シネマトゥデイ

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観光地に行くとよく見かける珍品秘宝館なるもの。いったいなにが陳列されているのか興味はつきない。しかし、あまりのあやしさに、中に入って見てみる勇気まではなかなか湧かないもの。映画にもそんな珍品がある。見るからにあやしく、覗いてみるにはちょっと勇気がいる。また、世の中には珍品コレクターなどもいるらしくそんな作品ばかりを好んで観る人もいたりする。FLiXムービーサイトではそんな人たちのために、普段あまり語られることのない珍品映画をプロのライターの方々に座談会という形で紹介してもらうことにした。
※頁中紹介されている作品はamazonにリンクしており、購入ができます。¥1500以上の商品は送料無料です。御利用ください。

<読者の皆さまへ> この座談会を読む前に、いくつか注意点があります。まず、座談会のなかで語られている映画については、完全にネタバレしているものもあります。また、作品に関してのコメントは不出来な映画への中傷ではなく、「珍品映画」としてオススメする、というスタンスに基づいています。あくまでもひとつの映画の見方を提示する企画なので、ご理解のほどよろしくお願いします。


「ウケ」や「B級」を狙ったものではなく、あくまで一所懸命、作品に全力投球した結果、世間の感覚とちょっとズレている……という作品。その代表格がベン・アフレック。どんな大作も彼が出ているだけで大味に。本人がイイ人なだけに、温かく、長い目で見守ってあげたくなってしまう。『プルガサリ』も、特撮の技術も知識もないのに、試行錯誤している姿勢が泣ける。


・ベン・アフレック映画全部 
・ポール・バーホーベン映画全部
・『プルガサリ』
 (北朝鮮版ゴジラ)
・『Mr.ジレンマン 色情狂い』
・『オーガズモ』
プルガサリ~伝説の大怪獣~PULGASARI / 不可殺
(北朝鮮版ゴジラ) \4,700(送料無料)DVD
オーガズモ 
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ロボコップ 〈特別編〉

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デアデビルDaredevil

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作り手の熱意がほとばしり過ぎた場合、ドラマが破綻してしまうのはよくあること。それでも勇み足が異常な熱を帯び、破綻さえも愛しおしくなる。そんな映画こそ、愛すべき珍品と呼びたい。作り手がナルシズムや思想に走らず、肉体的な温度でアツくなれたとき、こういう映画が生まれる可能性は大きくなる。今後はヴィン・ディーゼルザ・ロックの“俺様映画”に期待。


・『宇宙からのメッセージ』
『ストレート・トゥ・ヘル』
『スターシップ・トゥルーパーズ』
『ドリヴン』
『ファム・ファタール』
宇宙からのメッセージ

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在庫3点のみです。最後の入手のチャンスかも
ストレート・トゥ・ヘル
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スターシップ・トゥルーパーズ
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ドリヴン EDITION
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 今回は司会進行役をかねています。



 今日は「珍品映画」に関しては一家言お持ちのライターおふたりに、日頃はあまり語ることのできない、またFLiXムービーサイトの読者には馴染みの薄い「珍品映画」について話をうかがいたいと思います。まずは新しいところで、お二方が共通して挙げている、ブライアン・デ・パルマ監督の『ファム・ファタール』から。

相馬 これはやっちゃいけない話ですよね。

中山 個人的には夢オチというのは、こんな有名な監督がやっていいのか?っていう感じ。ポール・バーホーベン監督もそうだけど、下半身直結型の監督ってステキですよね(笑)。欲求、本能に従って映画を作ってる。バーホーベンの『インビジブル』みたいに「透明人間だったら女に触っちゃう」とか、普通は大金使ってそういう映画作れないのを、恥ずかしげもなく作っちゃうところがすごい。

 なるほど(笑)。バーホーベンデ・パルも、一歩間違うとすごくまずい映画になりそうだけど、珍品として楽しめる映画になってるのはなぜ?


