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 第1回 ユ・オソン

普段はハリウッドスターを中心にみなさんに情報をお伝えしているFLiXムービーサイトですが、 韓国、香港、台湾、中国と広いアジアには、素敵なスターがたくさんいることに、ようやく気がつきました! そして、そんな素敵なアジアスターの魅力を皆様にお伝えすべくたちあがった企画が「ウイ・ラブ・アジア・スター」プロジェクト ! これから定期的に素敵なアジアスターのインタビューなどとりあげていきます。 御意見や御要望などもどしどしお寄せください。
今回のユ・オソンさんへの熱い想いや、この記事の内容についてコメントを募集します。
コメントは記事の中に掲載することがありますので、匿名の方はその旨をお書きください。メールのタイトルは「ユ.オソンコメント係」でお願いします。
コメント宛先:moviesite@flix.co.jp


1982年、WBAライト級世界タイトルマッチでチャンピオンの座に果敢に挑みながら、リングに倒れ、そのまま帰らぬ人となったボクサーがいた。韓国では悲劇のヒーローとして知られるキム・ドゥックの物語を映画化したのが『チャンピオン』だ。手掛けたのは、男同士の友情を鮮烈に描いた感動作『友へ チング』のクァク・キョンテク監督。そして、同作でブレイクしたユ・オソンが、キム・ドゥックを演じている。世界チャンピオンに挑戦した主人公と同じく、ユ・オソン自身にとっても、「俳優としての挑戦になった」という作品についての思いを熱く語ってもらった。

Q ボクサーという役になりきるため、厳しいトレーニングを積んだと聞いていますが、どんな内容だったのでしょう?

A この作品は昨年の10月にクランクインしたんですが、それまでにトレーニングできる時間はわずか4ヵ月しかなかった。だから、10数年も真剣にボクシングをやっていたキム・ドゥックその人と同じ体になれるわけはない。でも、何とか近づきたいから、1日5時間、週6ペースでトレーニングしましたよ。トレーニングメニューは5 種類の種目(1、ランニング 2、縄跳び 3、ミット 4、アクション 5、ウェイトトレーニング)を3分やって1分休憩、で15回繰り返す。ちょうどボクシングが15ラウンドやるように、5セットを15回。さらにストレッチもやりました。今はもう70~72kgぐらいだけど、撮影している時は体重78kgになってましたね。でもね、実はホンモノのキム・ドゥックはもっと痩せていたらしいんです。ただ、それに合わせてしまうと、カメラには弱々しく映ってしまうから、逆に増やしたんです。

Q 韓国ではヒーローとして知られる実在した人物を演じる上でプレッシャーはなかったんですか?

A プレッシャーより、むしろぜひ挑戦してみたいという気持ちの方が強かったですね。実は『友へ チング』が大ヒットした後、非常にうがった見方をされたんです。たとえば、「たまたま運がよかったんだ」とかね。そういった評価をどうしても覆したかった。「役者としてしっかりやっているんだ」と。だから、とても辛い役づくりになることぐらい覚悟しても、やってみたい役だったんですよ。

Q ところで実際に、キム・ドゥックという人は韓国ではどんな存在ですか?

A 韓国では世界チャンピオンにならないと、有名にはなれなくて。そういう意味でもドゥック選手は不幸でした。しかも、当時の韓国は独裁政権下で、軍部から「世界タイトルマッチに出るなら、最善を尽くせ」とプレッシャーがかかっていたようです。で、結局、彼は亡くなった後にヒーローになった。僕にとっては、んー、ドゥック選手はヒーローではなかったな。僕は子供の頃サッカーが好きだったんですよ。だから、ヒーローといえば、チャ・ブンクン(車 範根)。ドイツで活躍していたサッカー選手でした。今、メジャーリーグで活躍しているイチローや松井のような存在ですね。その後チャ・ブンクンは韓国代表監督も務めて…。あれっ?なんでサッカーの話になったんでしたっけ(笑)。

Q 撮影中の印象的なエピソードは?

A 感情移入といえば大袈裟ですが、ラスベガスでの運命の試合前のシーンを撮ったとき、3000人ものエキストラ前でふと、「キム・ドゥックはこのとき、どう思っていたのだろう?」と考えたんです。自分は今、演技をしようとしているけれど、実際彼は、8000人はいたといわれる観衆の前で、生死をかけていたのだということを感じた時、とても複雑な気持ちになりました。

Q 『アタック・ザ・ガスステーション』ではコミカルな役柄を、『友へ チング』ではシリアスな役柄を演じて、本作へと続いていますが、あなたの作品選びのポイントは何でしょう?

A 私は一切、ジャンルも問わないし、もちろんキャラクターでも選ばない。あくまでもストーリーで決めます。そして、どういった作品であれ、ヒューマニズムにあふれた要素があるかどうか。そして、逆境から立ち上がるような人間が描かれているものに出たいと、常に思っています。

Q 今後、挑戦してみたい作品は? たとえばラブストーリーはどうですか?

A 実は次回作の『星』はラブストーリーなんです。平凡な男が恋に落ちる…という話。ラブストーリーといえば、美男子が主演と決まってる。僕が演じることで、その常識を打ち破って、社会に貢献することになればいいんですけどね(笑)。

演じてきた役柄のせいか、ユ・オソンに対して、男っぽいイメージを抱いていた。実際、そう思われることが多いらしい。だが、「ちょっとボーっとしてヌケてる」ところがあるといい、『チャンピオン』のキム・ドゥックとは「田舎者というところが似てる」と笑った。しかし、真摯に、そして純粋に一つの道(ボクシング−俳優)を極めようとする、そこが一番、似ているように私には見えた。

(文・インタビュー/前田かおり)

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