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上野樹里
『笑う大天使(ミカエル)』
『笑う大天使(ミカエル)』上野樹里 単独インタビュー

取材・文:平野敦子 写真:FLiXムービーサイト

『スウィングガールズ』『亀は意外と速く泳ぐ』『サマータイムマシン・ブルース』と立て続けに話題の映画に出演し、すっかり売れっ子になった上野樹里。そんな彼女の最新作『笑う大天使(ミカエル)』は笑いあり、感動あり、そしてぶっ飛びのアクションありのスーパーエンターテインメント作だ。本作で彼女は、訳あって超お嬢様校・聖ミカエル学園に転入した主人公史緒を元気いっぱいに演じている。せりふとは別の“心の声”を関西弁で語り切った彼女に、本作での苦労話などを聞いてみた。

■夢はエステとジャグジーのお風呂

Q:ごく普通の女の子がいきなり大金持ちのお嬢様になるという役でしたが、もし自分が実際にそうなったら何をしたいですか。

わたしはまだやったことないのですが、エステとかジャグジーのお風呂とか、めっちゃ入りたいですね。

Q:上野さんの関西弁の独白がすごく面白かったのですが、標準語のせりふと関西弁ではどちらがやりやすいですか。

周りがみんな標準語を話していて、その中で独り関西弁を話すというのは、周りもつられるし、こっちもつられるので大変ですね。みんな関西人という役だったら簡単なんですが。
その中で関西弁を話すというのはある意味難しいですね。

Q:関西の人は、アクセントが残ったりするんですが、上野さんはあまりないですよね。

でも、仕事でずっと関西弁を話していると、今でも無意識に関西弁が出ていることがあるから。こっちに来てから標準語を話すようにはしましたけど、けっこう調子に乗ってしゃべりだすと関西弁が出てきたり、怒っているせりふとかでも途中から関西弁になったりします。

Q:せりふでNGはなかったんですか。

平愛梨ちゃんが同じ兵庫県出身なんです。わたしが関西弁で話しかけると、方言につられて標準語が分からなくなっちゃうときがたまにあって、申し訳なかったって思っています(笑)。

■庶民派の上野樹里

Q:映画では一般庶民の子が“お嬢様”になったという設定ですが、ご自身は庶民派なのでしょうか。

庶民派なんだと思いますね。高級食材とか、高級マンションとか、ブランドとかもぜんぜんこだわらないので。気に入った物があったら買う……みたいな。なので庶民派だと思います。

Q:伊勢谷友介さんが大金持ちのお兄さん役で、2人の息がすごく合っていてよかったのですが、彼との共演はいかがでしたか?

そうですね。ルックスもわたしはちょっと田舎っぽい古風な感じがあって、伊勢谷さんは美男子で、かっこいいので(役に)ぴったりだと思います。待ち時間のときなんかはすごく面白い方なんですけど、本番になると急にガラッと変わって一臣になりきるので、「すごいなぁ~」と見ていたんです。キマってるんですよね、すごく。

Q:好きなシーンとか、ここは絶対に観て欲しいというシーンはありますか?

アクションは楽しくて、かなり面白かったですね。3日間だけで短い付き合いだったけど、ワイヤーもたくさん使わせてもらって。それはもう自分って「やればできる!」と思わせてくれるんです。

■体を張ってアクションに挑戦!

Q:運動神経はいいほうなのですよね。

昔、陸上部でしたけど、そんな……もう何年経っているか! でも体を動かすのは好きですね。ただ、決められた動きをしないといけないし、自由に暴れていいわけじゃないから(笑)。振り付けしてもらって、それを覚えてすぐ「アクション!」です。

Q:ケガとかはしなかったんですか。

気付いたら青たん(青あざ)がいっぱいできていたりとか。全身が筋肉痛になっていました。朝から夜中までずっとスタジオでブルースクリーンをバックに撮っていたんで体が痛かったですね。

Q:危険なシーンはなかったのでしょうか。

危険ですよ。ワイヤーなしでやる芝居で、「朝一で明日撮るから、今日はもう0時回っているし、リハーサルだけやって帰ろうか」ってことになって。よーい、スタートでスタントの人が見せてくれるんですよ、。もう、どういう仕組みになってそうなったのかがよく分かんないんですよ。一応相手の腰をつかんで自分が逆さになって倒立して、足をこう首に引っ掛けて振り回されてぐいーんとなると言われたんですけど。最後は首がグキッとなって、なんか一瞬呼吸ができなくなってしまって……怖かった。「危ない、この技」と思いました。でも谷垣さんをすごく信頼しているし。わたしにできる範囲の技をそこで作ってくれたんですね。絶対やりたいからもう一度やってみて、できました。相手の方がプロの方なんで、自信を持ってやれて楽しかったです。

■自分自身の可能性については意外と……。

Q:コメディー作品への出演が多いですが、今後恋愛映画などへの出演もあるのでしょうか?

そうですね。まぁ、そろそろ20歳にもなりますしね。これからそういう映画との出会いもあるのか!? 分からないですけどね。まぁ、これだけやっていきたいというのも特にないですし。いろいろなものをやっていきたいです。

Q:まだまだ可能性はいくらだってありますよね。

いやぁ~、ヤバいんじゃないですか、このままやっていたら。可能性は広がるのか!? いや、広げないといけないんです。けっこうネガティブになるんですよ、こうやって考えていると。病んでいくんであまり考えないようにして……。

Q:では、最後にこの映画をご覧になる観客の方に一言メッセージをお願いします。

なんて言えばいいんだろう! 急に分からなくなるんだよね。あぁ、じゃぁこれ読みます! 「フツーの女子高生が、ウルトラスーパーお嬢様学園に入学!?」(とポスターの宣伝文を読み上げる)。ここからいろいろ始まっていく訳ですけれども、今までにないジャンルっていうか、ひとつにはくくれない、なんか絵本の世界とかファンタジーみたいな、メルヘンチックな。これを男の人が撮ったのかとか思うぐらい、すごくかわいらしくてあったかくて優しい作品になっています。その中にコメディーもあれば、ほろっと切ない兄妹愛っていうかそういうのが描かれていて、いろんな要素が入っていて、最後にアクションがあって。後半からどんどん展開が面白くなっていくという気がします。本当に映像はきれいなのでぜひ観ていただきたいです!

とてもかわいらしいルックスとは裏腹に、自分の言葉で元気に受け答えする上野樹里。負けん気が強く、とてもがんばり屋なのが言葉の端々から伝わってくる。今後も『出口のない海』や『幸福(しあわせ)のスイッチ』など次々と公開作が控え、女優としての可能性は未知数だが期待度は高い。にもかかわらず、いろいろと悩んでしまうあたりが彼女の魅力だ。これからも自分らしさを失わず、型破りな女優、上野樹里として新たな成長を遂げてもらいたい。

ヘアメイク: HAMA

『笑う大天使(ミカエル)』は7月15日より渋谷シネ・アミューズ、シネ・リーブル池袋ほかにて公開。

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