中山 それはもうほら、マニアックも究めれば芸術になる(笑)。

相馬 この映画の主人公って悪女って設定だけど、考えてみたら思ったほど悪女じゃないですよね。

中山 全然、悪女じゃないです。むしろ、アントニオ・バンデラスも誰もかれも、男は翻弄されるのを喜んでるんですよ。で、彼女は自分の趣味に合う男をたまたま選んでただけ(笑)。デ・パルマはきっと、こういう悪女にやられたいんでしょうね(笑)。

相馬 意味もなくB級なノリのところで、冒頭、カンヌ映画祭をコケにしてるとこもいい。ああいう馬鹿ばかしさ、B級映画で権威をスカッと一刀両断しちゃう感じが、なんとも痛快です。

中山 受け入れるカンヌも心が広いですよね。

 デ・パルマといえば、『ミッション・トゥ・マーズ』という大コケSFもありましたね。

相馬 あれはダメ。『コンタクト』みたいなインテリっぽい流れをくんでてよくない。


レイジング・ケイン
DVD\2,500(送料無料)


出演:ジョン・リスゴー、ロリータ・ダヴィドヴィッチ
監督:ブライアン・デ・パルマ

多重人格問題に挑んだサイコサスペンス。
 うっかりビッグバジェットの作品を任されて、ちょっと道を間違えちゃったって感じがしますね。

中山 大林宣彦タイプかな。カネを与えると余計なことするという(笑)。カネもらったから火星かな、とりあえず宇宙かなって思っちゃったんでしょうね。カネの使い方知らないから。

 (笑)。火星に行ったのは間違いだったとして、デ・パルマは珍品好きとして愛すべき監督ですか?

中山 うん。

相馬 これだけ久々にやりたい放題やったのは、『レイジング・ケイン』以来ですよね。その後になると『カリートの道』、『ミッション:インポッシブル』とかでしょ。

中山 あと『スネーク・アイズ』。あれも素晴らしかったですね!

スネーク・アイズ

DVD\2,500(送料無料)
出演:ニコラス・ケイジ、ゲイリー・シニーズ
監督:ブライアン・デ・パルマ

ボクシング・タイトルマッチの最中に起こった暗殺事件に、刑事ニックが奔走するサスペンスアクション。


今 『スネーク・アイズ』は珍品?

相馬&中山 うん、珍品。

中山 最後はそんなオチかよって。

 でも、あのオチに謎が隠されているって騒いだ観客が、結構いたらしいですよ。

中山 へぇ。あんまり深く考えちゃいけない映画なんだけどねぇ。

相馬 『スネーク・アイズ』ニコラス・ケイジじゃなかったら傑作になったと思うんですよ。あの人、アクが強いからデ・パルマ色よりも、ニコラス・ケイジのバンカラ色が強くなっちゃった。

中山 オレサマ色がね。

相馬 蛇皮のジャケットとかね(笑)。

中山 いきなりテンション高かった。でも、やっぱあの冒頭の無駄な長回し、よかったですよね。そりゃ、水野先生も思わずパクっちゃいますよ、『シベリア超特急』でね。水野先生の場合は本人も映ってたけど。あと、出てくる女が皆ビッチっていうのもポイントです。

 珍品的着目点。

中山 そう、無駄に脱ぐぞ、みたいな。

 下半身直結説ですね(笑)。

中山 レベル的には、日本の火曜サスペンスと変わらないんだけどもね(笑)。

相馬 そうそう、実際映像は見せるし食いつくし、うまいなと思うけども。これだけ安い話を高級な映像で見せるのも、センスがいいのか悪いのか。

中山 ピカソがわざとヘンな絵を描いてた、みたいな。実は正統なのもできるのかもしれない!?

 ラジー賞系はどうですか?

