに完璧ウツ状態の私。そんな時に、私の前にちょこんと座ったのがロリ。

彼女は、英語をゆっくり話し、色んなスタッフに紹介してくれてドツボにはまっていた私を救ってくれたのです。 ニューヨ−カーって歩くのめちゃ早くて自分中心で、なんかスッゲーつんけんしてるんじゃ……とか思っていたけど、そんなことは全然なし。話してみれば、はじめは怖そうだったクルーのお兄さん達も仲良くなったらイイ人ばっか。

私が英語ワカンナイ−って落ち込んでても、それを彼らの話すNYなまりの英語のせいだって逆に反省してくれちゃうほど。いやいや私には、そのなまりすら分からんッつーの。 優しいロリのお陰で、4日目からはすっかり自分を取り戻して、とりあえず走り回っていた私。

だって、私の場合誰かになにかを頼まれても他の人の二倍はかかっちゃうからダッシュでやんないとイカン!!ってことに気づいたのだ。 この作戦はなかなか功を奏して、ミスをしてもなんとかなるようになった。相手が何言ったのかわかんなかった時は、私は“音”を耳にインプットしてそっくりそのまま、ロリや、仲良しのスタッフに言ってみてどういうことか教えてもらったりして。

例えば、 「キャンニューブリンミ−カへ?」 と言われた時は、“ブリンミーカヘ”って何よ。そしたら、ロリが「コーヒーもってけ」と、コーヒーマシーンをさしてくれる。てな具合。 とは言っても相変わらずドジは続いて、水をもってきてくれる?って言うのを、水運べる?って聞かれてんのと勘違いして、50本くらいの水がはいったクーラーボックスを一人でうんしょうんしょと運んでいって大爆笑されたこともあったけどね。

撮影の最終日、ロリが手作りのキーホルダーをくれた。まん中には、有名なアップルマークの中にNYの文字。初めて一緒にランチを食べた日に

「NY観光はもう行った? 自由の女神に、世界貿易センター。エンパイアステートビル。ここの夜景は、世界で一番なんだから」 って、とっても誇らしげに言っていたロリの顔を思い出しているのでした。

                             

来週に続く…

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