シネマトゥデイ

篠原涼子、佐藤浩市
『THE 有頂天ホテル』
『THE 有頂天ホテル』篠原涼子、佐藤浩市単独インタビュー

取材・文:小林陽子 写真:FLIXムービーサイト

超豪華キャストで構成された三谷幸喜の映画監督第3作『THE 有頂天ホテル』がついに完成した。崖っぷちの代議士役を演じた佐藤浩市と神出鬼没のコールガール・ヨーコを演じた篠原涼子の2人に撮影秘話を聞くことができた。2人は今回初めて組んだパートナーとは思えない面白話が炸裂。篠原が佐藤に名づけた意外なあだ名など、ほかには見せない佐藤の素顔、撮影裏話などは思わず吹き出してしまうほど。盛り沢山なインタビューとなった。

■バランスのいい映画

Q:ワイワイと楽しい映画でしたね。撮影現場は楽しかったですか?

篠原:楽しかったです。前半、ずうっと佐藤さんと一緒だったんですけど、佐藤さんすぐに撮影終わっちゃったんですよ。だからそのあと1人残されて寂しかったです。

佐藤:ハハハ(照れ笑い)。そうなの?

篠原:撮影中や休憩中もずっと一緒にいたので、ほんとに寂しかったです。

Q:お互いの印象はどうだったのですか?

佐藤:今回、初めて会ったんですよね。テレビで見た印象そのものでおっとりした方……。和み系ですよ。

篠原:ありがとうございます。

Q:完成品をご覧になってみていかがでしたか?

篠原:重厚感もあって面白かったです。テンポもあったので2時間もあっという間に感じました。

佐藤:エンターテインメント性があっていいですよね。今まであったようで、ないスタイルというか。これだけの作品とキャストがそろってしまうところがスター映画という感じです。自分で言うのも何なんですが(笑)。俳優さんがたくさん集まってスクリーンの中でワイワイ見せてくれますが、それにともなって観客も一緒に楽しんでくれるというバランス感覚のすぐれた映画ではないでしょうか。

■三谷監督の魅力

Q:主役級のスターが勢ぞろいした訳ですが、「え! この人がこんな役やるの?」と思ったことは?

篠原:個性的な人が、みんな見たことないような役をやられていたので、全員見ごたえがあったと思います。

Q:一番楽しかったところは?

篠原:ツボにはまるところはたくさんありました……というか全部良かったです。

佐藤:皆さん役者として素晴らしい方ばかりなので、笑わせるツボは心得てらっしゃいますし、1シーンとも劣るところがなくたくさん笑わせて頂きました。西田さんの役は誰が見てもおかしいですしね(笑)。

Q:こういうスターをたくさん集めてしまう三谷監督の魅力はどんなところだと思いますか?

篠原:人間性です。

佐藤:いい意味で、監督がスター監督なんでしょうね。演出家としても素晴らしいし、現場でも一番目立っていましたから。こういう方がなかなか少ない中で、監督の回りに主役クラスの俳優さんが集まってくるというのは、当然だと思います。みんなが監督を尊敬しているのでね。

Q:演技指導はどんな感じだったのですか?

篠原:細かい指導で、初日から最後まで徹底的に教え込まれました(笑)。話し方から、身振り手振り、セリフのニュアンスや、喋るテンポまで指示してもらいました。なかなかこういう経験がないので、刺激があってよかったですよ。

■『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツ風に

Q:篠原さんのコールガールは『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツに重なるところがあってとってもセクシーでした。

篠原:三谷さんもおっしゃってたんですよ(笑)。ジュリア・ロバーツを意識していろいろ考えていたみたいなんですけど、実際に衣装とかメイクを完成させて三谷さんの前に見せに行ったら「うん」と頷かれて終わってしまったんですよね(笑)。きっと自分で描いてたものとは違っていたのかもしれません。でも、どうやったってジュリア・ロバーツは無理だよって思いましたけど(笑)。

Q:いや十分おきれいですよ。佐藤さんも篠原さんみたいなきれいなコールガールが来たら万歳ですよね(笑)?

