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松田龍平、hitomi
『悪夢探偵』
『悪夢探偵』松田龍平、hitomi単独インタビュー

取材・文・写真:シネマトゥデイ

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松田龍平、hitomi、安藤政信という異色のキャスティングと、塚本晋也監督のコラボレーションで描かれる『悪夢探偵』が2007年陽春に公開される。すでにクランクアップし、残るのはアフレコと、編集作業のみという最終段階に入った。父親、松田優作もテレビシリーズ「探偵物語」で探偵役を務めて人気を博していた松田龍平と、初めての本格的映画出演で堂々とした演技をこなし、塚本監督も絶賛しているhitomiに話を聞いた。

■強さにこだわりを持つ弱さ

Q:映画でお2人が演じられたキャラクターの性格や、その役柄についてお聞きしたいのですが。

松田:えーと、『悪夢探偵』の影沼京一です。夢に入れます。

松田:彼は夢に入ることができる力を持っています。でも、夢の中ってのは京一にとって、すごい怖いところなので、人の夢の中に入るということは恐怖との戦いなんです。彼が持っているのが、「正義」なのかは分からないんですが、京一の中では使命感が勝ってしまっているんですよね。

hitomi (以下 h):霧島慶子は、普段はすごく機敏なイメージというか、ちょっと仕事ができる女刑事なんですけど、心の奥底には弱さを持っていたり、それを人に見せないようにして生きている女性です。それを京一に見抜かれてしまったり、でも見抜かれたことをきっかけに、弱さを隠していることは、自分にとってどうなんだろうという気持ちになっていったりとか……、なんて言うんですかね……(笑)。表面でちょっとつくろっている部分がある、強さということにこだわりを持っている人間ですね。

■第一印象

Q:お2人は、今回の映画で初めて会ったのですか?

h:はい。

松田:初共演、初対面です。

Q:撮影の前にお互いがお持ちだった印象と、撮影に入ってから、イメージが変わったというところはありましたか? 撮影前のhitomiさんの印象は?

松田:そうですね。歌っている方だという印象でしかなかったんで。

Q:曲を聴いたりしましたか?

松田:いや、そうですね……。

h:聴いてはいないですよね(笑)。

松田:(笑)あんまり聴く機会がなかったですね。これからいろいろチェックしてみようと思っています!

Q:hitomiさんから見た松田さんの印象は?

h:わたしはよく、ひとりで映画を観に行ったりとかするんですけど、邦画自体をそんなに観ていなかったんですよね。だから、塚本監督のことも実は知らなくて、『双生児-GEMINI-』とか、「あ、あの作品を作られた方なんだ!」って後で知ったんです。松田さんの存在は、もちろん知っていたんですけど、ちゃんと映画を観たことがなかったんです。でもこのお話をいただいてから、松田さんの作品を何本か観ました。イメージ的には、多分怖そうな人だな、しゃべりかけても返ってこなそうな人と思っていました。

松田:やなヤツじゃん(笑)。

h:いやいや(笑)、クールなイメージがすごくあったので……そんなイメージでした。

■イメージが変わった

Q:共演されてから、イメージが変わりましたか?

h:いやぁ、もう全く変わりました。すごく気さくで、素直で楽しい方だと思います。

Q:松田さんは、hitomiさんと共演されてみていかがですか? hitomiさんは、今回初めての本格的な映画出演ということだったのですが……。

松田:演技をどうこうというのはないですけど。やっぱり「どうなんだろう? できるのかな?」って。脚本を読んでも、慶子は大変な役だったから、それを、そんな経験がなくて、どう演じるんだろうっていうのは、不安でもあり、楽しみでもありました。ですけど、現場で一緒にやらせてもらって、とにかくまじめに自分のやれることをやりたい、という気持ちを持っている人だなってすごく感じたし、僕も京一としてすごくやりやすかったですね。

Q:現場は和気あいあいとした感じだったんですか?

松田:でもない……(笑)。

h:わたしは、ほかの現場を知らないので、何もかも初めてという感覚でした。でも、多分すごく雰囲気がいい現場だなって思います。

Q:松田さんは?

松田:そうですね。和気あいあいではなかったけど(笑)、すごく楽しかったです。

■裸の上にマント

Q:松田さんは、裸の上にずっとマントを着ていたと伺いましたが、ずっと裸だったんですか?

松田:まあ、夢の中に入るときだけ、中に服を着て出かけて、寝ている人のところで脱ぐという、マントを着ている状態で、見えないように脱ぐみたいな。

Q:見えそうになったりとかしなかったですか?

松田:そりゃもう、見えたほうがよかったんでね。でも、なかなかでっかい、いいマントで、チラリズムがなかなか出なくて(笑)。 これじゃ裸の意味ねえや……って。すごく寒い思いしているのに、もったいないと思って。

Q:では、ヌードシーンは、あまりないってことですね?

松田:そうですね。でも、登場のところとか結構、原田芳雄さんと一緒のところとか、あれ(となりで爆笑のhitomiに)? どうした?

h:いや……(ヌードシーンが)あってほしいのかなって思って(笑)。

Q:女子はみんな期待していますよ、きっと(笑)。

松田:なに言ってんの(笑)。

■悪夢について

Q:この映画は『悪夢探偵』という映画だったので、お2人に悪夢について伺いたいのですが。今まで、いちばん怖かった悪夢って何ですか?

h:わたしはあんまり記憶に残さないようにしているんですけど、この『悪夢探偵』の中に出てくる(ような)感覚ではなくて、わたしの場合はわりと現実的な悪夢ですね。「自分がどうなっちゃうんだろう」みたいな、「この先どうやって生きていけばいいんだろう」みたいな夢が多いです。

Q:松田さんは?

松田:僕は最近、夢をあんまり見ないんで。たまに見るとすごくうれしい気分になって、忘れないようにしようと思って、誰かにしゃべろうと思って覚えておくんだけど、いつの間にか忘れちゃっているっていう……。

■ヘビーなシーンがどんな映像に?

Q:今、塚本監督が編集作業をされていますが、いちばん早く映像で見てみたいところはどこかお聞かせください。

松田:映画として完成したものを観たいな。でも、映画って、けっこう「映画撮っちゃって、おしまいで後は編集してもらって……」という感じなんですけど、今回は、オール・アフレコで。僕はすごくアフレコが苦手なんだけど、絵に合わせるんじゃなくて、別ものとして、アニメに声を吹き込むみたいな気持ちでやろうと思っているんで、それがいい形でいけばいいと思っています。

h:そうですね。わたしも、仕上がりがどういうふうになるんだろうというシーンばかりで、どうつながっていくんだろうと思って。何かどれもこれも、ヘビーなものが多かったんですよね。だから、どのシーンっていうよりは、そのヘビーさが、どういうふうに映像になっているかが楽しみですね。

小さな声で、静かに話す松田と、はきはき元気に答えるhitomi。映画の中では、微妙な関係の2人だが、実際はまるで姉と弟のような仲の良さだ。松田が、小さい声で面白いことを言うと、すかさず突っ込むhitomiにうれしそうな笑顔の松田。そんな、2人の楽しい掛け合いが、見ていて楽しいインタビューだった。完成が待ちきれないといった様子の松田とhitomi。そんな塚本ワールドがさく裂する『悪夢探偵』。2007年の春の公開が、今から楽しみだ。

『悪夢探偵』は2007年陽春公開。

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