シネマトゥデイ

『甘い人生』イ・ビョンホン独占インタビュー

取材・文:高山亜紀 写真:木村直軌

韓流四天王のひとりで日韓友好大使、日本でも大人気のイ・ビョンホン。自身の最新主演作にして、これまでで最高の演技を見せている意欲作『甘い人生』のために先ごろ、来日。いま一番の人気者らしく、連日、食事をとる間もないほど、分刻みのスケジュール。それでも、生キラースマイルを絶やすことなく、さわやかに取材に応じてくれた。

■銃をぎこちなく使う

Q:本作はハードボイルドでありながら、とても切ないラブストーリーでもあります。全編見どころなのは承知なのですが、俳優としてチャレンジングだったところや、特に力を注いだことなどがあったら、ぜひ、教えて下さい。

それはおそらく銃を扱う部分だと思います。日本でも同じだと思いますが、映画の中で銃が出てくるとどうも異質な感じを与えてしまうんですよね。どうしても、リアリティがなくなってしまうから。それをどうやって克服していくかがすごく問題になりました。シナリオを読んだときにも、どうかなと迷っていたのですが、試写会などでの反応を観ると、皆さん、特に違和感を感じていなかったようなので、ホッとしています。たぶん、僕が演じたソヌには、初めて銃を見たときにとまどいや、彼にとってもなじみがないといった緊張感があったし、いざ使用するときにも不器用な感じのぎこちなさがあったから、そういう点でも皆さんに共感していただけたんじゃないでしょうか。

■何度も練習をしたアクション

Q:アクションシーンも印象的ですね。特に最初のアクションシーンは美しかったです。特技はテコンドーだそうですが、アクションの振り付けで意見を反映されたようなことはありますか。また、特別な訓練はなさったのでしょうか。

そのシーンのみならず、すべてのアクションシーンはこう来たら、こう返すというような、前もっての綿密な打ち合わせが必要なんです。なので、アクションスクールに通いまして、撮影前に何度も繰り返し、練習を行ないました。本作には、アクションのシーンがいくつかありますが、それぞれに特徴があるんです。おっしゃってくださったのは最初のナイトクラブでのアクションですね。これは職業的なアクションだといえます。ソヌが何の感情も持たず、ただ仕事としてやっている。彼自身、相手には特別な怨みもなく、そうするのがいつもの仕事だから、している。表情を見ると、事務的で、何の感情も持たずにやっているのが理解していただけると思います。悪意があるとか、苦渋に満ちたまなざしとかは全くないでしょう。さらに、あのシーンは唯一、脚だけでアクションしているんですよ。ケンカで手を使わず、脚で蹴るだけってことはまずないですよね。それだけ危険も伴います。いくらテコンドーで有段者でも、やりません。ただ、あそこでは脚だけを使うことで、相手を見下してしまっているのを表現したかったんです。こんな話をしたらアクションやケンカの達人に思われちゃいますね(笑)。

■女性にドキッとする瞬間

Q:相当、“鍛えあげられた体”といった印象ですが、体は作られたんですか。

いいえ(笑)。特に体を作る必要性は感じなかったですから。

Q:シン・ミナ演じるヒスは同性から見ても、とても魅惑的な仕草やふるまいが印象的でした。イ・ビョンホンさんから見て、ソヌはヒスのどんなところに魅かれたと分析しますか。また、ビョンホンさん自身が女性にドキッとする瞬間はどんなときでしょう。

まず後の質問ですが、特にはないですね。例えば、女性の目を見て心ときめくとか、ヘアスタイルを見て印象に残るとか、決まりはないんですよ。ただ、普段、自分が思いもしてなかった意外な表情や姿を女性に見せられて、それまでまったく意識していなかったのに、突然、心に残ったり、すごく刺激を受けたりして、後になって、気づくことはあります。それと同じで、ソヌがヒスから感じたものも彼だけの主観的なものだった気がしますね。誰もがその人を見て、同じような印象を受けていたら、彼にとって、そんなに心に残るはずはないと思いますので、あくまでも彼だけの心に響く何かがあったんでしょう。

■試写会では9割が女性?

Q:最後に『甘い人生』を見る方にメッセージをお願いいたします。

こんにちは、イ・ビョンホンです。今回は『甘い人生』のプロモーションで日本を訪れました。先日、日本で試写会を行なったんですが、9割が女性で、本当に驚きました。どうやら日本の男性は映画を愛してくれていないのかな(笑)。ノアール・アクションの映画ですので、ぜひ、男性の方も『甘い人生』を楽しんでほしいと思います。そして、いい映画として、皆さんの心の中にずっと残る映画にしてください。どうか、皆さん、よろしくお願いいたします。

『甘い人生』は4月23日より新宿武蔵野館にて公開。

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