シネマトゥデイ

ライター
年末にイースター島に旅行してきました。長年の夢がかなって訪れた島は、神秘的というより、のどかな場所でした。モアイ像が道祖神のように普通に点在。 そして、南極まで一切遮るものがない海から、激しめの波が押し寄せるサーファー天国。驚いたのは馬の多さ。この島を一番、的確に映し出している映像は『ステップ・イントゥ・リキッド』だと実感しました!

ライター
今年はちと本腰でマラソンするぞと、先日、
5キロをヘタリながら完走。でも、涼しい顔して走る、颯爽と走るご年配の女性パワーにメゲました。ショートヘアーで淡々と走る。その容姿がと゜ことなく英国女優ジュディ・デンチ、ヘレン・ミレンを彷彿。こんな方々には負けて当然な気がします。

ライター
10月~12月はTVドラマが不調だったけど、今期はいきなりきました。神木隆之介クンが牛若を演じるNHK大河ドラマ「義経」に、香川照之に小市慢太郎と脇役が最高!の「救命病棟24時」(フジテレビ系)、佐々木蔵之介主演「ルームシェアの女」(NHK)など。早速、年末の忘年会でGETしたW録画可能のDVDプレーヤーが役立ちそうです。ウキッ!
 オーシャンズ12

オーシャンとその仲間のあっと驚く犯罪をスリリングな展開で見せた『オーシャンズ11』の第2弾。監督は第1弾と同じスティーヴン・ソダーバーグで、主要キャストも続投。さらに『クリムゾン・リバー』のヴァンサン・カッセル、オスカー女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズが登場している。クールな映像とリズミカルな音楽もソダーバーグ監督のセンスのよさを感じさせるスタイリッシュな仕上がりになっている。

日本公開: 2005年1月22日
(全国ルーブル系)
上映時間: 2時間5分
配給: ワーナー・ブラザース映画


前作では、本当に「11人いる?」くらい、希薄だった仲間たち。今回は、イントロ部分のメンバー紹介に、やたら気合いが入っていて、それだけに何が何やら、よくわかりません。12人それぞれのファーストとラストネーム、計24個もの外人の名前をいきなり出されても、まるっきり覚えきれない。ま、そんなに焦らなくても、本編にはあまり支障ないが(じゃ、必要ないじゃん)。見どころはジュリア。紅一点のアイドル的立場を新メンバー、ゼタに奪われそうだったからか、妙にあっけらかんと自虐的ギャグを披露。それでも女王の座は完璧に明け渡されたんだけどね。彼女の肌の衰え、オーラの消失度、よっぽどつわりが重かったのか。そんな映画じゃないのに、彼女のことを考えると、気の毒で、泣けてきた。


盆と正月が一度に来たか~とでも言いたいぐらい、ハリウッド映画好きには嬉しくなるよなゴージャスなキャスト。しかし、私がシビれたのは復讐を誓うカジ ノ王に扮したアンディ・ガルシアの貫禄。杖で、オーシャンたちを容赦なくツンツンつつく仕草がたまらない。あとはアムステルダムにパリ、ローマ、シチリ ア島など、リッチな気分に浸らせてくれる舞台で目の保養。とくに、ヴァンサン・カッセル扮する泥棒野郎が住むコモ湖のほとりの豪邸は凄い!(カッセルが見せる泥棒テク=珍妙なダンスもチェック)。ほか、ジュリア・ロバーツの自虐的ギャグと、それに絡むビッグスターのカメオ出演も笑わせてくれる。ソダー バーグ監督なので、スタイリッシュな映像で全編シャレてます。まるで正月の豪勢なおせち料理のよう……。でも、ごちそうを詰め込み過ぎたらねー、有り難 味も薄まるのがジョーシキです。


筆者、マイケル・ダグラスのHPに会員登録し、何かとこの“元セックス中毒カップル”の動向をチェックしているのだが(っていうか、子供が産まれたりすると、勝手に向こうからちゃんとご報告メールが届く)、キャサ・ゼタ姉さんの脂の乗り具合はスゴイね。本作品ではショートヘアに革のジャケットをビシッと着込み、敏腕捜査官を演じた姉さん。いかにもデキる女なのだが、その中に色気もキュートさもあって、私しゃ姉さんに惚れちゃいましたぜ。引き立て役のジュリア・“ガイコツ”・ロバーツがいたからという説もあるが、ハリウッドの大御所の元へ嫁いで怖い者ナシのキャサ・ゼタと、男運の悪いジュリアと の、生き方の差がスクリーンにも出るんだね。

