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瀬戸朝香
『BLACK NIGHT ブラックナイト』
『BLACK NIGHT ブラックナイト』瀬戸朝香単独インタビュー

取材・文:福住佐知子 写真:田中紀子

Jホラーのハリウッド進出に加えて、アジアンホラーが世界の注目を浴びている中、香港、日本、タイによるオムニバス形式のホラー映画が作られた。現在アジア7か国、200館以上で順次公開中だ。日本編「闇」でヒロインを演じた瀬戸朝香に、撮影秘話や、女優、そして1人の女性としてどのような日々を過ごしているかを聞いてみた。

■心理的な演技が求められる難役

Q:心に闇を持つという難しい役を演じられましたが、役作りで大変だった点は?

小さいころに経験した出来事がトラウマになって、それ以来、架空の生物を作りあげてしまい、大人になってからは悪夢を見続けるという役でした。心理的な感情を表現するのが難しかったですね。

Q:絶叫するシーンが多かったのですが、何を考えて演じたのでしょうか?

最終的に出てくる架空の生物はCG合成になるのですが、亡くなったお母さんの幻覚を見てしまうシーンでは、実際に髪をぬらして顔を白く塗ったお母さん役の人が現場にいて、独特の雰囲気がありました。「いたら怖いだろうな」という自然な感じで「キャーッ」と絶叫することができました。

Q:小さいころヒロインのように、イマジナリーフレンド(架空の友達)を作った経験はありますか?

上に兄と姉がいて、姉とはお人形遊び、兄とはクワガタを採りに行ったり、サッカーボールをけったりして両方の遊びに付き合っていたので、1人で遊ぶということはなかったですね。悪夢も見ていません(笑)。

Q:本作は香港、日本、タイの3か国のホラーがオムニバス形式で製作され、世界公開されるわけですが、このような試みをどう思われますか?

最初は企画自体に魅力を感じました。今までにないスタイルですし、ぜひやりたいと思って出演を決めました。ホラーというテーマが国内外でも注目されていて、面白いものができるんじゃないかなという確信もありました。

■ホラー映画は観るより作る側専門

Q:ホラーへの出演が続いていますが、瀬戸さん自身、怖いのは大丈夫ですか?

観るのは得意ではないのですが、作る側としては平気です。最初、台本を読んだときはさすがに怖かったのですが、どうやったら怖くなるだろうかとか考えながら演じると楽しかったです。でもホラーは表情のお芝居になるので、目力の強さだとか、ポイントポイントでは難しかったですね。

Q:独特な映像で迫る秋山貴彦監督とは、初めてお仕事をされたわけですが、どんな方でしたか?

監督自身が服装なども含めて独特な感じを持っている方でした。最初、衣装合わせでお会いしたときに、こういうシーンではこういうイメージで、このシーンはこういう感じでとこだわりを持って細やかに説明してくださいました。現場に入ってからは、意外と自由にやらせてくださって、撮影自体はすんなりいきました。CGの得意な監督なので、撮影が終わった後は「仕上がりを楽しみにしています」とプレッシャーをかけてしまいました(笑)。

Q:婚約者役の柏原崇さんの印象はいかがでしたか?

柏原さんは「撮影に入ると結構集中しちゃうんだ」と言われていました。30分ちょっとの映画なので、撮影期間が短くて1週間ぐらい、仲良くなる前に終わってしまいましたね。

■美の秘訣(ひけつ)は自分だけの時間を持つこと

Q:普段女優して気をつけていること、女性として興味のある事を教えてください。

(「なんだろうな~」と大きな瞳をくるくると動かして魅力的な表情で少し考えてから)
そうですね、美容関係にはまっています。わたしくらいの年齢になってくると、いいプロポーションを保つために、結構気を付けているんですよ。

Q:身長168センチ、すらりとしたスタイルを保っている瀬戸さん、やはり日々の努力があったんですね。どんな時間を過ごしている自分が好きですか?

自分の時間を自分なりに使って、ゆったりと過ごすのが好きです。オフの日はのんびり独りでいることがほとんどです。友人と会ったりもしますが、独りの時間を楽しむのが好きです。

Q:ドラマ・舞台・映画と多方面で意欲的に活躍中ですが、性に合っているお仕事は?

それぞれが楽しくて、お芝居することについては変わらないのですが、かける時間や作り方は違ってきます。3、4か月、スタッフや共演者の方たちと毎日顔を合わせるドラマでは後半になって時間に追われて撮って出し状態になったりもしますが、あわただしい緊張感があって、それはそれで好きです。映画は何か月かの時間をかけて、テストもみっちりやって、本番も何パターンも撮ってみたり、じっくり時間をかけて撮るのであとで、後悔することが少ないですね。

Q:多くの人たちと一緒に作品を作り上げていくことが好きなんですね?

好きです! 最初は慣れなかったんですよ。たくさんの人の中でお芝居するのが恥ずかしかったし、自信もないので不安を抱えながら演じていると、なかなか思うような演技ができなくて……でも、最近はだいぶ自信もついてきました。わたしより年下の子も増えてきたので、その子たちがリラックスした現場に来られるような環境を作ってあげたい……なんて考えていますね。わたしは人見知りだったんですが、なるべく自分から話すようにしています。女優になって自分自身すごく変わったと思います。

■今までとは違った新しい役への挑戦

Q:今後やってみたいと思う役はありますか?

今まで、わりと芯の強い女性の役が多かったので、なんか笑えちゃうようなコメディータッチの作品をやりたいと思っています(笑)。年齢とともに母親役とかも増えてくると思うので、そんな役もこなせればいいなと思います。

Q:最後に観客の皆さんへのメッセージをお願いします。

この作品は3か国のホラーが一度で楽しむことができます。テンポの速い香港から始まって、日本は心理的に怖いし、タイはちょっと考えさせられ、後で盛り上がるような仕上げになっていてバランスよく観られると思います。ホラーが苦手な方も、得意な方と一緒に観て楽しんで欲しいと思います(笑)。

すらりとしたスタイルに、色白の肌、くるくると表情を変える大きな黒目がちの瞳。女性なら誰もがあこがれる美ぼうの持ち主である瀬戸朝香だが、彼女の素晴らしさはその外見だけではなかった。しっかりとした意見を持ち、はきはきとインタビューに答える姿や、後輩への気配りをうかがわせるエピソードなど、まさに“姉御”という言葉がぴったりだ。これからもキレイでかっこいい=“キレカッコイイ”女優として、女性たちのあこがれの的であり続けて欲しい。

スタイリスト 阿井真理
へメイク 山田かおり(アージェ)

『BLACK NIGHT ブラック ナイト』は6月24日よりシネマート六本木ほかにて公開。

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