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わたしのヨン様をもとめて? それとも仕事で新境地を開くため? はっきりした理由は本人にも謎のまま、直感だけを信じ、いきなり韓国へ留学した安田佑子のエッセイ連載開始です!

<その12> 夏ばて知らずな韓国映画 part1
 -親切にキル・ミンシク
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韓国の夏、ほんとぉぉに暑いです。この前も35度だって……溶けます。溶けておりますぅ……。

日本の「うなぎ」のように、韓国で滋養強壮のために食べるのが「サムゲタン」。サムゲタンは若鶏のお腹の中に、もち米やにんにく、なつめ、人参を入れて長時間煮込んだ料理です。日本でも食べられるお店があるのでご存知の方もいらっしゃると思います。日本だと3000円くらいするのでちょっと高いですよね……。韓国でも高い方ではあるんです。でも800から1300円くらいでしょうか。うちの近所には「ハンゲタン」と言って鶏半羽分で500円くらいで食べられるところもあります。私も力をつけて夏を乗り切ろうと、週末に有名なサムゲタンのお店に行ったら店の外まですごーーーーーい行列で、むしろこの列に並ぶ方が夏ばてしそうな勢いでした……。

今回、次回の韓流日記ですが、2回にわたり、夏ばて知らずな韓国映画を2本ご紹介します。8月の韓国はこの2作品のツートップ。好調なユアン・マクレガー主演『アイランド』を8月第1週にはボックスオフィス3位に引き下げました。そんな元気な韓国映画が『親切なクムジャさん』と『ウェルカム・トゥ・ドンマッコル』(原題)です。

『キル・ビル』ならぬ『キル・ミンシク』

去年『オールド・ボーイ』(2004)で、アジアのみならず、世界を驚愕させたパク・チャヌク監督がまたしても復讐映画をひっさげてきました。監督の『復讐者に憐れみを』(2002)、『オールド・ボーイ』に続く「復讐3部作」と言われている『親切なクムジャさん』。主演は『春の日は過ぎゆく』『ラスト・プレゼント』、最近ではドラマ「チャングムの誓い」でお馴染みのイ・ヨンエ。真っ赤なアイシャドーをつけ、チャングムが見たら寝込みそうなキャラクターに挑戦しています。

13年間刑務所暮らしをしていたヨンエ演じるイ・クムジャの練りに練った復讐劇。復讐されてしまう相手は……なんと。チェ・ミンシク(なので゛キル(KILL)・ミンシク゛ね……^^;)です。『オールド・ボーイ』であんなにもひどい目に遭っておきながら、今度は復讐される側です。殴られます。蹴られます。あああ。そんな事まで……。もう彼は役者的にMと言ってしまってもよいでしょうか……。

韓国では「18歳以上鑑賞可」作品にも関わらず、公開10日足らずで210万人を動員しているこの作品。オープニングからとても美しいです。わくわくします。

親切だったので復讐成功 !? 『オールド・ボーイ』より残酷じゃない!?

 『オールド・ボーイ』のファンの方はご存知のように、ストーリーの緻密さがパク監督作品の魅力なので、あまり詳しく話してしまうともったいないのでやめますね。でも『オールド・ボーイ』よりいわゆる残酷なシーンは少ないです……というか残酷だと私が思わなかっただけ^^;?? 女の怖さ、弱さ、えぐさをしっかと見ることができます。

イ・ヨンエがまだ作品が完成する前、「どんな映画ですか?」という質問に、あのおっとりした調子で「クムジャさんが親切だという話です」と答えて皆きょとんとしてしまったといいます。でも、作品を見ると……うーむ。これがなかなか深い。確かにクムジャさんが親切なんですよ……。

そして「復讐」シリーズのキャスト大集合。

パク監督の「復讐」シリーズ前2作に出演したソン・ガンホ、ユ・ジテ、カン・ヘジョン、シン・ハギュンらもちょっとずつサプライズ出演しています。気付かれないような役ではなく、それぞれが印象強い役なのですが、セリフもなく、本当に少ししか出ない人もいるのでよーく探してみてください。

パク監督の作品は、残酷なだけでなく、かっこいいだけでなく、新しいだけでもなく、訳わからないだけでもない、なにか全てのバランスがよくて胸をきゅんとさせます。間違いなくアジア映画の可能性を広げてくれた映画人の一人です。『親切なクムジャさん』も、ノッている人の周りには力がある人たちが集まってくるんだなーという事をひしと感じる作品です。日本でも11月に公開予定。

『オールド・ボーイ』を観てから観るのもよし、『親切な~』を観てから『オールド・ボーイ』を観るもよし。 そうやって映画の輪をつなげていくことで、また映画の楽しみがどんどん増えていくものですよね♪

『親切なクムジャさん』日本版公式サイトはこちら


刑務所に13年間服役していたクムジャ。刑務所でも親切? なことで有名。


出所したクムジャは早速復讐計画を実行する……。クムジャのファッションの七変化も見どころ。


ここのところ"痛い役"が多いチェ・ミンシク。独断と偏見で役者的Mに認定。劇中は英語もしゃべります。


真っ赤なアイシャドーがクムジャのトレードマーク。『キル・ビル』のユマ・サーマンと『親切なクムジャさん』のクムジャ。どちらがより残酷で美しい?!


■安田佑子プロフィール■

仙台の局アナからフリーに転向し上京。TV,ラジオ、ナレーションの仕事を経て映画祭の司会や映画ライターの端の端の端っくれとして奮闘中。2004年9月よりソウル在住。東京を月に1−2度往復する生活をスタートさせたばかり。右脳が決めた無謀な決断に左脳は迷惑こうむり中。

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