オペラ座の怪人

天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの同名ミュージカルを映画化。19世紀パリのオペラ座を舞台に、オペラ座に住む謎の男と、彼に見初められた歌姫の物語がつづられる。監督は『ヴェロニカ・ゲリン』のジョエル・シュマッカー。出演は『タイムライン』のジェラルド・パトラー、『デイ・アフター・トゥモロー』のエミー・ロッサムら。台詞のほとんどが歌で構成されているだけに、主要キャストが吹替えなしで挑む歌唱シーンが見どころ。また、スワロフスキー社が提供した豪華シャンデリアも必見だ。

日本公開: 2005年1月29日
(全国東宝洋画系)
上映時間: 2時間10分
ギャガ・ヒューマックス共同
カラー



あの感動的な曲の数々がものすごく空虚に聞こえてくる、ものがなしさ。シュマッカー監督は来日の際、「箱(劇場)から飛び出して、奥行きを出した」とかなんとか言ってたけど、これじゃ「箱から箱(セット)」に移動しただけなんですけど? キャスティングも妙。主演のエミー・ロッサムは歌唱力は素晴らしいけど、幼すぎて、ファントムがロリコンに見えてしまう。ってか、ファントム若すぎて、計算合わない。歌唱力もほかの主演二人に比べると、格段に落ちる、粗削りだし。脇のミニー・ドライヴァーは結構、よかった(劇中の歌は吹替)。が、地味。まあ、ミュージカルなのに、見どころのイチオシをスワロフスキーのシャンデリアにしていること自体、この映画のすべてを語っているように思えるのですが。


『アラモ』でパトリック・ウィルソンを取材したとき、『オペラ座の怪人』に出演の話をしてくれたが、まだ若いのに彼の後頭部の薄さが気になった。なので、劇中どーなってるかと気になったが、観始めたら、歌唱力にすっかり聞き惚れ、エミー・ロッサムとのロマンチックなデュエットに魅了された。ファントム役のジェラルド・バトラーの声はイマイチな気もするが、嫉妬と憎悪に狂った彼が歌い上げるシーンには圧倒された。思い出すだけでもオルガンのメロディ が頭の中で流れ、怪人のマスクが浮かぶ。それに、美術の素晴らしさは特筆もの。華麗なるオペラ座の舞台と猥雑な人間模様が浮かぶ舞台裏、さらには怪人が住む不気味な地下など、映画版ならではの醍醐味だ。結構好きなシアラン・ハインズの歌声も聴けたことも加えての☆4つ。


冒頭からゾクゾクッ! モノクロ画面に映し出された朽ち果てたオペラ座が、過去の話へと移行する時に劇場の客席がカラーへと変化。バックに流れるのは、 本作品のテーマ曲だ。観ている者を物語の世界へ誘う巧みな演出に、思わず「うまい!」と唸ってしまいましたよ。で、しかも映画はエミー・ロッサムの美声 と可憐な姿に飽きることなく見入ってしまったのだが、やっぱり濃い顔好きの私としては、仮面に隠されたファントムの美男子ぶりは見逃すことができなくっ てよ。でもジェラルド・バトラーって、『トゥームレーダー2』でちゃんと顔を見ているはずなのに、その時は全然ときめかなかった。時代モノの方がお似合い? そういゃマツケンも、現代劇が似合わない。人には向き不向きがあるようで。

 ビフォア・サンセット


リチャード・リンクレイター監督の『恋人までの距離(ディスタンス)』の続編。前作に引き続き、イーサン・ホークとジュリー・デルピーが登場。お互いの気持ちを確かめるための時間がほんの数時間しかない中で、どうやって思いを伝えるのか、ドキドキしながら最後まで楽しめる。

