シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
ライター
せっせとペプシを買い、サンクスに通う毎日。この夏、最後の『スター・ウォーズ』。それにしても出ない、ティーボのボトルキャップ。ストレス発散 に『帝国の逆襲』及び『イウォーク・アドベンチャー』三昧。うんと昔、レイア姫になって、スピーダー・バイクに乗って、イウォークに会うのが夢でした。

 

ライター
朝から、『渡る世間は鬼ばかり』の初期の頃の再放送をついチェック。山岡久乃がまだ健在で、沢田雅美もまだレギュラーの頃のバージョン。彼女の息子役でTV版『電車男』の伊藤淳史クンが出ている。えなりくんもまだ子供。この間は若き日のTOKIOのメンバーが出てた……。って、楽しんでる場合じゃ ないんだけど、今日は新たな発見が……と思うと、つい見てます。



ライター
「Short Short Film Festival 2005」で見た短編「THE SECRET SHOW」(中尾浩之監督)に、腹を抱えて笑った。要潤があんなことに巻き込まれ、石原良純がまさかの失態を演じ、でもって、ラストに笑激の2段オチが 待っていようとは! 2回も見てしまった。短編だから難しいけど、どこかの劇場か、テレビでの放映を強く望む!


アイランド

クローン人間と政府の非情なエージェントとの死闘を描くSFスリラー。ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソンの2 大スターが共演。監督は『アルマゲドン』『パール・ハーバー』のマイケル・ベイ。音楽は日本のアニメ『スチームボーイ』を手がけたスティーヴ・ジャブロンスキー。一転二転する意外な展開は、緊張感にあふれ、最後まで目が離せない!

日本公開: 2005年7月23日
(丸の内ルーブル ほか)
配給: ワーナー・ブラザース映画

(C)2005 Dreamworks LLC and Warner Bros. Entertainment Inc.


どうしたんだ、マイケル・ベイと思いたくなるほど、ちゃんとしたSFだった。少なくとも前半は。が、途中から、いろんなことが気になり始める。 15歳までの教育を受けてるはずなのに、法廷も知らない、自転車乗ってたのに、バイクを見たことがない。どうも大味だなと思い始めて、気づいた、マイケ ル・ベイ・ブランドだったってことを! 後半はこれでもかのド派手カーアクション連発と大爆発。さっすが、マイケル・ベイ、こうじゃないとね。ユアンとヨ ハンソンでSFっていうのは異色な気もしたが、観て納得。シンプルな頭の感じの無邪気な人が欲しかったのか。ただし、徹底的に管理された人たちなのに、顔 に吹き出物あり。彼らがベーコンをやたら食べたがるのは、その理由づけってことはないよなぁ。


この夏、ユアン3本目の出演作(『ロボッツ』は声だけど)。4本一挙公開のモーガン・フリーマンに次いで、働き者だなー。本作ではクローンとオリ ジナルの人間の二役にも挑戦。このオリジナルの傲慢男ぶりがいい。『シャロウ・グレイヴ』のときの金に血迷ったエゴ男を思い出した。でも、「酒を飲み過ぎ て、肝硬変」ってセリフ。最近、禁酒宣言したユアンだけに、笑っていいんだか……。それにしても、PUMAの靴に始まって、NOKIA、カルバン・クライ ン、キャデラックなど、『マイノリティー・リポート』ばりにタイアップの嵐、凄いです。凄いついでに言うと、ヨハンソンの胸は立派過ぎ。演技より、体の線 がばっちりのトレーニング・ウェア姿に目が行っちゃうよ。あと、スティーブ・ブシェミがニーズ通りの働き。ってところで、大味でも意外と楽しめたマイケ ル・ベイ作品。


予想通りの大味映画だけど、今回は惜しい。アクションシーンを削って、90分ぐらいにギュッと収めたら、テーマもいいし、『ガタカ』もどきの映画 として評価も得ただろうに。あっ、でも無駄なアクションを取ったらマイケル・ベイ印の映画じゃなくなっちゃうか(笑)。あと、誉めるとすれば、スカーレッ ト・ヨハンソンね。若手演技派女優を自負する彼女(取材した時、そんな事をのたまわっておった)をアクション映画、しかもマイケル・ベイ映画に起用するな んて、何か彼女の弱味でも握ってたの? それとも次回作がワーナー・ブラザースで主演とか? どっちにしても、肉厚リップに、やけにエロい肉体を持つヨハ ンソンの体のラインを強調するような衣装を着せて、ナイスです! って、私しゃ、オヤジかよ。