中山 マドンナ主演の『スウェプト・アウェイ』は、素晴らしく珍品ですよ! どう考えてもダンナのガイ・リッチー監督は、なんかのマニアとしか思えないですね(笑)。SとかMとかでは単純に語れない、マニアックな、もっと深いものがあるような……。

相馬 SMっていう単純な嗜好じゃないんだ(笑)。

中山 超えてるような気がする。私らはもう、妻マドンナの顔を観てるのが辛いんですよ。だけどカメラはそれをずっと追ってる。何が楽しくてその顔を追えるのかな、と思っちゃいますね。

 今年のラジーでは作品、監督、主演……と主要部門を押さえてます。

中山 ラジーのために作られたような映画といえば、ジョン・トラヴォルタ『バトルフィールド・アース』がありますね。

相馬 素晴らしい映画ですよ。

 これは珍品好きとしてはOKなの?

中山 どう見たっておかしい映画を、真剣に作ってるのがおかしい。

相馬 観てて切なくなってくる。トラヴォルタの役って悪いヤツだと思ってたら、段々中間管理職の悲哀がジンワリ滲み出てきて……。胸が苦しくなるのはなぜ?

 (笑)どのあたりで?


相馬 酒場で、蛍光色みたいなドリンク飲みながらグチってるところ(笑)。


 あれで宇宙一凶暴なサイクロ星人なんですよね。SFでいうと『スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』も、今年のラジー賞を盛り上げてくれました。あのお花畑のラブ・シーンはどうなんでしょうか。

中山 ルーカス、お前どんな青春送ってきたんだよって言いたくなる!

 こっぱずかしかったですね。

中山 見るに耐えないんだけど、あれだけ堂々とやられるとねぇ。あのロケ地、コモ湖とかセビリヤのスペイン広場とか全部、私のお気に入りの海外の場所なの。感覚一緒なのかと、ロマンチックと思う所が一緒かしら、と思っちゃった。私の恋愛経験はルーカス並みって、なんかやだな(笑)。

相馬 プレスのプロダクション・ノートに脚本家の意見が書いてあって、「普通のラブストーリーじゃなくて真の愛を書きたかった」って。真の愛ってこれですか?

中山 キッスはレモンの味なんだ、真の愛は(笑)。


スターシップ・トゥルーパーズ
\2,500(送料無料)DVD


出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、デニス・リチャーズ
監督:ポール・バーホーベン

地球連邦軍と巨大で、無数にわいて来る昆虫らとの壮絶な戦いを描いたSFアクション。

相馬 ラジーといえば、やっぱりポール・バーホーベンは外せないよね。

中山 『スターシップ・トゥルーパーズ』なんか、映像に金かけてて、正しく全力投球してますよ。

相馬 白昼、あれだけ虫を動かすのは、かなり金かけないとできないことだし。

中山 バーホーベンはちゃんとラジー賞に出席してる唯一の監督だから、正々堂々としていてその心意気がいいな。『ショーガール』も珍品殿堂入りの映画だよね。

相馬 彼は同じエロやっても、エロを感じないですね。『ショーガール』にしても『氷の微笑』にしても、すごすぎちゃって。サイボーグみたいなヌード、見せ過ぎ。

中山 あれはスポーツですから(笑)。

 あそこまで裸でバンバン踊られてもねぇ。

中山 アメリカのストリップはあんな感じだからね。

 『素顔のままで』デミ・ムーアもそうでしたね。

相馬 これも全然エロじゃない。基本的にこの映画って、バカコメディなんですよね。でも、デミ・ムーアが女優としては史上最高の出演料もらって、そのうち1億を肉体改造に使って、当時持っていた自分の訴えたいテーマ「強い女」をめちゃくちゃ気合い入れて前面に出してた。だから、デミ・ムーアだけが真面目な演技をやってるんだよね。周りはコメディ作ろうとしてるのに、ひとりだけ浮いてる。大体、スター映画は全部そう。下手にAランクに入って、自分が映画に口出しできるようになると珍品系になりがちなんだよね。

その3 ベンアフ&ジェニロペ編
その4 下半身直結型&殿堂入り編
その5 ちょっとまとめ編

あなたのマイ・ベスト珍品作品を教えてください(理由も)。FLiXムービーサイト内で原稿を使用することがありますので匿名の方はその旨お書きください。宛先:件名は「ベスト珍品moviesite@flix.co.jp

 

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