日本公開: 2005年2月5日
(恵比寿ガーデンシネマ 他)
上映時間: 1時間20分
配給: ワーナー・ブラザース映画
カラー




延々と2人の会話だけの映画なのだが、その緊張感が素晴らしく、気分を高揚させてくれるのである。久しぶりに会った昔の恋人に、まだときめく気持ちがあるのだけど、それを「自分だけかも」と思って、なかなか素直に出せないジュリー・デルピー演じるセリーヌが、本当にかわいく、愛らしかった。そして、そんな彼女を「昔と変わらない」と言ってのけるイーサン演じるジェシー。そりゃ、変わんないわけない。だけど、彼は当時と同じくらいの情熱を持った瞳で彼女を見つめるんである。何て素晴らしい男なの! 観ているうちに、役というより、イーサンとジュリー本人のような気がしてならなかった。極め付けはジュリーの歌。涙が止まらなかった。こんな純愛は子どもにはわからないだろうなぁ。恍惚。


実は以前に海外に行ったとき、機内上映で観た。その時はかつて好きで別れた人と異国で偶然に再会できたら、そりゃあロマンチックだ、いいかもしんない ……と思った。が、改めて試写室で冷静に観たら、すみません、私はダメでした。とにかくひたすらしゃべりまくる二人に頭痛がしてしまった。まあ9年ぶりに再会し、わずか85分しか時間を共にできないなら、時を惜しんで思いのたけをここぞとばかりに吐き出すのが当然か。でも、ちょっとは沈黙してくれー、というか、ホークにデルピーともに脚本づくりにも参加しているとはいえ、膨大なセリフを覚えるのに難儀しなかったのか? 何より、自分の考えとして、タイミングが合わなかった恋愛を悔いても仕方ないと思うし、大体、昔好きだった人に再会してもガッカリするのがオチだと思うってところで、ゴメンナサイ。


イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー&リチャード・リンクレーターのトリオは、『恋人までの距離』の後、『ウェイキング・ライフ』でも“『恋人~』のその後の2人”みたいなエピソードを撮っている。で、この映画。『恋人~』の世界に憧れて、ウィーンを旅した者としては、いつまで『恋人~』の遺産でメシを食うんだ? 観客の夢を壊してくれるな! と正直、思いました。でも本作品を見ると、3人のチームワークの良さがバッチリ。でもって、3人の出会いを、一つの作品を大切にしている彼らの心意気に脱帽。延々と続く会話劇を、これまた延々と長回し。どうやって撮影したんだ? アドリブもあるのか? すごいよ、こいつら。

 ステップフォード・ワイフ

1975年に映画化された、アイラ・レヴィンのスリラー『ステップフォードの妻たち』を『イン&アウト』のフランク・オズ監督がリメイク。シャネルのモデルにも抜擢されたニコール・キッドマンを主役に迎え、架空の理想郷で思わぬ悲喜劇が展開する。『危険な情事』のグレン・クローズや、『マイ・ボディガード』のクリストファー・ウォーケンら大物俳優が脇を固め、観客の期待を裏切らない完璧な演技で大いに楽しませてくれる。

日本公開: 2005年2月5日
(ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ他)
上映時間: 1時間33分
ビスタビジョン/DTS,SRD:SR





リラーというよりブラック・コメディー。衣装もバービー人形みたいでかわいいし、何より小ネタが面白い。ゲイのロジャーの衣装ネタがかなり笑えた。それにしても、着るものや髪型で、女性はあそこまで変化するのか。ポスタービジュアルのニコールは変身後なのだけど、その前の彼女のサエないこと。80年代のハウスマヌカンを思わせるテクノカットと黒づくめの服。あんな美女のオーラさえ覆い隠してしまうなんて、黒って要注意カラーなのね。今後、控えるようにします。変貌という意味では、マシュー・ブロデリックが衝撃的。ひっさびさに観たけど、ただの小さいオッサンだった。実妻のサラ・ジェシカ・パーカー、よく一緒にいるなぁ。もしや彼女がステップフォード・ワイフだったりして?


