シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
映画ライター
伝説の映画プロデューサー、ロバート・エヴァンスの半生を描いた『くたばれ!ハリウッド』の監督にインタビュー。エヴァンスが主役のアニメを製作中だそうで、第一話は北朝鮮に政府の特殊工作員として派遣された彼が、映画好きの金首席と意気投合しちゃって……。面白そう。
ライター
前号に続いて自宅ネタ。自宅の浴室&トイレの床が漏水し、大工事に。古いタイルをひっぺがし、壁も床のコンクリートもドリルでダダダとぶち壊し……という作業シーンは、ジーン・ハックマンの『カンバセーション』や韓国ホラーの『ボイス』を彷佛。その後、家中コンクリートの粉じんまみれで、エラいことになった。
ライター
今、「ゼブラーマン」にハマってます。何って? あの哀川翔がゼブラ模様のヒーローになって、地球を守ってくれる感動巨編です。翔が飛びます!キックします!めちゃくちゃカッコイイです。あまりにもハマって、エキストラ参加までしちゃいました。公開は来年。ちなみに、同作品は哀川翔主演映画100本記念映画。乞うご期待!
  パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち

(C)DISNEY ENTERPRISES.INC.

ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」をモチーフに、『アルマゲドン』のジェリー・ブラッカイマーが製作を手がけたアクション・アドべンチャー巨編。主演は『ロード・オブ・ザ・リング』のオーランド・ブルーム、『ショコラ』のジョニー・デップ。共演に『ベッカムに恋して』のキーラ・ナイトレイ。監督は『ザ・リング』のゴア・ヴァービンスキー。『シュレック』の脚本家コンビのストーリーテリングとユーモアが秀逸。
日本公開:8月2日
(丸の内ピカデリー1他)
上映時間:1時間36分
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)



ジェリー・ブラッカイマー製作だからねぇ。大味なのは仕方ないなぁって思ってたんだけど、人物描写やエピソードが細やかで説得力があった。これは意外だったな。でも脚本を担当したのが『シュレック』の脚本家コンビと知って納得。そう言えばギャグも冴えてるしね。これは大ヒットして欲しいなぁ。そしてブラッカイマーの共同製作者で今は亡きドン・シンプソンに代わって、説得力のある脚本があってこそアクションが際立つんだってブラッカイマーにらせて欲しいです。


大海原を舞台にしたチャンチャンバラバラの冒険活劇。昨今、SF近未来ものやシリーズ続編ものなど似通った内容が多いだけに、期待大。しかも、新旧イケメン二人の競演には心が躍った。実際、オーランド・ブルームは『ロード~』の銀髪エルフ役とは違って、キュートでフレンドリー。とっても素敵な笑顔で魅力全開だ。しかし、どんな役でも強烈な印象を残すジョニー・デップにはかなわんな。何せ、本作では濃厚なアイメークを施して、カマっぽい仕草で演じる。海賊なのに何故、オカマ? なんてツッコミはヤボか……。ただ、いくら美男子な彼らが出ているとはいえ、約2時間半はムダに長いと思うが。


『アルマゲドン』『エネミー・オブ・アメリカ』のジェリー・ブラッカイマー・ブランドの作品らしく、相変わらず大味なストーリーなんだけど、さすが演技派ジョニー・デップ様。映画を締めるね。完全にオーランド&キーラのフレッシュ・コンビに華をもたせ、自分は狂言回しに徹した大人な態度。ブルース・ウィリスには出来ない芸当だね。ジョニー様と言えばインディペンデント映画界を荒らしてきたが、ここのところイマイチの作品が多かった。本作品で、大作でもイケることを実証し、新しい道が開けたんじゃないかな。

 フリーダ
波乱の人生を歩んだメキシコの女性画家フリーダ・カーロの生き様を綴ったロマン大作。メキシコ出身のスター、サルマ・ハエックが製作と主演を務め、アカデミー主演女優賞にノミネートされるほどの熱演を見せている。監督は『タイタス』のジュリー・テイモア。共演には『ショコラ』のアルフレッド・モリーナ、『クイルズ』のジェフリー・ラッシュをはじめ、アントニオ・バンデラス、エドワード・ノートンらハエックと親交の厚いスターたちも顔を見せている。また、アカデミー賞で作曲賞、メイクアップ賞の2部門に輝いたことも話題に。

日本公開:8月2日
(シネスイッチ銀座)
上映時間:2時間3分
配給:アスミック・エース


『タイタス』で退屈な古典劇を、けれん味溢れまくりの映像美でエンターテインメントに仕上げたジュリー・テイモア監督。そんな彼女がフリーダ・カーロを映画化するんだから当然、絵画をモチーフにして絢爛豪華な映像美って思ってたんだけど、映像は普通で絵画は映すだけ。テイモアってフリーダに心酔しているんだろうね。だから絵をいじれなかったんでしょう。それはドラマ部分でもそうで、フリーダに対する敬意と愛情が感じられて好感が持てるんだけど、マジメで堅苦しい。


