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ジャッキー・チェン『メダリオン』来日記者会見

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6月19日公開『メダリオン』のプロモーションのため、アジアの大スターであるジャッキー・チェンが久しぶりに日本公式訪問を果した。本作ではメダルをめぐり悪と戦う主人公を演じている。ついにジャッキーとCGが融合し、さらなるスーパー・アクションを見せており、今までとは一味違った姿が期待できる。会見に現れたジャッキーは、映画の中の超人的ヒーローとは打って変わって気さくな雰囲気の持ち主だった。そんな少年のような笑顔を見せたかと思うと、チャリティ活動について熱心に語ったり、日本語の歌をうたって美声を披露したり、とても人間味溢れた一面を垣間見ることができた。

ジャッキー(以下J):ミナサン コンチニハ。久しぶりに会うことができて、うれしいよ。いつも応援してくれて感謝してるんだ。ドウモ アリガトウゴザイマシタ。

■スーパーマンになりたい

Q:本作では初めて死ぬ役を演じられましたが、その感想はいかがですか?
J:僕はいろんなジャンルの映画に出演したいんだけど、作品を決めるにあたって会社側は、死なない役を選びたがるんだよね。でも今回はオープニングから死んでしまうから、観客の反応が楽しみだよ。

Q:本作の主人公のように「スーパー・パワー」を持ったとしたら何をしたいですか?
J:つい先日カンボジアに行って、地雷によって苦しんでいる人々の現状を目の当たりにしたばかりなんだ。だからもし「スーパー・パワー」があったら、彼らのために地雷を撤去したい。他にも戦争をなくしたり、水を運んだりしたい。できることなら僕はスーパーマンになりたいよ。

■彼女とのキス・シーンは6テイクも撮ったんだ

Q:共演のクレア・フォラーニさんはいかがでしたか?
J:今回は僕にしてはめずらしくキス・シーンがあったんだ。リハーサルのとき僕は真似だけするつもりだったんだけど、彼女の方から本当にディープ・キスをしてきたから驚いたよ。どうも慣れなくて、本番では6回も撮り直ししちゃった(笑)。その度に彼女に「どうしてなの?ジャッキー私を愛してよ!」と迫られて、面白かったな(笑)。

Q:ワイヤーアクションを取り入れたことについてお聞かせください。
J:『ポリス・ストーリー』みたいな作品なら、みんな観てくれると確信しているよ。でもいつも同じような映画には出たくない。作品を選ぶときはファンや評論家の意見を参考にするようにしているんだ。例えば僕のアクションの場合、殴るシーンは実際に殴っていたんだけど「それは暴力ではないか」という意見があったんだ。だからアクションを踊りに変化させたり、ユーモアある演習をするようにした。今回のワイヤーアクションについてもみんなの感想を聞きたいと思っているよ。

■次回作は地雷撲滅がテーマ

Q本作は記念すべき50本目となりましたが、あと何作出演したいとお考えですか?
J:実は最近よく、「早く退職したい」と思うんだ(笑)。でもカンボジアに行っているときに新しい企画のアイデアが浮かんで、次回作は地雷撲滅をテーマにすることにしたよ。今は『ラッシュアワー3』を撮影中だから、来年の中ごろあたりから撮影することになるかな。世界にはまだ2億もの地雷が残っていて、毎年3000人が被害に遭っているんだ。

Q:熱心にチャリティ活動をされている理由とは何でしょうか?
J:僕は多くの苦労と努力を重ねてきた。そして今多くの物を得ることができ、とても幸せな立場にいる。だからこそ、その恩返しとして「社会に貢献しなくては」と思ったからなんだ。最近の若者はとても贅沢になっているけど、自分がいかに幸せか考えてみるといい。そして、チャリティに参加してほしいと思うよ。

Q:日本でチャリティー・ショーを開く予定はありますか?
J:実は4月にラスベガスで友人たちと一緒に、チャリティ・ショーを開いたばかりなんだよ。6月には上海でも開催するし、F1レースで「ジャッキー・チェン・グランプリ」っていうのもあるんだよ。

■息子の映画に友情出演したよ

Q:香港で息子さんが俳優デビューされたそうですが、どう思われますか?
J:息子は歌が得意なのになぜか俳優として映画に出演しちゃったんだよね(笑)。実は僕も友情出演しているんだけど、今後共演することは無いと思う。彼には自力で歩いてほしいからね。転んだり、ぶつかったり、怪我をしたり、僕と同じ苦労を経験してほしいんだ。2年後くらいに歌手として共演することはあるかもしれないね。

Q:なかなか次世代のスターが育たないことについてどう思いますか?
J:最近の若手俳優は、アクションに関して僕より優れた人たちもいるけど、演技の面では十分な訓練ができていないと思う。大きく成長するためには、映画の作り手としてのテクニックも必要なんだ。つまり、監督の素質や脚本家の能力が必要とされ、音楽やカメラにも精通していなくてはならない。そして更には編集作業にも詳しくなくてはだめなんだ。これらすべてを把握している映画人は2,3人しかいないと思うよ。1人はサモ・ハン・キンポー監督と、もう1人は僕(笑)。ただ歌に関しては、監督より僕のほうがうまいけどね。(日本語で歌を歌いだすジャッキー)

■『ラスト サムライ』みたいな映画を作りたい

Q:50本の出演作の中で特に思い入れの深い作品はありますか?
J:うーん……そうだな。今まで満足できた作品はなくて、1つの映画を撮り終えるとすぐに嫌いになってしまうんだよね。でも『ポリス・ストーリー1』と『プロジェクトA』かな。1番好きな作品は『ミラクル』だね。あの作品には悪者が1人も出てこないんだよ。最近そういう脚本を探しているんだけど、なかなか出会わないね。あと『ラスト サムライ』を観たんだけど、僕も十年以上も前からあのような映画を撮りたくて、日本の監督と話し合いはしているんだよ。あと、ちょっとしたホラー映画もいいかな。とにかくいろいろなジャンルの映画に出演したいんだ。

Q:今後の活動の予定を教えて下さい。
J:来月には欧米で『80日間世界一周』というリメイク作品が公開されるし、『ニュー・ポリス・ストーリー』という作品も撮り終えた。実は明日朝7時から、香港で新作の撮影が始まるんだ。信じられるかい? 題名はまだ決まってないんだけど、僕は『伝説』と呼んでいるよ。多分『プロジェクト・イーグル』みたいな作品になるんじゃないかな。

(花束贈呈のためヤワラちゃん改め、谷選手が登場)


谷:小さい頃、目と鼻がジャッキーさんに似ていると言われていたんですが、どうでしょうか。
J:ワカラナイ(笑)。

J:オリンピック ガンバレヨ。僕の小さいときの夢はオリンピックの選手だったんだ。来世ではその夢を叶えたいな。
谷:ありがとうございます! 憧れのジャッキーさんから激励してもらえてうれしいです。映画の中のジャッキーさんのようにメダルをとれるようがんばります!

J:僕は2008年の北京オリンピックの親善大使なので、アテネオリンピックで聖火を受け取りに行くんだよ。そこでまた会おう。
谷:はい、ありがとうございます。

(取材・文:FLiXムービーサイト)
『メダリオン』は6月19日よりニュー東宝シネマ他全国ロードショー


↑この笑顔で場を盛り上げてくれました。


↑2人のメダリスト!


↑まるで少年のようなジャッキー。


↑ お気に入りのポーズみたいです。

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