シネマトゥデイ

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森田まほ
映画が好き!現場で働きたい!その思いがこうじて単身アメリカ、ハリウッドへ渡り、現場でインターンとして日夜現場を飛び回る日々であったが、ある日アメリカ人の青年と結婚。その後予定外の妊娠をするが、無事出産。現在はグリーンカードを取得すべく待機中。

12月24日。日本の、女の子にとっちゃあ、一大事のイベントですね。でも、アメリカではそんなことないのよ。別に彼氏と、しっぽりデートっちゅう習慣もなく、みんな実家に帰って、家族で楽しくお食事。が普通ですからね。


私がロスで迎えた初めてのクリスマス。私には、実家に帰る金もなく、かといって日本風にラブラブ過ごす彼氏もおらずへこみきっいたんです。


が! そんなとき、同じくへこみきっていた、私の親友が、ラブラブムードまっ盛りの日本から脱出! 私の元へ遊びに来てくれたのよお。もう、私は孫を迎えるじいちゃんの気分。よおきたよおきた。楽しんで帰れなあ。


やっぱり、女同士で過ごすクリスマスだって最高よお。ふん。日本でラブラブしてるやつらを見返してやろうと、私のクリスマス大作戦は始まった。


ところでその頃、私の住んでる家は、素晴しいことにイケメンでごった返しておりました。なんでかって? ジェスは、ニュージーランドへ帰っていたのだけど、1人残ったオーストリア人フィリップを訪ね、総勢3名のヨーロピアンボーイズが来米! うっひょひょひょひょ~。はあ。あの頃が懐かしいベな。思い出しても鼻血が出るほど、素晴しい日々だったぜ。


ここで、ひとつ自慢話をしてやろう。ふふふ。朝、目玉焼きを作っていたら、エエ体をした、兄ちゃんがバスタオル一枚でシャワーから出てくるわけさあ。「おいしそうなにおいだなー」。げ、げへへ。よっしゃあ。君にも作ったる! と卵をコン! また1人また1人、とイケメンたちがやってきて、私はその度にフライパンにコンコン!と割るわけだ。

するとね。「サンキュ~」っつって、抱きしめんのよ!4人でこうぎゅうっと! 森田、朝の8時から鼻血ブー。四人の男に抱きしめられるなんて、Jmen'sくらいでしか実現しないわよ。うらやましかろう、うらやましかろう。


私は、この思い出を胸に抱いて、一生、生きて行こうと思っているのよ。ええ。
って、自慢話はこの辺にして、寂しい私とAちゃんのために、素敵なクリスマス作戦ね。だめもとで、聞いてみたのさ、我が家のイケメンボーイズに。


「ねーねークリスマス、一緒にディナーどうよ?」


と。そしたら意外や意外。オッケーじゃない。イエーイ!!! あのね、ホントかっこいいんですわ彼ら。写真をお見せできないのが残念!! 全員、スケーターで、背も高くてよお。若くてよお。よだれもんだよ、あんた。


わたしとAちゃん、それはそれは頑張ったわよ。作りまくったわよ豪華ディナーを!
ここだけの話ね、この4人の中で私にはお気に入りの男の子がいたわけだ。その名もフィリップ。あ、ルームメイトもフィリップなんだけど、もう1人、違うフィリップね。ちょっと、ブルース・ウィルスを若くしたような。ってかっこいいのかって?いや、かっこいいの!! で、ちょっと悪っぽくってさ。だから、料理上手なAちゃんのおいしーい料理(ちなみに私は助手)で、イチコロリにしたろうと思っていたわけ。


イケメンボーイズは、ちょっとおくれて、ご帰宅。いつも見ているメンバーなのに、なんだかちょっぴり照れ臭い。きゃー! 特にフィリップ! みんなで、テーブルを囲んで、乾杯! さあ、食べて食べてー。フィリップ!食べて!フィリップ!ふぃりっぷ……。


どうしたもんだ。フィリップだけが、青い。顔が、い。


どうやら、奴はロスに来て、がつんと、ヤクを決めてきたらしいのだけれど、決めすぎたらしくヘロヘロ。そ、そんなあ。


だけど、せっかく作ったんだから、あんたが食べなきゃ意味がない! そんで、イチコロリしてくんないと! というわけで、真っ青な顔して前後に揺れてるフィリップにいいから食え!いいから食え!と、私のおすすめの唐揚げを無理やり一コ食わせたところホントにイチコロリ。

えっ

フィリップ、唐揚げ一コでダウン。早くも、テーブルから退場。
そんなあ~。キャンドルライトの下、2人で愛を語るはずだったのに。イブの愛は、唐揚げ一コではかなく散ったわ。

仕方ねえ、残りの野郎どもと色気抜きで楽しむかっ。と、その後はヨーロピアンボーイズとともに、ひたすら日本酒イッキ。へべれけ日本人おんな2人、エエ男に囲まれて上機嫌の大フィーバー!


そして、たらふく食べたあとは、みんなでなぜか「ローズマリーの赤ちゃん」を鑑賞。キリストさんの生まれたひだっつうのに、なんて罰当たりな人たち…。


そんなどこがクリスマスやねん?なよるではあったけど、国外逃亡したAちゃんは、一言。

「こんなにおいすぃークリスマスは、人生最初で最後かも」


おいらにとっちゃホントに、最初に最後だったぜ、チキショウ。

 

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