佐藤:もー、それは、ハイ(笑)。
でも、篠原さんのやったコールガールは昔のような生活臭のあるイメージではなく、現実の中でしっかり生きてる1人の女性として見ることができたので、ネガティブな要素が一つもなくて良かったんじゃないですか。

篠原:あ、ありがとうございます。

Q:ところで佐藤さんはいつもクールでシブめのイイ男を演じられているんですが、有頂天になることはあるんですか?

佐藤:有頂天……。僕らは演者なので、演技を褒められたりしたら猿が木に登るほど有頂天になってしまいますよ(笑)。

Q:佐藤さんの有頂天になる姿がまるで想像できないです(笑)。

佐藤:ハハハ。

篠原:私も同じで「いい感じだね」なんて言われたら有頂天になっちゃいます。やっぱり褒められたらみんな有頂天ですよね。

■ずっと寂しかったんです(笑)

Q:ところで佐藤さんの演じられた武藤田さんと篠原さんのヨーコはあの後、どうなってしまったんですか?

篠原:多分、ヨーコは「また会いたいな」って思ったんじゃないかな。だって私も一人残されたあと佐藤さん戻ってこないかなって思ってましたから。佐藤さんがさっさと撮影終えていなくなってから今日のこのときまで、ずっと寂しかったですもん。だからヨーコも会いたいって思ってると思いますね。ね? ムッちゃん!(笑)。

佐藤:え? あ、ハイ(笑)。

Q:撮影中はムッちゃんって呼んでたんですか?

篠原:ハイ! 武藤田だからムッちゃんなんですよ。

佐藤:(照れ笑いで下を向いたまま)

篠原:ムッちゃん、そういえば髪型変えたでしょ? なんか分け目が違う。

佐藤:そうそう。逆にしてみたんだ。なんかぎこちないけど。

篠原:なんか久しぶりに会ったら、違うなって思ったの。あ、そういえば私も今日分け目変えてきたんですよ。どうですか?

Q:かわいいですよ。 佐藤さんと一緒でぎこちないですか?(笑)

篠原:ぎこちないかも(笑)。

■篠原さんのペース

Q:撮影中の佐藤さんはどんな感じだったのですか?

篠原:いっつも何か食べてるんですよ。子供みたいに食いしん坊で、ブドウだとか、お茶漬け食べたいだとか、バナナが食べたいだとか、かわいいんですよね。

Q:佐藤さん、なんだか完全に篠原さんにペース握られている気がするんですが……。

佐藤:ハハハ。まったくその通りですよ。でも、彼女にだいぶフォローされたし、見てのとおり撮影現場でもムードメーカーでした。

Q:では、最後の質問です。この映画のメッセージは「愛」と「夢」がテーマだったと思います。夢はかなうものだと思いますか?

篠原:かなうと思います。願っていれば必ず。

佐藤:僕はネガティブな人間なんで、夢とかそういうのはよく分からないです(笑)。でも人は1人では生きていけないんで、「愛」が大切ですよ。人は常に生かされてるんです。

篠原:ムッちゃん、いいこと言いますね~。ネガティブなんかに全然見えないですよ。あ、でもこういうギャップがいいんですよね、きっと。ポジティブそうでネガティブみたいな。
これが女性を惹きつける魅力なんだ(笑)。

佐藤:……(照笑)。

いつもクールな佐藤さんをここまでタジタジにさせてしまう篠原さんの魅力は計り知れない。インタビューの途中、三谷監督が顔を出すなどドッキリシーンもあったが、そんな中、終始楽しい雰囲気に包まれるなど、『THE 有頂天ホテル』の撮影現場がいかに楽しいかったかということが伝わってきたインタビューだった。

『THE 有頂天ホテル』1月14日より全国東宝系にて公開。

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