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『輪廻』優香インタビュー

取材・文・写真:FLiXムービーサイト

明るいイメージの優香が、初めてその笑顔を封印して臨んだ映画『輪廻』が公開される。監督はハリウッドでも活躍している清水崇監督。本編が始まって3分もたたないうちに目を覆わずにいられないショッキングな映像の連続はまさに清水ワールド。優香は本作でじわじわと迫りくる自分の前世の恐怖に怯え、次第に精神の均衡をなくしていく難役を、まさに体当たりの演技で熱演している。そんな優香に、初めてのホラー映画の出演について語ってもらった。

■お化け役の人が隣でお弁当食べてるし!

Q:今回ホラー映画に挑戦された優香さんですが、ホラー映画はお好きですか?

はい! ちっちゃいころからよくお姉ちゃんやお母さんと一緒に見てました。結構苦手な女の子っていますけど、私は全然苦手じゃないんですよ。「怖い~っ」て思うのがすごい楽しくて!

Q:ではホラー映画ファンとして、出来上がった作品はいかがでしたか?

面白かったです。音がすごいので映画館で観るときっと迫力あるだろうなって思いました。自分が出ているシーンはどうなるか分かっているので、全然怖くなかったんですけど、私が出ていないほかの人のシーンではすごくびっくりしちゃうことが多かったです。

Q:撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

現場はほんとに明るくて楽しかったです。監督も作品の中の椎名桔平さんみたいな鬼監督ではなくて、いつも私と同じ視線で見てくれました。椎名さんが演じられた監督のほうが怖かったですね(笑)。

Q:楽しすぎて撮影中に吹き出しそうになることはなかったですか?

何度もありました! ホラー映画の現場って、おかしなことがいっぱいあるんですよ。お化け役の人が隣でお弁当食べてるし(笑)。今回も、お化け役の人がいっぱいいて、顔が真っ白で青い線とかはいってるのに普通に歩きながら、「おいしいですね~」とか「暑いですね~」ってすごいフレンドリーに話し掛けてくるんです。面白かったなあ(笑)

■原寸大のセットで

Q:共演の小さな女の子も、恐ろしさ満点でしたが……

そう! 真っ白の顔のまま立ってるとちょっと怖かった(笑)。普段は明るくてかわいいんですよ! お菓子をいっぱいくれました。

Q:劇中作『記憶』という映画の撮影に絡みながら物語は進行していますが『記憶』の脚本はなかったんですか?

ありました! セリフもちゃんと書いてありましたよ。

Q:舞台になったホテルもとても気味悪かったですね。東宝のスタジオには原寸大のセットができたそうですが恐ろしくはなかったですか?

スタジオには二階建て部分が作られたんです。でも本当は3階建てなんですよ。もう使われてはないんですけど、実在するホテルなんです! ロケでは実際そこに行ってトイレのシーンを撮影しました。待ち時間の間ホテルの一室をメイク部屋とかにしてるんですけど、やっぱりちょっと空気が気味悪かったです。

Q:優香さんは霊感があるほうなんですか?

いえ、それが全くないんですよ!

■スタッフは霊を見たとか……

Q:撮影中に、怪奇体験はしませんでしたか?

スタッフの中には急に具合が悪くなったりした人がいましたね。私たちが撮影していたスタジオは、東宝スタジオの中で一番幽霊が出るところだったらしくて、見えるスタッフには霊がウヨウヨ見えていたみたいです。

Q:作中のリアルな叫び声が印象的でしたが、叫び声の練習はしましたか?

練習はしませんでした(笑)。リハーサルでちょっとやってみて、すっごい叫び声は本番にとっておきました。でも、主人公の渚はいつも怯えていて、いっぱい驚くところがあるのでそういう表情は研究しましたね。自分が生活してて声が出ないで驚くときもそうですけど、ほんとに「ワーッ」って瞬時に声が出ちゃうような驚きだったりとか、そういう使い分けは気をつけました。同じ驚き方だとつまらないんで。

■白目だと鏡で自分が見られない

Q:白目をむいてけいれんされてましたが女優として抵抗はありませんでしたか?

