シネマトゥデイ

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かつてジョン・コナー親子の命を狙い、前作ではジョンを救うため、自ら燃える溶鉱炉の中に身を沈めたあのターミネーターが、再びスクリーンにカムバックする。誰もが待ち望んだシリーズ3作目、『ターミネーター3』がついに日本に上陸した!12年ぶりにターミネーターを演じたアーノルド・シュワルツェネッガーと、新たな敵T-Xを演じたクリスタナ・ローケン、前2作の世界観を受け継ぎつつ、独自のストーリーを展開させたジョナサン・モストウ監督が、来日記者会見を開いた。


アーノルド・シュワルツェネッガー(以下AS):前回来日した時、「アイル・ビー・バック(俺は戻ってくる)」と言い残し、その言葉通り帰ってきたよ。これまで数々の映画のプロモーションで来日したけど、質問では必ず「次のターミネーターはいつ出来るのか?」と聞かれていたから、こうして持ってこられたことはとてもうれしい。まずは、素晴らしい仕事をしたジョナサン・モストウ監督を称えたい。『T-3』は、ターミネーター・フリークといわれるコアなファンだけでなく、批評家もとても好んでくれる。それを成し遂げたのは監督だ。そしてクリスタナは、素晴らしいマシーンを演じてくれた。外見は美しくセクシーだが、実は危険な顔を持ち、僕さえも抹殺しようとする。とてもタフな役だが、彼女は美しいだけでなく素晴らしい演技をしてくれた。最初は女性相手に遠慮をしていたが、彼女は「男性と思って相手をして」と言っていたよ。


クリスタナ・ローケン(以下KR):4年前に来日した時、とても温かい歓迎を受けたの。今回もとても感激しているわ。ジョナサン・モストウ監督は、この役を演じるうえで私を信じてくれ、私の内面を引き出してくれた。私をショーケースのように見せてくれたの。アーノルドとの仕事は素晴らしかった。彼はエネルギーに満ちていて、深い知識を持ち、アクションを知り尽くしているわ。彼を見ているだけで、たくさんのことを学んだの。この経験は私の人生を変え、新しい扉を開いてくれたわ。


ジョナサン・モストウ監督(以下JM):3年前、『U-571』の記者会見で「本当に好きな俳優は誰か?」と聞かれ、「アーノルド・シュワルツェネッガー」と答えたことを覚えているよ。3年後の今日、あの時と同じホテルの同じ部屋で、世界で最も素晴らしい俳優とともにいることが、どれほど興奮するか!アーノルドが最も素晴らしいキャラクターを演じた、ベスト作品で会見が出来るなんて、夢が実現したようだよ。そして、夢を実現するために必要だった悪役を演じてくれたクリスタナ、これほど難しい作品で、私を信じてくれた2人のプロデューサーに、心から感謝するよ。

Q:『T-3』といえば、ファンはもちろん、映画界全体が期待していた新作。12年ぶりにターミネーターを演じる気持ちは?


AS:僕も、『T-3』を作ることを本当に楽しみにしていたんだ。2作目が終わったときに、ターミネーターのファンによって、このシリーズを続けてほしいというキャンペーンが起こった。それほどに、みんながこの映画を愛してくれたんだ。ついに、それに答えることが出来たよ。ターミネーターのレザー・ジャケットを着るときは、スリルを感じた。あのレザー・ジャケットとブーツを履くと、ターミネーターである感じが戻ってくるんだ。それを着てバイクでスタントをしたときは興奮を覚えたよ。私にとってあの革ジャケットは、キャリアや私生活での成功のシンボルなんだ。


Q:シュワルツェネッガーさんは撮影中に怪我をしたそうですが、どのシーンですか?また、皆さんのお気に入りのシーンはどこでしょうか?