年々、その美貌がパーフェクトになりつつあるニコール・キッドマンをはじめ、クリストファー・ウォーケンにグレン・クローズ、ベット・ミドラーなど、クセあり俳優というか人間離れした役がお似合いな俳優がズラリ。ある意味、夢の競演か(笑)。何しろ、うち巻きヘアーでピンクのヘアバンドしてるグローズに、ヒラヒラエプロン姿のミドラーなんて、他では決して見られません。しかし、裏返して言えば、そんな芸達者な役者たちのキョーレツな演技だけがウリ。ステップフォードの秘密がわかっても、さして怖くない。現実の世界でトンでもない事件が頻発してるだけに、ハンパなブラックコメディでは後味の悪さが残るだけ。キャサリン・ロスが主演したオリジナル版はホラーしてるって話ですが……。


へぇ~、キャサリン・ロス主演で一度映画化された『ステップフォードの妻たち』のリメイクですか。わざわざもう一度作る必要あるんですかね。キャリアウーマンが増えて、夫婦関係が逆転してきた社会性を見据えて“現代の社会にピッタリ”と飛びついたんでしょうが、逆に妻を従順にさせようとする男たちが情けなく、かつ、この映画のようなこんなに不釣り合いな夫婦だらけってのが全然リアルじゃなく、逆に時代錯誤な映画になってませんかねぇ。一応、コメディなんですかい!? ふっ……(苦笑)。確かこの映画、昨年秋、欧州から帰国するフライトの中で上映していて途中まで見ていたのですが、コクンと寝ちゃった理由が今、分かりました(笑)。

 ボーン・スプレマシー
前作『ボーン・アイデンティティー』から2年、あのジェイソン・ボーンのその後を描くシリーズ第2弾。元CIAのトップ・エージェントのジェイソンとその恋人役はマット・デイモンとフランカ・ポテンテが続投。そしてジェイソンの新たな敵となるキリル役に『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのカール・アーバンが扮している。トンネルで繰り広げられるジェイソンとキリルの手に汗握るカーチェイスは迫力満点。

日本公開: 2005年2月11日
(日劇1 他)
上映時間: 1時間48分
配給: UIP




よりテンポよく、より孤独に、より車は大きめ(ちょい残念)になった第二作。第一作は自分探しの旅、今作は償いの旅だそうだ。その割にはボーンさん、爽快なまでに暴れ過ぎ。『24』のジャック・バウアー並みに手が付けられない。そしてさらに暴れん坊だった敵、カール・アーバン。最近、ツボです。『リディック』も彼のおかげで、私のなかでは当たりだった。『ロード・オブ・ザ・リング』じゃないけど、「戦士」という言葉がこんなに似合う現代人はいない。国境を越え、くるくる変わる背景も、毎回、楽しみ。今回はインド、ベルリン、モスクワが被害に。もうちょっとで日本だったのに、がっくり。気になる次回作の舞台はいよいよアメリカなのか。じゃ、南米も行っとく? もはや“あいのり”感覚だ。


のっけから、スナイパーに狙われ、CIAに追っかけられ、息つく暇もないマット。鍛え上げた体はすっかり、脱ぐと凄いんですタイプになっていた。もっとも前作では丁寧に撮られてたアクションシーンが、今回はカメラワークでごまかしている印象が強い。残念! とケチつけながらも、派手なカーチェイスに引き込まれ、劣勢のマットがどう反撃に出るのか、次々と繰り出すワザと知恵に見入ってしまう。しかし、女性陣はジュリア・スタイルズもジョアン・アレンも演技は上手いが、色気は皆無。そういやフランカ・ポテンテは貧乳だし……。代わりといっちゃなんだが、スナイパー役のカール・アーバンが短髪でセクシー。まあ、私的には『15ミニッツ』や『バレット・モンク』などでも悪役のカレル・ローデンが出ていたので嬉しくなった。もっとあちこちで出演してくれー。


親友のベン・アフレック同様、マット・デイモンも人気&俳優としての評価の高さが日米で大きく違う俳優の1人。でも、この映画に出演している時は、日頃マットのことを“お猿”とか“ジミー大西”と親しみを込めて呼んでいる(?)私ですら、マット最高!と手放しで絶賛してしまう。記憶喪失の元CIAのトップ・エージェントが自分の過去を探っていくストーリーはもちろん、モーター・レース好きの筆者が好きなのは、本作品のカー・チェイス・シーン。前作はパリの町中をミニ・クーパーで爆走していたが、今回はモスクワ(撮影はドイツらしい)。タクシーで暴走だ。『TAXi』シリーズのリュック・ベッソンへの挑戦状か!? で、映画はまだまだ続くらしい。この映画のシリーズ化なら大歓迎。

イラスト:micao

 

 

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