亡国のイージス
日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞・大藪春彦賞の3賞を制覇した福井晴敏の人気小説を総製作費12億円で映画化。監督は『この世の外へ クラブ進駐軍』の阪本順治。出演は『半落ち』の寺尾聰、『ラスト サムライ』の真田広之、『海猫』の佐藤浩市。航空自衛隊の全面協力を得て実現した本物のイージス艦や実物大のオープンセットを建造しての映像は圧倒的なリアリティと迫力を持つ。

製作年: 2005年
日本公開: 2005年7月30日
(丸の内ピカデリー1系)
配給: 日本ヘラルド映画
カラー
(C)2005「亡国のイージス」associates.



原作小説が既に映画のようにドラマティックな展開だったので、これをどうやって2時間に収めるんだろうかと思っていたのだが、ずいぶんとシンプル にばっさりとやってくれた。これもハリウッド編集のなせる業なのか。キャラクターのバックボーンとかがほとんどわからず、彼ら一人ひとりの感情なんてほぼ 無視に近いけれど、アクション映画として、あっさり楽しめるように仕上がった。日本映画っぽくない。その代わり、阪本監督ファンにはもの足りないかも。 キャストもかなりいい。真田広之は体作って、男臭い仙石にきちんとなっていたし、大抜擢の勝地くんのはりきり過ぎてない演技も良かった。吉田栄作や谷原章介もモデルっぽい外見が無能そうでいい。ラストの谷原の活躍は少々、無理あって笑えるけど。


日本のオヤジ世代の俳優って、どーよ、とでも言いたくなるような顔ぶれが一挙集結して熱演。おまけに、話はイージス艦内と首相官邸内という閉鎖的 空間で進んでいくので、さらに暑苦しさが倍増……、もとい見ごたえ感が増す。とくに、真田広之が体に程よく肉をつけて、中年オヤジの体型にして、艦内を息 を切らしてゼーハと走る姿はJAC野郎だったときが遠い昔に思えます。対する中井貴一は体を絞りに絞って、冷酷無比なテロリスト。日頃は善人キャラが多い だけに、これも見もの。また岸部一徳や原田芳雄が人間臭い役どころを演じ、緊迫感がみっているドラマの中で、息抜きさせてくれる。反面、チェ・ミンソが演 じた朝鮮人兵士キャラは原作を読んでないとわかりづらいよーな。あと原田美枝子と寺尾聰が夫婦役。『半落ち』と同じなのは、安易じゃないすか?


本作品が公開されたあかつきには、きっと「何だ!? あの真田広之のCGは?」とか、「原作の肝心な部分を描いてないじゃん」などなど、ご批判が 多々出てくる事でしょう。しかし、私の青春を彩った真田、佐藤浩市、中井貴一の3人が一つのフィルムに収まっていると思うだけで、ついつい評価が甘口に なってしまう。特に、佐藤が出演している陸チームのセリフは、今の日本を鋭く突いたセリフだらけで目が覚める思い。加えて、阪本順治監督初のメジャー映画 だもん。そりゃ阪本監督作品は大阪を舞台にした映画の方が断然いいけど、私よりも家賃の安いところに住んでいるような、いい大人としてどうよ!?と突っ込みたくなる映画バカの作品。せめてF2とか護衛艦好きの軍事おたくの皆様、劇場に足を運んだって!

アルフィー

マイケル・ケイン主演の同名作品を『マリー・アントワネットの首飾り』のチャールズ・シャイアー監督がリメイク。ワインと女性を愛したプレイボーイのアルフィーにふんするのはジュード・ロウ。共演はスーザン・サランドンとマリサ・トメイ。ジュード・ロウはこの作品をきっかけに出演者のシエナ・ミラーと交際を開始している。

日本公開: 2005年7月9日
(日比谷シャンテ・シネ 他)
上映時間: 1時間45分
配給: UIP
カラー
TM &(C) 2004 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.