正直言うと、女性一代記みたいな話は好きではない。(たとえば「おしん」!)だが、女として人生これからって時に、あまりに惨い体験をした女性の行く末は果たしてどうなるのか……。言葉は悪いが、その興味であっという間に引き込まれた。何より、このフリーダ・カーロに扮したサルマ・ハエックの熱演に目が離せません。てゆーか、離させないような、ラテン女優の意地を感じる。パペット・アニメーションを使ったり、自画像を実物と重ね合わせるなどの演出はユニークだが、ちと凝り過ぎ。そんな暇があるなら、フリーダと2度も結婚したディエゴ・リベラとの関係をもう少し掘り下げて欲しかった。


マドンナやジェニファー・ロペスといった強敵からフリーダ役を死守し、当時恋人だったエドワード・ノートンに脚本の手伝いまでさせて、製作しちゃったサルマ・ハエック。その気合いがド迫力のヌード&レズシーンで伝わってまいりました。サルマ姉さん、35歳。さすがは巨乳ハンターのノートンが狙っただけあって、ええ体してはりますわ。映画はフリーダの絵を物語に上手く入れ込んで、彼女の絵画を知らずとも楽しめた。メスと見るや食らいつく夫のディエゴがいいキャラしている。そんな男と知りつつ、寄りを戻すフリーダ。いましたぜ。こんなところにも“だめんず”好きが。女の哀しい性なのか? 

 コンフェッション
70年代アメリカのテレビ界の伝説のプロデューサー、チャック・バリスの自伝を元にした意欲作。『マルコヴィッチの穴』の脚本家、チャーリー・カウフマンの脚本に惚れ込んだ『オーシャンズ11』のジョージ・クルーニーが自ら監督と製作を担当。『トラフィック』のソダーバーグ監督も協力を申し出た。クルーニーは豪華キャストの夢の共演を実現させ、敏腕プロデューサーとCIAの工作員という二重生活を送った男の真実に迫る。

日本公開:8月16日
(丸の内ピカデリー2他全国)
上映時間:2時間13分
配給:ギャガ・ヒューマックス


ジョーク好きの監督ジョージ・クルーニーのシニカルな笑いが透けて見えるような作品。でもシニカル過ぎるな。「コレってホントの話しなの?」って戸惑う人も多いだろうなぁって思った。そんな観客を笑ってるような気がする。人が悪いぞ、クルーニー&脚本のチャーリー・カウフマン&原作のチャック・バリス。登場人物が全然老けなかったりするのはクルーニーのいたずらだね。分かりやすいコメディを撮る気はないのかな。次回はクルーニーのコメントみたいに、ゲラゲラ笑えるのがいいです。


スゴ敏腕TVプロデューサーがCIAの工作員だった!? こんな眉唾な話を、『マルコヴィッチの穴』の脚本家チャーリー・カウフマンが手際よく脚本化。特に、主人公チャック・バリスが女にモテたい(ヤリたい)一心で、テレビ界に入っていくまでのくだりには笑うし、なるほど、これが現代の低俗な(!?)バラエティ番組の元祖を作った男かとも納得だ。初主演のサム・ロックウェルが醸す軽薄さやら、ドリュー・バリモアの可愛さもいいし、個人的には枯れたルドガー・ハウアーの登場に拍手喝采。ただ、全体的には米TV業界や当時の歴史的背景も知ってなくちゃ、楽しめそうにない。こんな作品で監督デビューしたジョージ・クルーニーに、インテリ監督への野望も感じます。


ジョージ様を愛して病まない私ですが、これはつまらん。初監督作って言ったら、細かいところを突っ込んで楽しみたいじゃないですか。なのにこの映画ってば、とても初監督作とは思えぬカンペキさ。そりゃそうだ。製作総指揮にソダーバーグ、脚本はカウフマン、おまけにキャストはスター揃い。これだけ脇が揃っていれば、例えジョージに監督の才能がなくとも及第点の映画は撮れるはず。でもジョージの魅力って、大人のユーモアがかませる軽妙さにあると思う。そこを監督作でも出して欲しかった。珍しくジュリア・ロバーツが素晴らしい。

 ファム・ファタール
カンヌ国際映画祭の会場から盗まれた1000万ドルの宝石の行方を巡るサスペンス。いくつもの顔を持つファム・ファタール(宿命の女)を演じるのは『X-men』のレベッカ・ローミン=ステイモス。トップモデルとしての容姿を十分に生かし、クールにそして妖艶に悪女と淑女の顔を使い分ける。巨匠デ・パルマ監督は、シャネルやショパールなどの豪華な衣裳や宝石と、全く先の読めないストーリー展開で観客を完全に魅了する。

