シネマトゥデイ

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全米話題作9月

米ボックスオフィスのチャートを賑わす全米話題の映画を厳選して紹介します。
2006年9月のボックスオフィスは、批評家が泣きました。しょげました!
だって、オバカな映画が1位なんだもん! って、そのオバカ映画とは!?
今月も話題作が目白押しです!

ブラック・ダリア
全米初登場 2位 9/22~9/24順位 6位

英題:The Black Dahlia
監督:ブライアン・デ・パルマ
キャスト:ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン
 
ストーリー

ミスター・アイスと呼ばれるバッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)と、ミスター・ファイアと呼ばれるリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)は、ロサンゼルス市警が誇るやり手のコンビ。リーとの友情を感じながらも、リーの同棲相手であるケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)に引かれていくバッキー……。そんな中、ロスの空き地で、体を腰から切断され、口を耳まで切り裂かれた若い女性の惨殺死体が見つかる。バッキーとリーの関係は、“ブラック・ダリア”と呼ばれる凶悪な事件を担当することとなってから、次第に変わっていき……。
チェック!
1947年、実際にハリウッドで起こった“ブラック・ダリア”事件を書いたアメリカのハードボイルド作家ジェイムズ・エルロイの原作を、巨匠ブライアン・デ・パルマが映画化。フィルム・ノワールをほうふつとさせる印象的なポスターや、ジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンソンら人気俳優の出演により、興行的にも高い結果が望まれていたが、公開週は初登場2位と残念な結果に。というのも初登場1位に輝いたのは、予想を反してザ・ロック主演の『グリッドアイアン・ギャング』。日本では公開未定だが、元WWEの人気選手ザ・ロックが少年院で悪ガキを更生させるという青春映画。陽気で、青春ものが大好きな全米の観客にとって、『ブラック・ダリア』の巨匠デ・パルマならではの試験的な映像と、重厚なテーマはキツすぎたのかもしれない。
イケメンチェック!
<ジョシュ・ハートネット>
20歳でデビュー以降、ティーン・アイドルとして全米の女の子を夢中にさせたジョシュも、今やハリウッドを代表する演技派俳優。ニューヨーク州立大学パーチェス校の演技プログラムで養った演技力は、『ヴァージン・スーサイズ』、『パール・ハーバー』などで存分に発揮され、ハリウッドでも高い評価を受けました。そして、本作『ブラック・ダリア』の名演で、巨匠ブライアン・デ・パルマにも太鼓判を押されたジョシュ。かっこいいだけじゃない! 演技もできるイイ男なジョシュの役者人生に期待大です。
ところで、本作で共演しているスカーレット・ヨハンソンは、ジョシュの彼女。世界一セクシーな女優の彼女を持つ彼ですが、どうやらチャキチャキなスカーレットに、主導権を握られている模様……。先日も、スカーレットに同棲を迫られてる……なんて報道されていましたが、セクシーな彼女に負けないよう、頑張れジョシュ!
オープン・シーズン
全米初登場 1位    

英題:Open Season
監督:ロジャー・アラーズ、ジル・カルトン
キャスト:マーティン・ローレンス、アシュトン・カッチャー、ゲイリー・シニーズ
 
ストーリー
 
山々に囲まれたティンバーラインで暮らすハイイログマのプーグ(マーティン・ローレンス)は、森林警備員として活躍しているベス(デブラ・メッシング)に大切に育てられていた。ある日のこと、プーグはハンターのショー(ゲイリー・シニーズ)に捕まっていたミュールジカのエリオット(アシュトン・カッチャー)と出会う。エリオットを助けたことで、人間界から離れ、森で暮らす決意をしたプーグだったが、狩猟のシーズン(オープン・シーズン)がやってくる。ハンターたちから、森を守るため団結するプーグだったが、彼を探しにきたベスとの再会で心がゆれる。人間の愛と、動物同士の友情に挟まれたプーグの決意は!?
チェック!
ソニー・ピクチャーズが初めて製作した、長編フルCGアニメーションとして、公開前から話題を集めていた『オープン・シーズン』。『ビッグ・ママズ・ハウス』などで、全米に笑いを提供している名コメディアン、マーティン・ローレンスが主役のクマの声を担当した本作は、マーティンのほかにも『守護神』も公開されたアシュトン・カッチャーに、個性派俳優のゲイリー・シニーズと、人気スターが勢ぞろい。日本でもすでに公開が決まっており、吹替え版は石塚英彦に、木村佳乃とアメリカのキャストに負けないほど豪華! アメリカでの公開週は、期待通りナンバーワンを飾ったが、第2週目の月曜日は、コロンバス・デーという祝日に重なり、小学生から高校生まで、ほとんどの学校が休み。全米のキッズたちが殺到する可能性も大!の『オープン・シーズン』本当の戦いは、2週目に待っている!
イケメンチェック!
<マーティン・ローレンス>
お得意のマシンガントークで、しゃべり倒すマーティン・ローレンスは、高校の在学中、先生にコメディアンの道を勧められて、コメディアンを目指すことを決意したという変わり者。高校の先生に、「コメディアンになりなさい」って言われちゃうなんて、どんだけ面白い生徒だったんでしょうか!? だけど、先生の目は正しかった! コメディアンとしてデビューしてからのマーティンは、自分のホスト番組を持つほどの人気者になり、スパイク・リーにその才能を買われて『ドゥ・ザ・ライト・シング』にも出演。ウィル・スミスと共演した『バッド・ボーイズ』では大ヒットを記録しました。ウィルや、エディ・マーフィなどに比べると日本での知名度が高くないマーティンですが、実は監督、製作、脚本となんでもこなしちゃうマルチな才能の持ち主! 本作ではとってもお茶目なクマのプーグをキュートに演じ、さらなる才能を見せたマーティン。これからも注目の1人なのです!
守護神
全米初登場 2位    