抵抗はまったくなかったですね! ただ見えないんですよ。最初監督に、「脚本に目をしばたたくって書いてあるシーンがあるから、それだけできるようにしてきてね」って言われてたんです。でもそれをやるにしても、鏡を見ても自分も白目向いてるから見えないんですよ。だからお母さんに、「ねえねえ白目になってる?」って聞いたりしてました(笑)。でもそれだけ練習したのに、あのシーン撮ったのそれからすごく時間がたってて、本番じゃすっかりわすれちゃってました(笑)。「あ! 今日しばたたかせる日だった!」みたいな。

Q:でもしばたたくどころの騒ぎじゃなかったような……

そうなんですよ! スタッフの人にも「カクカクしてください!」って言われました(笑)

Q:その姿をスクリーンで見たときはどう思われました?

すごい顔してると思っちゃいました(笑)。何回もやったんですよ、あのシーン。最初のタイミングが微妙にあわなくて……。でも何回もやってるうちにだんだんうまくできるようになりました(笑)。

■パスタが好きだから前世はやっぱりイタリア人?

Q:映画の中で女優役をするのは難しくなかったですか?

ほとんど意識せずにやりましたがデビューしたころの自分に似ている部分もあって共感できました。

Q:この作品は前世についての物語ですが、記者会見で自分の前世についてイタリア人とおっしゃっていましたね

はい、イタリア人(笑)。イタリアの雰囲気が大好きなんですよね。パスタ大好きなんで。自分の本当の前世もすごく知りたいですね。

■生まれ変わったら、なりたいもの

Q:ではもし生まれ変わったら今度はどんな人になりたいですか?

う~ん。なんだろう。あ、スポーツ選手がいいですね! 今の気分はスポーツ選手。国民的ヒーローになりたい! 個人競技で3連覇! みたいな。スポーツしたいんですけど、なかなかできなくて。フットサルしてるんですけどそれも最近は全然行ってないし(笑)。だから今度はスポーツ選手がいいです。

Q:共演された香理奈さんとはいかがでしたか?

それが全然会えなくて最初にみんなでやったお払い以来まったく会わなかったんです。熊本のロケでようやく会えたんですけど撮影は全然かぶらなかったし(笑)。でも一緒にご飯食べましたよ。

■『呪怨』は日本で一番怖い

Q:東京国際映画祭の時は、2人仲良く手をつないで登場されてましたね

そうなんです。すっごい緊張してて! 2人とも初めての体験だったので、どうしたらいいのか分からなくて、でもすごく楽しかったです。

Q:清水監督の作品はご覧になられてましたか?

はい! もちろん『呪怨』は観ていました。日本で一番怖いんじゃないかなって思ってましたね。それから、テレビで「怪奇大家族」っていうコメディーを清水監督がやられたんですけどそれが面白くてハマってました。

Q:本当に、ホラーお好きなんですね

はい。あ、でもあんまり大好きって言うと気持ち悪がられるんで、まあまあ好きってことにしておいてください(笑)。

Q:新人女優である主人公の渚との共通点はありますか?

自分をうまく出せない、前に出られない感じなんて、デビュー当時のわたしにかなり近いです。オーディションは一回しか受けたことないんですけど、撮影でオーディションのシーンがあってこんな感じなんだあって(笑)。緊張しちゃいました。私だったら、あの状況ではぜったい喋れないですね!

Q:渚は、まわりの女優さんにいじめられてましたが……

(大爆笑)。ないです! いじめはないですね!!

■デートでの抱きつきポイントは?

Q:今回の『輪廻』で新境地を開拓した優香さんが、これから挑戦したいことは?

どうしよう! 逆に教えてもらいたい(笑)。でも時代劇をまたやりたいかな。殺陣もかっこいいのでやってみたいです

Q:カップルにおすすめのだきつきポイントを教えてください!

じゃあ、私が観て「きゃっ!」て思ったところを教えましょう(笑)。図書館のシーン。そこは怖いので、図書館が出てきたらご準備を! 驚く練習して置いてくださいね

白目をむいて絶叫していたイメージとは大きく異なって、身振りを交えながら楽しそうに話す優香を見ていると、こちらまで楽しくなってしまう不思議なパワーの持ち主だった。これまで今時の若い子のようなイメージを持っていたが実際は素直でとても礼儀正しい印象を受けた。それでいて突然すごいおとぼけっぷりをつい披露してしまうのは優香独特の魅力なのかもしれない。これからの優香に大いに期待したい。

『輪廻』は1月7日より全国東宝系にて公開。

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