ポップだし、おしゃれだし、音楽はミック・ジャガーだしって感じで、いい調子だったのだが、終盤は急に説教臭くトーンダウンしていき、いやぁな気分 で終わる。いったいどういうことなんだろうか。ジュード・ロウみたいにハンサムでおしゃれさんだったら、モテモテで恋に生きてもいいじゃないですかぁ。た まにフラれて苦い思いするくらいでいいじゃない。で、女のコもいっときでも幸せな気分をもらえばいいじゃん。何せ相手はジュード・ロウなんだから。あれ か、モテない男のやっかみか。何をいまさら、愛のないセックスに警鐘鳴らさなくても。この映画観に行く人はそういうことを求めないはず。結論はいくらモテ ても調子に乗るな、友だちの女には手をだすなってことか。やっぱ、やっかみだよ。


確かに、ジュード・ロウはセクシーで、もしも彼に言い寄られれば、女はイチコロでしょー、たぶん。そんな彼が、本作では女を落とすにはそれなりの 気配りが必要とハウツーをのたまう。なんかやっすーい、ホストみたいです。まあ中身のない男の話なのだけど、得意気に、あそこにコロンを吹きかけるってま で言われるとなー、生々しくって。現婚約者のシエナ・ミラーが出てるだけに、痴話げんかのシーンなどあると、二人の現実を勝手に想像しちゃうし。ああ映画 にハマれない。音楽使いは結構カッコよいし、スーザン・サランドンに坊や扱いされるあたりは面白いけど、ジュード・ロウがフラレるってのは『クローサー』 の時以上に、ありえないっ! と思えてこの評価。


ジュード・ロウといえば、『オスカー・ワイルド』や『ガタカ』の頃の、ギラギラとした尖った美青年を演じていた頃が好きでした。しかし次第に脂は −70%ぐらいに減ってるし、頭髪は天然剃り込みが激しくなり、おまけに体の割には手足が短いずんぐりむっくり体型であることが判明。昔のキケンな香りが ムンムン漂っていたジュードだったら、男のダンディズムを語りながら姉ちゃんを口説くこの映画にハマっていたと思うんだけど、何だかちょっとムリがある。 ストーリーも、女ったらしが痛い目にあって反省するという分かりやすい展開だし。まぁ、私だったら、こんな男に口説かれてもついていかないな。というか、 ジュードが私を口説かないってな。こりゃまた失礼しました!

 リンダ リンダ リンダ
高校を舞台にガールズバンドの奮闘をさわやかに描いた青春人間ドラマ。出演は『ほえる犬は噛まない』『TUBE』のべ・ドゥナ、『バトル・ロワイアル』シリーズの前田亜季、『ローレライ』の香椎由宇、そしてロックバンドBase Ball Bearのベーシスト・関根史織。監督は『リアリズムの宿』の山下敦弘。ハイティーンの女の子たちの心の微妙な心の揺れや高揚を繊細に描き出す。

日本公開: 2005年7月23日
(シネセゾン渋谷 ほか)
上映時間: 1時間54分
配給: ビターズ・エンド
カラー/DTS
(C)2005「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ





山下監督が全くブルーハーツに思い入れがないのが、成功の鍵! ブルーハーツのようなめいっぱい熱くるしいメッセージバンドをテーマにして、思い 込みいっぱいで作られると、真剣10代しゃべり場みたいなことになり、観てるこっちが恥ずかしくなる映画になったはずだが、そこは山下監督、やっぱり淡々 としてた。ブルーハーツに青春、友情なんて、どこまでも熱い素材を並べといて、低温に仕上げた技量は神業的。そしてペ・ドゥナがとてつもなく、かわいい。 26歳には全く見えない。間のとり方も最高だし、日本語もわざと下手にしてはいるけど、発音がきれい。韓流スター特有のくぐもった発音の日本語じゃない。 香椎由宇の大人っぽい顔に似合わない意外にたくましい脚も田舎の高校生っぽくてよい。


私事ですが、高校時代にバンドをやってたもんで、もうそれだけで共感度が高い作品。はるか昔のことだけど、学園祭で盛り上がる光景には、イッキに過去に引き戻された気分になった。しかも、ノリのいいブルーハーツの歌が流れる度につい口ずさみたくなるし、足でリズム取りたくなるし……。本番まで3日間で完全コピーができそうな腕前とは思えないが、んなことはどーでもよくって、猛特訓の一方で、散りばめられているエピソードがいい。似た者同士な親友と ケンカして収拾がつかなくなったり、好きな男の子へのもやもやーっとした思いとか。自分にも似たような気恥ずかしい思い出があった、なんて思わせてくれ る。ともあれ、観終わったら、当分『リンダリンダ』のメロディが頭の中でぐるぐるめぐり、ハイになれます。


