シネマトゥデイ

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わたしのヨン様をもとめて? それとも仕事で新境地を開くため? はっきりした理由は本人にも謎のまま、直感だけを信じ、いきなり韓国へ留学した安田佑子のエッセイ連載開始です!

■そうだ。韓国に行こう♪

 今年のお正月、仙台の実家でこたつに入ってパソコンに向かっていた時のことだった。ふと思いついてしまった。

「そうだ。韓国に留学しよう」

 母は私の直感=つまりは右脳をとても嫌っている。ろくな事を考えないからだ。うちの祖父母は韓国から日本に渡ってきたのだが、父母の代からは、がっつり日本生まれの日本育ち。なので韓国? 一回しか行ったことがない。しかも焼肉食べてアカスリして買い物して……考えてみれば、それしかしてない2泊3日のツアー。韓国語? しゃべれない。あ、でも大学時代第二韓国語で韓国語をとっていた。でも教科書を引っ張り出したらカンペだらけだった……身についてないわけだ。

辛いの? キムチもカレーの中辛も20代デビュー。多くの人がそうのように『シュリ』が初めて観た韓国映画だった。でも、それ以来、韓国映画をよく見るようになった。『8月のクリスマス』『チング~友へ』『美術館の中の動物園』『猟奇的な彼女』などなど、好きな作品はたくさんある。もちろんドラマ「冬のソナタ」にもはまった。

ぜったいにありえない話やすごい編集、時に変なファッション、ちゃちいセット。これらがなぜ、韓国映画&韓国ドラマだと許せてしまうのだろう。むむー知りたい。知らなくては。それに、私も映画の仕事に携わっている者の端の端の端っくれならば、韓国映画のスターや監督に韓国語でインタビューできたらかっこよかろう(by右脳)!
よし。やっぱり韓国に行こうっと♪

■左脳、胃、肝臓、ついていけず

……右脳天気な私に反し、私の左脳は不安になった。お金は大丈夫? もう若くないんだよ? そりゃ、捨てるもんがないからってミソジ越えてから行くか? よし! そんな時は友達に相談だ。

友達A「わーい。行ってよ、行ってよ。焼肉食べに行くから」


友達B「イ・ビョンホンに会ったらサインもらってきて♪」


友達C「あなたのヨン様を見つけてくるのよ!」
無責任な激励をありがとう……行くことにしまーす。

ということでわずかな貯金がなくならないうちに行かなくてはならない。語学学校を探し、ばたばたと仕事を減らし、東京の部屋を引き払って……思ったよりすごく大変~(泣)。左脳はいらいらしっぱなし。怒涛の送別会ラッシュに胃と肝臓もついていけず。そして9月13日。学校が始まる2日前に住む場所も決めずに私はソウルにたどり着いた。

■私のヨン様、ねえ……

住む場所がなかなか決まらず、サウナやホテルを転々とし、ルンペン生活を送った一週間目。そしてようやく部屋が見つかって入居。街を見渡す余裕も出てきた。……2週間いた限りでは、街にヨン様どころか、ヨン様似もいない(笑)。ウォン・ビン似もイ・ビョンホン似もチャン・ドンゴン似もおらず。まあこれはアメリカにだってブラピがごろごろいるわけじゃなし、同じだわね。

語学学校では日本人、在日・在米・在独韓国人、中国人、モンゴル人、ドイツ人、アメリカ人のクラスメートと勉強している。学校への願書には「字幕なしで映画を見られるようになりたいイムニダ! いつか仕事で俳優さんや監督さんにインタビューをするのが夢イムニダ!」と、辞書をひきひき書いたものの、いざ授業が始まってみると、

「イルミムォエヨ~?(あなたのお名前なんてーの?)」
「チビオディエヨ~?(あなたのおうちはどこー♪?)」
という幼児レベルを必死にやっている。いや。頑張ろう。いつか私もぺ・ヨンジュンやハン・ソッキュやソン・ガンホやチャ・テヒョンやチョン・ジヒョンやイ・ヨンエや……とにかくいろんないろんなスターにこのフレーズを聞くかもしれないもんっ(名前や家の場所を? ありえない……)。

次回へ続く

おしらせ:安田佑子さんが10月25日より東京国際映画祭Riffで司会をします。(韓国映画ではなく邦画のイベントです。)
 

韓国の映画館チケット売り場:日本と買い方は全く同じです。人差し指を一本たてて「えー・・・しゅぽすたかむさよん」と言ったらちゃんと一枚分をくれました。普通は時間も言った方がいいと思います。

トム・クルーズ主演の「コラテラル」もまもなくロードショー。黄色のハングル4文字で「コラテラル」、右上の白い4文字が「トム・クルーズ」、と書いてあります。読み方もほぼ一緒ですが、ハングルは伸ばす「−」の発音がないので、「とむくるじゅ」って感じです。ハンバーガーも「はんぼご」。ふふ、面白いですよね。


私の語学学校のある街・新村(シンチョン)。


新村の駅から徒歩5−10分以内に私の知る限り3つの映画館を発見。どこもシネコンでしかもなぜかこのほとんど同じラインナップです。


観光名所でもないそこらへんの道端で韓国アイドルショップ(というか出店)発見。

 

銀行のイメージキャラになっているウォンビン。住宅資金を最高70%まで貸してもらえるローンのポスターと思われる。指の上げてる位置がなんかさわやかだー。

 

■安田佑子プロフィール■

仙台の局アナからフリーに転向し上京。TV,ラジオ、ナレーションの仕事を経て映画祭の司会や映画ライターの端の端の端っくれとして奮闘中。2004年9月よりソウル在住。東京を月に1−2度往復する生活をスタートさせたばかり。右脳が決めた無謀な決断に左脳は迷惑こうむり中。
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