シネマトゥデイ

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米ボックスオフィスのチャートを賑わす全米話題の映画を厳選して紹介。
2005年7月の初登場1位を飾ったのはどの作品か!?
日本では9月に公開予定の、ティム・バートンとジョニー・デップがふたたびタッグを組んだ『チャーリーとチョコレート工場』はファミリー層を熱狂させている。また、アメリカ人が大好きな下ネタギャグ満載の『ウェディング クラッシャーズ』は第3週で大本命の『チャーリーとチョコレート工場』抜いてトップに踊り出た。大波乱の7月は夏休みらしく楽しい映画がいっぱい!

 ウェディング クラッシャーズ
全米初登場
2位
7/22-24順位
2位(2週)
英題:Wedding crashers
監督:デイヴィット・ドブキン
キャスト:オーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ボーン、クリストファー・ウォーケン


プレイボーイのジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェレミー(ヴィンス・ボーン)は離婚調停人の仕事をしているが、週末になるとロマンチストを装い、呼ばれてもいない結婚式に行っては花嫁の付添い人をターゲットにナンパを繰り返していた。そんなある日、二人はいつものように結婚式に行き、怪しげな政治家(クリストファー・ウォーケン)の娘クレア(レイチェル・マクアダムス)と出会い恋に落ちる。しかし、クレアには婚約者がいて……。


7月15日に公開以来、徐々に人気を集めた本作は最終週に奇跡を起した。なんと、7月の大本命と呼び声の高かった『チャーリーとチョコレート工場』を追い抜きトップに踊り出たのである。この2つの作品を比べる場合、動員数の要となるのが『ウェディング クラッシャーズ』 は"R指定"ということ。対する『チャーリーとチョコレート工場』はファミリー映画であるため子供の来場が多く期待されるが、R指定映画は18歳以上と観客の幅が限られるため、興行成績は不利になってくる。そんな中でのトップ浮上だけに全米のこの映画に対する評価はさらに上がっている。


ブライドメイド(花嫁の付添い人の女の子)を狙って、夜な夜な結婚式に繰り出す主人公を観れば絶対なりたくなってしまうウェディング クラッシャー。なってもいいけどその前に絶対にゲットすべきなのはオフィシャルサイトで発売中(?)のクラッシャーズキット。キットの中身は「ヒーロー写真」(3つのタイプから自分の顔をはめ込むタイプのフレームがダウンロードできる!)、クラッシャーズルールブック(ウェディング クラッシャーの掟集 ex.処女は後々面倒くさいから相手にするな!)、スピーチメモ(結婚式のスピーチに困ったらコレ! 出席する予定の結婚式の情報を簡単なフォームに記入すれば、女の子にモテモテのクールなスピーチを作成してくれる。もちろんプリントアウト可能)、これさえ出来れば人気者になれる!バルーンアニマルの作り方、自己紹介カード(フォームに記入で出来上がり。もちろんコレもプリントアウト可能)。さあ、クラッシャーズキットの用意が整ったらご祝儀もって、知らない人の結婚パーティーへあなたもゴー!!

日本公開 未定 <official site >

 チャーリーとチョコレート工場
全米初登場
1位
7/22-24順位
1位(2週)

英題: Charlie and the Chocolate Factory
監督:ティム・バートン
キャスト: ジョニー・デップ、フレディー・ハイモア、ヘレナ・ボナム・カーター


ある町外れのぼろぼろの家に少年チャーリー・バケット(フレディ・ハイモア)は、失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、そして寝たきりの老人4人と暮していた。チャーリーの近所にはこの世で一番大きくて謎がいっぱいの不思議なチョコレート工場があった。ある日のこと、その工場のオーナー、ウィリー・ウォンカが、自ら案内するチョコレート工場の見学ツアーに5人の子供たちを招待することになり、チャーリーは幸運にもその5人の中の1人に選ばれる。



発表から40年経った今でも、世界中から愛されているロアルド・ダールの名作「チョコレート工場の秘密」を、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』で有名な鬼才ティム・バートンが映像化に成功。全米初登場以来2週連続で首位をキープしたものの、最終週で『ウェディング クラッシャー』に追い抜かれてしまった。全米でも、やはりジョニー・デップの最初から最後までのスーパー・ハイテンションの演技に対しての評価は高い。しかし、映画の内容に関しては、賛否両論。40年間愛され続けた本の映像化だけに、「原作のイメージと違う!」「イメージ通り!」派に分かれレビューサイトでも日夜熱いバトルが繰り広げられている。またファミリー層からの支持は厚く、夏真っ盛りの今後のBOX OFFICEの動向に期待がかかる。