AS:『T-3』のような映画には、すごくたくさんのスタントやアクション・シーンがあるし、特殊効果や爆発、カーチェイスや格闘シーンがある。当然、怪我は避けられないものとして予測していたよ。手の中で火薬が爆発したり、肩を痛めたりしたけど、撮影を続けることが出来た。たとえアクシデントがあっても、この映画はやる価値があるものだと納得していたんだ。


JM:すべてのシーンは、僕にとって子供のようなもの。どこがお気に入りか選んでしまうと、子供を差別するようなものなので、それはちょっと答えられないな。


KL:私もジョナサンと同じ気持ちよ。でも、2週間かけて撮影したバスルームでのファイト・シーンは、とても大変だったし、それだけに素晴らしいものができたと思うわ。


AS:クリスタナと同じく、バスルームのシーンが印象深いね。とてもよく書かれており、計画的に描かれている。男性トイレでの格闘で、便器まで飛んでしまうんだ。あれは、ふたりの人間が闘う普通のファイト・シーンじゃない。2000ポンドもあるマシーン同士の戦いだ。人間はぶつかれば跳ね返されるけど、2000ポンドの重さのマシーンがぶつかり合えば、壁は抜けるし壊れる。そういった効果をどう作っていくか考えていった。あれだけの破壊シーンはめったに見られないシーンだよ。


Q:今回の役で自分の中身を出せた、というローケンさん。役作りはどのように?


CR:役のためには、2つの理由でトレーニングが必要だったわ。まず、アーノルドと戦うこと。それから、この映画を世界中の人が見るということ。15ポンド体重を増やし、武器トレーニング、ウェイト・トレーニング、イスラエルのマーシャル・アートも学んだわ。それから、人間でないキャラクターを演じるため、非人間の演じ方をマインド・コーチに学び、それらすべてのトレーニングをひとつにして素晴らしい結果となったの。監督は私をとても信頼してくれて、自由に演じさせてくれたわ。


Q:シュワルツェネッガーさんは今年56歳ですが、素晴らしい裸体も披露しています。体作りはどのようにしたのでしょうか?


AS:お褒めの言葉、ありがとう。でも僕はまだ55歳だよ。56はまだ早い(笑)。今回、撮影直前に、スタントの練習をしていてバイクで事故を起こし、肋骨を6本折ったんだ。ターミネーター1と2で見せた体を作っていくのに、2ヶ月も間が開いてしまったんだ。そこで、ジムでトレーニングのプログラムを組んだ。20年前、ボディビルの時代に組んだトレーナーと組み、とても厳しいトレーニング・プログラムをこなしたよ。撮影の合間にも、時間があればジム・トレーラーへ行ってトレーニングし、食事にも気をつけて、「自分は出来る」という信念を持ってやったんだ。割といい体になったと満足しているよ。


JM:アーノルドが怪我をして、その2週間後に彼に会ったんだ。「肋骨6本なんて、大丈夫かな」と、正直思ったけれど、撮影初日に彼が現れて、さすがミスター・ユニバースだ、と感心したよ。


Q:『T-3』のストーリーは、まだ次へと続いていくような雰囲気を持っていますが、そのプロジェクトは進んでいるのでしょうか?


JM:確かに今回の作品には、色々な設問が残されている。『ターミネーター』があってもおかしくない。『T-3』 はファンの強い要望で出来上がったものだから、また望まれるなら『T-4』もあると思う。でも、今はまだ時期早々かな。


Q:クリスタナさんとは親子ほど年が離れていますが、撮影現場では家族、親子のような関係で仕事が出来たのでしょうか?


AS:スタッフ・キャストが家族のようだというのは、その通りだね。みんなが密な関係を保っていたし、クリスタナは確かに僕の娘といっていい年齢だ。彼女との撮影は、あらゆる瞬間を楽しんだよ。ジョナサンとクリスタナとは、またぜひ、別の映画で一緒に仕事をしたいと思っているよ。


取材・文/竹内詠味子
7月2日(水) パークハイアット東京ボールルームにて

 

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