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竹中直人
『キャッチ ア ウェーブ』
『キャッチ ア ウェーブ』竹中直人インタビュー

取材・文・写真: FLIXムービーサイト

ひょんなことからサーフィンと出会い、恋やサーフィンに命をかけるサーファーたちとの交流を通して成長していく高校生の夏を描いた作品『キャッチ ア ウェーブ』。伝説のサーファー、デュークを演じた竹中直人に話を聞いた。まだ高校生の豊田和真が原作、脚本を書いたことでも話題を呼んでいる本作だが、原作のときから竹中を想像して書いたというデュークは、まさにハマリ役! 若い10代の役者にかこまれて楽しく過ごしたという竹中が、和気あいあいの撮影の様子を爆笑トークで聞かせくれた。

■脚本は読まない

Q:この脚本は高校生が書いたということですごくびっくりしましたが、最初に小説のほうは読まれましたか?

いえ、あまり事前に情報は得ないことにしているので、読みませんでした。映画の脚本も読まないんです。

Q:せりふはどのように覚えますか?

せりふは、クランクインする2日くらい前に自分のところだけを読んで、後はその場で覚えますね。

Q:では、全体は全然見えていないのですか?

見えてない、見えてない(笑)。だから、ほかのシーンのことは分かんない。明日のことも分からないのに、役者が話の内容を知っているのは変じゃないですか。だから、読まないですね。出ずっぱりだったら読まざるを得ないけれど、自分の出ていないところは絶対読まないです。絶対……って心に誓っているわけではないですが(笑)。

■若い脚本家と共演者たち

Q:今回の映画の原作、脚本家が高校生ということで特に印象が変わったりしませんでしたか?

あまり、高校生だからとかそんなことを思って仕事はしていないですね。この人、何歳だとか……人としてどうかな? とかは感じますが。

Q:今回の共演者の方たちはすごく若かったですが、あまり意識はされなかったんですか?

うん、先輩、後輩とかって大嫌いだし。みんな同じだと思っていますね。でも、みんな若いからすぐサーフィンとか覚えちゃって。どんどん空き時間に海に行っちゃうんだけど。「うー寒いからヤダー」とか言っておれは行かなかった(笑)。

■撮影中の苦労

Q:海に入っている時間は長かったですか?

長い。ずーっと海に入っていましたから、3、4時間は入っていましたね。

Q:サーフィンのシーンだと沖に結構行きますよね。

そうそう、沖に行きます。撮影のときは夏の海じゃない、10月、11月の海ですから、もう冷たいんです。おれは冷え性だから、体が冷えてきて……“ウンチ”したくなって、そのためには、わざわざ陸に戻らなくちゃいけないから。我慢するか戻るか? 戻るのに30分かかるし、往復1時間だろう……って考えると、もう大変(笑)。

Q:そんなにかかりますか? 泳いで帰るのですか?

いやいや、船で。オシッコだったらまだしもね。それでもみんなが見ていると思うとなかなか出ないし。それに、海パンとは違ってウエットスーツだし、みんながいるところでするのは失礼だしね、我慢するんだけれど……。お腹が冷えて、「もうダメだー!」って。とにかくこれが大変でした(笑)。

■初めてのサーフィン

Q:サーフィンは初めてですか?

子どものころから海は好きで、家から海も近かったので泳ぎは得意でしたよ。でもサーフィンはまったく初めてですね。

Q:『シコふんじゃった。』では相撲で、『Shall We ダンス?』ではダンスと、次から次へといろいろなことに挑戦されていますが、今回のサーフィンはいかがでしたか?

練習時間は正味3時間くらいしかやってないです。ロケ先の海に行くまで2時間くらいかかりますから。着いたーと思ってやると1時間練習したら、もう疲れちゃって(笑)。

■台風シーンは大パニック!

Q:台風のシーンはすごく迫力がありましたが、撮影は大変でしたか?

実際の台風の日に撮影しましたから大変でしたよ。沖のほうに待機していたらすごいでっかい波が来たんですよ。それで、すぐにサーフボードを飛ばしたんだけど、そのまま波に飲まれちゃって、グルグルグルグル回転して上がって来られない! パニックです。うわー大変だー! もうおれの人生も終わりだな……って思いました(笑)。

Q:そうだったのですね。あれは本当に台風の日に撮影したんですね。では、助けに行くシーンはそれこそ本気ですね。

いや、撮影は波の状態もあるので、1日で撮れないんです。助けに行くシーンはある程度波の荒い別の日に撮りました。

■人を笑わせたくてたまらない!

Q:アドリブは多かったですか?

ええ、本番のときに「みんなをどうやって笑わしてやろう!」とかそんなことしか考えていなかったな。おれは本番のときにテストと違うことをやるのが好きなんです(笑)。

Q:なるほど。デューク(デューク川原)さんの若いころの映像があったんですが、あれは竹中さんのアイデアですか?

いえいえ、違います。最初から脚本にありましたよ。

■青春時代の切ない思い出

Q:『キャッチ ア ウェーブ』は少年たちの夏休みの話ですが、竹中さんが青春時代に体験した夏の思い出は?

中学3年生の夏休みに1か月と10日くらい初めてアルバイトをしたんです。“小沢ふとん店”ってところで。1か月と10日働いて、7万円もらったんですね。もう、うれしくてうれしくて鎌倉の友だちに飯おごってあげるからって、京浜急行の逗子駅の電話ボックスで電話かけたんですよ。そこに給料袋と財布を忘れてしまって。で、電話ボックスに急いで戻ったらもうなくなっていて、当時の7万円ですからね! 逗子警察所に泣きながら駆け込んで「お金がなくなっちゃったんです……」って。おまわりさんから500円もらって泣きながら自分の家に帰りました(泣)。

「なんか、リラックスしすぎて眠たくなっちゃったなあ」とおちゃめに笑ってみせる竹中直人は、ほんとうにキュート! という言葉が似合うオジサマ。“ウンコ”という言葉を連発しすぎ、トークを暴走させっぱなしだったが、そのうれしそうな顔は、まるで10代の男の子。竹中のそんな少年ぽさが、主役を演じた16歳の三浦春馬や、ほかの若いキャストたちとの距離を縮めたのがよく分かった。子どものような「信用できる」大人デュークと竹中直人は原作者の考えどおりリンクし合っているのかもしれない。

『キャッチ ア ウェーブ』は4月29日よりシネマGAGA! ほかにて公開。

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