日本公開:8月23日
(みゆき座他)
上映時間:1時間55分
配給:日本ヘラルド映画


見どころは、スタイル抜群の女性が半裸でクネクネするところです。それは確かに官能的。だけどそれ以外は厳しい。まず前半の宝飾品窃盗の件にアイデアがない。ガードマンにタバコの火を借りさせてその隙に忍び込むって子供騙しだなぁ。デパルマ監督お得意の映像的な小細工も随所にあるけど、物語がチープなので効果的じゃない。さらにラストのドンデン返しも弱い。大体“魔性の女”は懲りないでしょ。サイコパスは反省しないよ。どうせならドンデンはそこで使えば良かったのに。


ブライアン・デ・パルマ監督といえば、『殺しのドレス』で官能的、もといエッチ臭いシーンを撮っていたが、世界的な映画のイベント……カンヌ映画祭を舞台に使って、ここまでエロすぎなシーンを撮るとは、やるな、オヤジ! しかも、ファム・ファタールなんて意味シンなタイトルを付け、俯瞰で撮るなど相変わらず凝ったカメラワークでサスペンスを構成。やりたい放題である。で、凄い話なのかなぁ~と思いきや、そのオチには絶句……、いや爆笑。こんな作品で、ヒロイン役を射止めたレベッカ・ローミン=ステイモス。あんたの体当たり演技の頑張りには拍手を送るが、何となくB級作品のヒロインで終わる運命が待っている気がします……。


好きです。どんなに他人から崇められる巨匠クラスになっても、『殺しのドレス』と変わらぬエロ+サスペンスという自分の欲求を追究する作品をテーマに選んでしまう、本能に素直に反応する姿勢が。冒頭のねっちりしたレズシーンに始まり、マイクロスコープを使って、いざ宝石を拝借という緊迫した場面で、なぜか猫が邪魔をする遊び心もアリ。しかも結末が、サスペンスでは禁じ手の○○オチでして……。主演のレベッカが、これまたサスペンス映画に相応しいビッチぶりで、ステキです。バンデラスのフェロモンが少ない分、彼女でお楽しみを。

  アダプテーション
『マルコヴィッチの穴』でオリジナリティ溢れる映像世界を作り上げ、絶賛されたスパイク・ジョーンズ監督と脚本家フィリップ・カウフマンのコンビ待望の新作。主演には『ウインドトーカーズ』のニコラス・ケイジ、『めぐりあう時間たち』のメリル・ストリープ。共演はこの作品の名演でアカデミー助演男優賞に輝いたクリス・クーパー。創作のために苦悩する脚本家という難しい内輪ネタを、軽快なコメディに仕上げたセンスが見事。

日本公開:8月23日
(渋谷シネマライズ)
上映時間:1時間55分
配給:アスミック・エース


執筆に悩む脚本家の物語なんてどう考えても面白くなさそうだけど、手を変え品を変えて面白く見せてる。執筆に悩んだ末に生命の起源にまで思いが至って、その結果、自身を映画に登場させることにするなんて笑えました。それで登場した脚本家のチャーリー・カウフマンて、本当に自意識過剰でオナニストだろうと思わせる。自身を相対化してコメディにするのって難しいけど、これは成功ですね。結末があまりに普通なのが拍子抜けだったけど、それも裏の裏を狙った結果かと思わせるねぇ。


肉じゅばんを付けて、薄らハゲもさらして、チャーリー・カウフマン役と、彼の双子の弟役にチャレンジしたニコラス・ケイジの開き直りはあっぱれだ。今後もアクション大作のヒーローなんかより、そこらにいそうなダメ男をやって欲しい。もっとも本作でアカデミー助演男優賞のクリス・クーパーに関しては、別にこれであげなくても思うほど普通。(役はぶっ飛んでるが)。ところで、監督スパイク・ジョーンズがインタビュー記事で、タイトルの「adapt(適合する、順応する)には生き延びるためには変化する、という意味合いがある」と言っている。エンド・クレジットで妻ソフィア・コッポラに感謝の意を表し、主演はニコラス・ケイジで、義兄ロマン・コッポラも参加……コッポラ家にadaptなスパイクってか!?


本作品は脚本執筆に煮詰まったチャーリー・カウフマンとその弟が主人公。この映画の脚本を手掛けたカウフマン自身も、相当煮詰まってきているのかなと思った。『マルコヴィッチの穴』は、普通の男がマルコヴィッチになれる穴を見つけてスター願望を実現させる話。しかしこっちはキャラクター設定からしてヘン。笑えるけど、奇をてらい過ぎていてそのあざとさが引っかかる。この人の作品は、メリル・ストリープのように堅物のスターの皆さんがイメージ・チェンジを図るには最適。やりすぎると、これまた見ている方は引くけどね。

イラスト:micao
     

 

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