シネマトゥデイ

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わたしのヨン様をもとめて? それとも仕事で新境地を開くため? はっきりした理由は本人にも謎のまま、直感だけを信じ、いきなり韓国へ留学した安田佑子のエッセイ連載開始です!

<その9>イカの話


 初夏のソウルは新緑がとてもきれい。昼は夏みたいに暑く、朝晩は肌寒いです。想像していたよりも陽射しが強くて語学学校から家まで10分歩いただけでも肌がぴりぴりするほどです。 こりゃあ日焼け止めが必要だと思い、韓国人の友達にどこで買えるかと聞いたところ、友達がデパ地下で買えるという。しかも自分で混ぜて作らなきゃいけないというので「なにそれー??」と驚いていたら、私が韓国語で日焼け止めのことを「ソンクリム」(←英語のSun creamのことでしょう)と発音するのを知らず、そのまま「サンクリム」と言ったので彼女は「センクリム」=韓国語で「生クリーム」の事だと思って一生懸命泡立てるアクションをして説明してくれていたのだった。韓国語克服の道は遠いっす・・・^^;

▼韓流ブーム報道@韓国。「日本人はすごい」

 韓国でも「日本の韓流ブーム」についてはよくニュースになるんですよ。たとえば4月末に、ヨン様の新作映画『四月の雪』(日本でも秋に公開予定)の撮影を兼ねたコンサートがソウルの延世(ヨンセ)大学野外劇場で開かれたんですが、4000人の観客のうち半分以上が日本人ファンだったとかで(日本人の団体グループは入場不可、つまりこのコンサートをパッケージにしたツアーの発売を原則的に禁止していたイベントにも関わらず)、そのニュースがテレビでも取り上げられていました。

 日本も韓国も報道の仕方は似ていて、「ステージで歌う歌手を見ずにステージ下で撮影中のヨン様の後ろ姿を見つめるファン達」という風に少し大げさに^^;報道してましたね。ご存知のとおり竹島の問題で今年はGWに韓国旅行を控える方も多かったと聞いていたので、たぶん韓国メディアからすればびっくりしたのでしょうし、韓国で開かれたにも関わらず日本人が沢山来たという事にも驚いたのでしょう。確かに日本で開かれた日本のイベントで日本人より外国人が多いシチュエーションてあまりないですよねえ・・。持ち前のピュアとガッツは韓国人と日本人、ほんといい勝負だと思います^^
▼映画を見ながら食べたいもの@韓国

 ところで、皆さんの映画の見る時のお供と言えば何でしょう。

ポップコーン?ビール?デカサイズのコーラ?

韓国に来て、映画を見る時のお気に入りになってしまった食べ物があります。

劇場の前に必ずと言っていい位、この食べ物専門の屋台があるんですが、ご存知の方も多いのでは?

そう。イカです。イカ。韓国語では「オジンオ」と言います。日本でもサキイカは映画館の売店で買うことができますよね。

私も好きでたま~に買っていたのですが、「ビールも飲めないくせにほんっと親父スナックが好きだよねえ」と一緒に行った友達につっこまれたものです。(ちなみに私はあん肝、えいひれ、塩辛も大好きだ)
そう。日本では

イカのおつまみ=親父スナック

の図式がなんとなーくありますよね?
が、韓国ではイカは老若男女に人気。高級感漂うデパ−トのフードコートにすら、必ず「するめ専門店」があります。正直妙に浮いた雰囲気ですが、そのくらいイカの需要があるのです。

ソウルの主要映画館の前には必ず数件のイカ屋台が軒を連ねています。確かに味付け、柔らかさなど屋台によって違うかも。値段は大体2000ウォン~4000ウォン(約220円ー440円)くらいでしょうか。友達に聞いたら、劇場真ん前よりも少し外れたところの方が安くておいしい屋台が多いとか。
特に劇場前では若いカップルや女の子同士がイカを買い、袋を持ったまま映画を見に行きます。イカにはお酒がつきもの、というイメージは別にないようです。

しかも屋台なので、あったかいイカのおつまみをはふはふしながら食べることができるので素敵じゃないです?

 韓国のイカ屋台はちょっとした乾物屋のよう。するめ、のしイカ、ゲソ、「ジボ」と呼ばれるかわはぎの干物、 さつまいものスティックなどなどが山積みにされているのでした。中でも私の場合、よっぽどおなかがいっぱいじゃ ない限りいつも買って劇場に入るのが「ボトオジンオ」。

「ボト」とは……?ヒント:英語ですぞ……?

そう!「バター」の事で~す。

ようはイカのバター焼きですね。通常はゲソのバター焼きが多いですが、ゲソか体の部分かを選べる屋台もあり ます。ちなみに辛くないっす^^;日本で食べ慣れているバター焼きと考えてもらえばよいと思います。

それと、甘い味付けのしイカもおいしいです。同じイカですが食感も味も違うので食べ比べしてもよいでしょう。 これは日本でいうと、「よっちゃんイカのほかほか版?フレッシュ版?」みたいな感じでしょうか……?

「のしイカマシー ン」で屋台の主人がお客さん側に……のしたイカを押し出してくれるのでそれを自分で巻き取るのもちょっとした楽し み。前に韓国人の友達(女の子)とこの「のしイカ」を買って映画を見た時は、隣でその友達が健気にイカを手 で裂いて、暗い映画館で私に一切れずつくれるではないですかっ(感動)。
これはカップルで映画を見に行って 恋人に「のしイカ」を裂いてあげたならポイント上がること間違いなしかも・・・・?

映画館の前にはこんな感じのイカ屋台をよく見かける。

メニュー?というのでしょうか。縦書きで左に「バター(焼き)」、右に「焼き(イカ)」と書いてあります。メニューによって石焼きにしたりホットプレートで焼いたりしてくれる。


ゲソはゲソでもするめになってるものもあれば半生状態のもある。

イカ屋台なのだが、陳列物の中で一番目立つのがこの「かわはぎ」の干物。これを石の上で焼いて袋に詰めてくれる。どう考えてもお酒に合う「親父スナック」なのだが、若い子にも人気。
奥にあるのが「のしイカマシーン」。ローラーからびろびろびろとのされてイカが出てくる。お客さんは袋とトング(はさむ器具)を手にもってイカを待ち受ける。これが意外と楽しい。

あつあつの「ボトオジンオ」(いかバター)。塩気の相性が合う屋台と出会うと嬉しくて仕方がない。
■安田佑子プロフィール■

仙台の局アナからフリーに転向し上京。TV,ラジオ、ナレーションの仕事を経て映画祭の司会や映画ライターの端の端の端っくれとして奮闘中。2004年9月よりソウル在住。東京を月に1−2度往復する生活をスタートさせたばかり。右脳が決めた無謀な決断に左脳は迷惑こうむり中。
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