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『ベルベット・レイン』ショーン・ユー単独インタビュー

取材・文・写真:FLiXムービーサイト

『インファナル・アフェア』シリーズで若きトニー・レオンを演じ、香港で一躍トップの座に踊り出たショーン・ユー。9月に公開された『頭文字D THE MOVIE』に続き、今月公開となる『ベルベット・レイン』では、アンディ・ラウ、エディソン・チャンなどのビッグスターに負けない熱演を見せ、香港ノワール完全復活の一役を担った。今回この『ベルベット・レイン』プロモーションのため来日した、ショーンが、映画では見せなかった人なつっこい素顔を見せてくれた。

■実生活でのキスは緊張

Q:この映画は、さまざまな謎が伏線となって絡んでいる、とても特別な映画になっています。初めて脚本を読んだ時、どんな印象を受けましたか?

そうですね。その、先が読めない展開に、魅力を感じてわくわくしました。

Q:『インファナル・アフェア』という世界中で大ヒットした作品の後に、アンディ・ラウ、エディソン・チャンという同じキャストで映画を作る事にプレッシャーは感じませんでしたか?

プレッシャーは『インファナル・アフェア』の時の方が強く感じました。エディソンとは一度共演したことで、今回はずっと演じやすくなりました。

Q:初めてのラブシーンはどうでしたか?

撮る前はすごく不安だったんですが、カメラが回ってからは何も考えずに演技に集中する事が出来ました。無心になって、キャラクターになりきれたのでほっとしました。

Q:すごく強引な感じで女性に愛情表現をしていましたが、普段もあんな風に?

(大爆笑)あれは、映画の中だけで、普段はすごく優しいですよ。

Q:実生活で、女の子とデートをして初めてキスしたときと、今回のようなラブシーンの撮影ではどちらが緊張しましたか?

そりゃ、もちろん実生活での初めてのキスです。いつも、そういう瞬間になるとすべてがスローモーションのようになるんです。ウフフ……。

■チャップマンの新宿歌舞伎町モスバーガーでの目撃情報

Q:エディソン・チャン演じるターボとの男同士の友情がとても熱かったんですが、あんな風に命がけで守りたい親友はいますか?

チャップマン・トウさんが、僕にとってそういう存在の人です。

Q:チャップマンさんは新宿歌舞伎町のモスバーガーでの目撃情報があるんですが、ショーンさんも一緒にお忍びで来ることはないんですか?

彼はしょっちゅういろんな所に食べにいくんです。1日十数件の店で目撃されているはずですよ。まあ、僕とチャップマンが一緒にトイレから出てくるところを目撃されなくて本当によかったです(笑)。

Q:さきほどから、「アツイナー」とか「ホントニ?」とか日本語がぽんぽん出てきてビックリしているのですが、どこで日本語を勉強したんですか?

自分の耳で聞いて覚えました。

■香港のヤクザは青龍刀

Q:『ベルベット・レイン』のマフィアは、銃ではなくて青龍刀で戦っていましたね。香港のマフィアは、実際も青龍刀で戦うんですか?

え! 日本は刀で戦わないんですか?

Q:日本のヤクザは今はほとんど拳銃です。

さすがに進んでいますね! 香港は、まだまだ青龍刀です。実際に、彼らが青龍刀で闘っているところを見たこともありますよ。とても怖かったです。

Q:映画の中で、アンディ・ラウ演じるホンの兄弟分であるレフティが、敵の家族を全員皆殺しにするという残酷なシーンがありました。これはとてもショッキングでしたが、こんなことも実際にあるんですか?

香港では、よくある話です。毎日どこかでこういうことが行われているような世界なんです。日本のヤクザは、家族皆殺しにしないんですか?

■日本のヤクザは義理と人情

Q:日本のヤクザは、義理と人情だと思います。

(ショーン・ユー突如スイッチオン?)デモ、ホンコン……ギリトニンジョウ ナーイ!! ギリトニンジョウナイナーイ!! ギリトニンジョウ バッカー! ◆○×△■!! クルッテルヨー!! ギリトニンジョウ フ、フザケンナッ!(自分で大爆笑)

Q:(一同笑)ショーンさんも義理と人情はないんですか?