編集部が注目したのは、個性派ぞろいのキャラクターたち。ウィリー・ウォンカ役のジョニー・デップは七五三みたいなおかっぱカットに、白塗りのお化粧のハイテンションなノリで、子供のみならず、大人まで、さらにはジョニー・デップファンを卒倒させかねない怪演を見せている。さらに、その濃いキャラクターに負けないのがウォンカに招待された子供たち。とりあえずこの映画の中で普通なのは主役の極貧少年チャーリーくんだけ。ほかの4人のお友達はチョコレート大好き! どこまでも際限なく太りつづけるアメリカ版内山君、プチ白鳥麗子のワガママお嬢、1日中チューインガムを膨らませトロフィーコレクターのすでに勝ち犬少女、知ったかぶり連発の生意気小僧とどれも絶対我が子にはしたくないキョーレツな子供たちが大集合している。

日本公開 2005年9月10日公開 <official site  >

 スカイ・ハイ
全米初登場
3位
8/5-7順位
4位(2週)

英題:Sky High
監督:マイク・ミッチェル
キャスト: マイケル・アンガラノ、カート・ラッセル、ケリー・プレストン


伝説的なスーパーヒーロー、コマンダー(カート・ラッセル)とジェットストリーム(ケリー・プレストン)の息子ウィル(マイケル・アンガラノ)は、両親の母校であり、未来のスーパーヒーローを育てるエリート高校"スカイ高校(スカイ・ハイ)に入学する。だが、不幸にもウィルにはスーパーヒーローが持つような特別な才能がない。不安と戦いながらもウィルはスカイ ハイ新入生として、恐ろしい最強の体育教師(ブルース・キャンベル)や、手から火を噴く極悪のいじめっ子と日々戦いながら学生生活を過ごしていく。


カート・ラッセルが、主人公の父親であり、スカイ・ハイの伝説的卒業生であるスーパーヒーローを演じ、実写版『Mr.インクレディブル』のようになっている。さすがディズニー!、子供から大人まで純粋に楽しめるファミリー映画となっている。ストーリーも単純で、分かりやすく全米での評価も上々。ファミリー向けのアクションといっても、つい子供の目や耳を覆いたくなるようなシーンがあるような映画が多いなか、全米の親たちも安心して見せられると太鼓判を押している。


スーパーヒーローを育てる高校なんて聞いたら、ついついホグワーツ魔法学校を思い出してしまう人もいるかもしれないが、スカイ・ハイはとことんアメリカンなおもしろ高校だ。また、パワーもないのにスーパーヒーローの子供っていうだけで、親のレールに乗せられてヒーロー養成のエリート校に入る羽目になってしまったという、現代でもありがちな設定も面白い。とくに、変な能力を使いこなす同級生や先生に囲まれて"俺、どうすりゃいいの? でもサイコーの友達に囲まれてるしいっかあ"的なノリの、お気楽主人公も優等生ハリーに比べるとあまりにダメな奴すぎてとってもかわいい。
日本公開 未定 <official site  >

 ステルス
全米初登場
4位
7/5-7順位
7位(2週)
英題:stealth
監督:ロブ・コーエン
出演:ジョシュ・ルーカス、ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス

アメリカ海軍の精鋭パイロット、ベン(ジョシュ・ルーカス)、カーラ(ジェシカ・ビール)、ヘンリー(ジェイミー・フォックス)。彼らは戦闘機ステルスを 操縦し、新戦略プログラムに取り組んでいた。念願の空母に乗船する事になった彼らのチームに新たに加わることになったのは最新鋭の人工頭脳を搭載した究極のステルス・エディ(EDI)。しかし、訓練中に暴走をはじめたエディは、制御不能となり事態は核戦争勃発の危機に陥ってしまう。3人はEDIを止められるのか?!