この映画、脚本も読み、ラストのライブシーンも見学に行ったのだが、ハッキリ言って、「これ、映画として面白くなるのか?」と思った。格別事件が 起こるわけでもなく、締めは予想通りにライブシーン。だが、さすが、ダラダラとした、何も起こらない映画を撮らせたら右に出る者がいない山下監督。本作品 も山下監督ならではの、だらだらと描いているようで、登場人物一人、一人の個性が徐々に滲み出てくる演出が冴え渡る。この監督、ホント、人間が好きなんだろうな。ペ・ドゥナの仕草とおとぼけぶりを劇中に生かし、これまで優等生役が多かった前田亜季の新しい魅力を引き出した(ドラムを演奏するシーンがカッコ イイ)。個人的には、山下監督の最高傑作と言いたい。

 妖怪大戦争
妖怪研究の第一人者水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきという当代随一の作家陣のプロデュースチーム「怪」が作り上げた原案を『着信アリ』の三池崇史監督が映画化。主演は『ハウルの動く城』でハウルの弟子の声を好演した神木隆之介。チーム「怪」のメンバーも思わぬ役で劇中に登場している。

製作年: 2005年
日本公開: 2005年8月6日
(丸の内ピカデリー2 ほか)
配給: 松竹
(C)KADOKAWA PICTURES





なんかすごい惜しい。確かに面白いし、笑えるし、すごくよく出来ているし、夏休みらしいエンターテインメントで、きちんと日本映画だし、『ス ター・ウォーズ』なんかよりむしろずっと祭りっぽい内容。でも惜しい。私が期待しすぎたせいなのか。こんなにお祭りっぽい映画なのだから、もっとハジけて もよかったような気がする。最大の難点は長さだ。『スター・ウォーズ』を意識してなのか、「機怪」のCGシーンをあんなに盛り込まなくてもよかったのに。 キャスティングは最高。特にFFやドラクエから抜け出たような神木少年のコスプレは感動的だ。栗山千明も不思議な衣装や白髪が似合っていて、ハマり役。珍 しく、肌がかなり荒れているのが痛々しかったけど。機怪部分の過剰CGをこっちで使えばよかったのに。


三池監督いわく「日本版、『ロード・オブ・ザ・リング』のノリで作ったファンタジー」とか。確かに、ちびっ子フロドの弱っちさは神木クン扮する主人公に通じるものがあり、世界を支配しようとするサルマンは魔人・加藤。鳥取から最終決戦の東京まで、旅の仲間もいる。日本古来の妖怪が出てくるだけに身近で、ネタ不足なハリウッド映画に十分対抗、いや勝ってると思うな、アンチ『宇宙戦争』派としては。それに、妖怪を演じてる顔ぶれの豪華っつーか、贅沢っ つーか。中には化けすぎて、誰だかわかんない人も(阿部サダヲの川太郎)いるし、栗山千明の妖艶メイクとファッション、高橋真唯の太もも(必見!)などの お色気もあり、ベタなギャグにツッコミどころも満載。とくに、ラストのぶっ飛び方は監督らしくて大爆笑。ホント、すんごいオチには拍手喝采したくなります。


その昔、トイレに入って“大"が出ない時、それはトイレにいる何とかいう妖怪のせいで、その妖怪に向かって呪文を唱えるとすっきり快便! なるうわさ話を信じ、実践してました。おかげで私は便秘知らず。だが、劇中のセリフにもあるが、汚れた大人になった私は妖怪が見える、見えない以前に、妖怪なんてものをすっかり忘れていた。しかし、本作品で妖怪の魅力を再認識。妖怪たちそれぞれのおいたちにはドラマがあり、何と創造性豊かな産物なのか。日本も米国 もリメイク流行りだけど、日本古来の古き良きモノを現代に伝える、意義あるリメイクだと思うな。おそらく今、私の部屋には妖怪“負け犬”とか、妖怪“運ナシ”とかいそうだけど、それも自分の守り神だと受け取って、仲良く付き合っていこうっと。

イラスト:micao

 

 

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