わたしは、黒社会の人間じゃないんで義理と人情大切にしますよ(笑)。

Q:それは女の子に対してもそうですか?

それとこれとは別! それに関しては、日本のヤクザだったら指が何本あっても足りないなあ。 あ! 足の指があったか(笑)。それより、日本の女の子も義理と人情なんですか? 僕はそれより男には優しさでぶつかるべきだと思います!

■日本の女の子をお持ち帰り?

Q:映画の中では、香港のクラブが出てきましたがとてもおしゃれな感じでした。ショーンさんは、遊びに行ったりしないんですか?

行きたいけど行けないんです。行くとパパラッチに追いかけられてしまうんで。日本のクラブなら大丈夫かな?

Q:きっと女の子をたくさんお持ち帰り出来ますよ!

(日本語で)マジデ? ホントニ? じゃあ、ずっと日本に住むことにします(笑)。

Q:この映画は、香港マフィアをスタイリッシュに描いた作品ですが、日本のヤクザ映画には興味はありませんか?

ぜひ出たいです。北野武監督の大ファンなのでぜひ彼の映画に出演したいです。彼は、監督としてだけではなく、俳優としてもすばらしい才能がある方だと思います。お笑い芸人としての彼も面白くてとても好きです。

■北野作品が好き

Q:北野監督の映画で好きな作品は?

『BROTHER』が一番好きです。入れ墨が背中一面に入っているのがとてもかっこよかったです!

Q:香港映画も、今すごい勢いでアジアに進出していますが、その原動力はなんだと思いますか?

香港の映画に対する国や国民の考え方にあると思います。香港では、映画は大事な文化ですし、大きな産業として成り立っているからだと思います。

Q:先日、エディソン・チャンにインタビューした時に彼が「僕らがよく共演するのは、僕らくらいしかいい俳優がいないからだよ」といっていましたが……。

うわあ……。ぼくはそこまで言えないです(笑)。ほかに実力がある人もたくさんいますが、ぼくとエディソンはとてもラッキーだったんだと思います。

Q:彼はあなたのことを、すごい働き者! と褒めていました。どのくらいのペースでお仕事をされているんですか?

1年くらい、毎日仕事をしていてまったく休みがない状態なんです。だからといって、同時にかけもちで映画に出演することはしないようにしています。

■役にどっぷり入り込む

Q:それにはなにか理由があるのでしょうか。

切り替えがそんなに早くないほうだからです。役から抜けきるのにすごく時間がかかります。ぼくは役にどっぷり入り込んじゃうので大変なんです。

Q:脚本を読んだ時に役に入り込むという感じですか。

いえ、脚本ではなくて衣装です。衣装を身に着けた途端その役に入る気がします。今回も、イックの衣装を着た瞬間に彼になりきることが出来ました。

Q:この映画で一番熱を入れて演じたシーンはどこでしょうか?

リンチされ、殺されそうになっている兄を助けに行こうとして、エディソン演じるターボに必死に止められるシーンです。自分も、一瞬我を忘れてしまったくらい凶暴な気持ちになりました。

Q:これからのショーンさんの展望を語ってください。

さまざまな作品に出て、海外にも広く進出していきたいです。日本でぜひ、才能あふれる監督の方や、俳優さんと一緒に映画づくりをしたいと思っています。

『ベルベット・レイン』での寡黙なイメージと違い、よく笑い、よく冗談を言うショーン・ユーは24歳のひょうきんな若者だった。大きなジェスチャーをつけながら、日本のヤクザ映画のモノマネをして、周囲を大爆笑に包み込みながらも、演技の話になると急にまじめに話をする彼の姿勢から、映画に対する真剣な気持ちがうかがえた。10月に開催されるポップアジアでは歌手として来日するショーンの今後に注目したい。

『ベルベット・レイン』は10月8日よりシネ・リーブル池袋ほか全国で公開。

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