映画史上初、空軍の基地で行われ、キャストと監督が戦闘機に乗って登場するというド派手なプレミアが話題を呼んだにもかかわらず、映画公開後の成績は4位とあまり勢いがない。公開週からなかなか過酷なスタートを切ってしまった原因は、大金を使ってプレミアに招待したはずの批評家たちのレビューがそろって辛口だったことにあるようだ。しかし、映画は公開されたばかり。今後重要となってくるのはなんといっても、実際の観客の評価。口コミでのフォローが広がり、ランクもアップしていくことを期待しよう。


『ワイルドスピード』『トリプルX』とスピード系映画を撮らせたら右に出るものはいないだろうロブ・コーエンが今度は車を飛び越えて、ステルス戦闘機に挑んでしまったというだけで、アクション映画ファンの期待は膨らんでしまうだろう。最新のVFX技術を駆使して作られた『ステルス』は男子なら鼻血ものの映画に仕上がっている。いつもは彼女の泣けるラブロマンスにいやいや付き合っているそこのあなた。ぜひ次回のデートでは『ステルス』に行きましょう。その、臨場感、リアルな超爆音を体感すれば、いつのまにか自分もパイロットとなり危険な戦闘に参加している錯覚におちいってしまうこと必至!

日本公開 2005年10月 <official site  >

 理想の恋人.com
全米初登場
5位
8/5-7順位
5位(2週)
英題:MUST LOVE DOGS
監督:ゲイリー・デイビット・ゴールドバーグ
出演:ダイアン・レイン、ジョン・キューザック、クリストファー・プラマー


幼稚園の先生をしているサラ(ダイアン・レイン)は30うん歳、バツイチ。度重なる失恋が原因で、恋に臆病になっている日々から足を洗うことを決意する。しかし、彼女の友人や家族は大反対。彼女に何とか新しい恋を見つけさせるために、理想の恋人.comという出会い系サイトに彼女を登録してしまう。そこに出した男心をそそるメッセージの決め手は「犬好きな人じゃなきゃダメ」。さっそく理想の男性(ジョン・キューザック)からデートの申し込みがきたが、実はサラは大の犬嫌いで……。



ハリウッドで大成功して、今でも輝いている勝ち犬のダイアン・レインが負け犬なんて……という、アメリカ女性からの意地悪な意見も多い中、Box Officeの成績は快調。たしかに勝ち犬の典型で、何をやっても完璧そうなダイアン・レインだが、そんな彼女がドジばっかりしてしまうのを観るのは新鮮で面白いとマスコミの評価は高い。なによりも、賞賛されているのは、映画に出てくるウィットに富んだおしゃれな会話。「セックス アンド ザ シティ」にも見られるように近年の負け犬女を対象としたラブロマンスには、アメリカ特有のクールで過激な下ネタが必需品のようだ。


なんと言ってもこの映画から学ばなければならないのは、出会い系サイトの攻略法。作中には、出会い系の達人なる女性が登場するのだが、彼女のアドバイスはかなり的確。普通のコンパと違って、オンラインでの出会いに必要なものは魅力的な顔でもスタイルでもない。そこにあるのは魅惑的な"文章力"なのだ。物語のキーワードになっている「must love dogs」っていう言い方もなんだかおしゃれでかわいい。動物好きの女性って、とっても可愛らしい感じがしますもの。これから出会い系サイトで素敵な殿方を発見しようとしている婦女子は、まずこの映画で基本のイロハを学ぶ事をオススメします!

日本公開 2005年10月  <official site >
 ハッスルアンドフロー
全米初登場
7位
7/29-31順位
11位(2週)
英題:HUSTLE&FLOW
監督:クレイグ・ブリュアー
出演:テレンス・ハワード、アンソニー・アンダーソン、タリン・マニング

メンフィスのポン引きディージェイ(テレンス・ハワード)は、ラッパーになることを夢見ながら日々の生活を送っていた。しかし、仲間達と部屋をレコーディングスタジオに改造し、オリジナルの音楽を作り上げていき……。


ポン引きをしているディージェイがラッパーへと成長していく様を描いた作品。アメリカでは公開前から評価が高かったが、期待通りのヒットとなった。今月は、小規模での公開にかかわらずにベストテンにチャートインしたこの『ハッスル アンド フロー』から、かなりいい味出しているDJ Quallsをピックアップ! こんなヒップホップ映画に、DJなんていったらまちがいなく黒人のいかついお兄さんを想像してしまうかもしれない。でもこのDJ Quallsは白人。しかも病的にガリガリ。この彼が、今この『ハッスル アンド フロー』出演を機に個性派俳優として大ブレイクの兆しを見せている。モデルから転身したDJは個性的なキャラクターを武器に『ロードトリップ』で本格デビュー。その"キモイ"演技が話題となった。本作でDJは主人公が作るバンドで重要な役割を担うヒップホップ好きの男の子を演じている。なにをやっても"キモかっこいい"DJ Quallsの圧倒的な存在感に要注目だ

日本公開 未定 <official site >


(文・構成:FLiXムービーサイト)

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