英題:TheGuardian
監督:ロジャー・アラーズ、ジル・カルトン
声の出演:ケビン・コスナー、アシュトン・カッチャー、クランシー・ブラウン
 
ストーリー

ジェイク(アシュトン・カッチャー)は、沿岸警備隊の海難レスキュー隊員を目指して、訓練学校に入学した。命を削ってでも、助けを求める人々を救うことの過酷さを学ぶなか、ジェイクのあこがれの存在であった伝説のレスキュー隊員、ベン・ランドール(ケビン・コスナー)に出会う。訓練学校で、教員として働くランドールは、かつて数百人の命を救ったレスキュー隊員のカリスマ。しかし彼は多くの奇跡的な救助しながらも、大切な仲間たちを失う悲しみを幾度となく味わっていた。そして、いつしか親子のような友情に結ばれていたジェイクとベンに、大事故の知らせが入り……。
チェック!
公開前の批評家による評価は最悪だったが、それはどうやらアンチ・ハリウッド的な意見だったようだ。というのも、文芸作品、アート系の作品を支持する批評家たちにとって、この作品は「ストーリーが単純すぎる」「ど迫力な津波だけが、せめてもの救い」というまさに超大型エンターテイメント作品。ジェリー・ブラッカイマー的な大作は、大抵批評家から嫌われてしまうのだが、公開されてみれば意外にオオウケ。単純なストーリーと「ど迫力な海」が全米の観客にとっては、アート系よりも楽しかったりするのかも……? というわけで、公開週はファミリー向けのアニメ『オープン・シーズン』に次ぐ2位。3位は、こちらも批評家からは大ブーイングの『ジャッカス ナンバー2』と、観客のリアルな反応がそのまま数字として出た結果になった。
イケメンチェック!
<ケビン・コスナー>
『フィールド・オブ・ドリームス』では、世の男性たちのハートをわしづかみにし、『ボディ・ガード』ではトップスターを命がけで守るボディ・ガード役を熱演して、世界中の女性たちをメロメロにさせた元モテモテスターのケビン・コスナー。自ら脚本、監督、主演を担当した『ダンス・ウィズ・ウルヴズ』ではアカデミー賞も受賞して絶好調だったのに……。再度監督に挑戦した『ウォーターワールド』は各方面からこれでもかと酷評されて映画史上最悪の赤字を記録してしまったケビン。そのころから俳優業も急下降し、その後出演した映画は続々と“ラジー賞”を受賞。あれよあれよと言う間に“かつて有名だったスター”の仲間入りをしてしまったのです。そんな不遇なケビンですが、今回の『守護神』では、寂しさと哀愁を背負った伝説的なヒーローを熱演しています。気がつけば、なんともう50歳を越えていたケビン……。今度こそ、もう一度かつての人気を取り戻してもらいたいですね!
ジャッカス ナンバー2
全米初登場 1位 9/29~10/1順位 3位

英題:Jackass: Number Two
監督:ジェフ・トレメーン
キャスト:ジョニー・ノックスヴィル、スティーブン・グローバー、ライアン・ダン
 
ストーリー

MTVの人気番組「ジャッカス」のオリジナルキャストが、再び結集。ホストのジョニー・ノックスヴィルを始め、危ないこと、おバカなことが大好きなスタントマンたちが、前作よりもさらに危険で、おバカなことに挑戦する! クレイジーなところはさらにパワーアップされ、思わず「痛い!」と叫んでしまうところはさらに痛そうに……。ジャッカスでナンバーワンのクレイジー・ボーイ、スティーボーはザリガニに舌を差し出し、ジョニーは目隠しで闘牛に立ち向かい、撮影しているカメラマンまで思わず吐きそうになるシーンも……。
チェック!
「この最低最悪な映画が1位ということは、コメントを出すのすら悲しい」と、映画を愛する批評家たちが涙を流して嘆いた9月。脚本を書き、俳優たちがカメラの前で一生懸命演技をし、監督が真剣に演出して、編集する“the MOVIE=映画”。しかしながら、そんなロマンチックな方程式はこの映画の出現で完全に壊れてしまったようだ。そして、アメリカの観客も……。なんといっても観客数が限定されるはずの“R”指定である本作がこれだけの大ヒット。それも内容はない! ストーリー性なんてまるでない! 危険が大好き! 痛いの大好き! 牛に股間をつかれて悶絶しながら大爆笑しているMなんだかSなんだかよく分からない“ジャッカス”のメンバーがとにかくクレイジーに暴れまわる本作。それでも全米の映画館では、「ギャー!!!!!」という悲鳴と爆笑が鳴り響いているようで、公開週はぶっちぎりの1位を飾ったのだった。
イケメンチェック!
<ジョニー・ノックスヴィル>
自ら危険なことに立ち向かっていく……と言えばなんだか聞こえはいいけれど、“ジャッカス”メンバーの場合そんなかっこいいことじゃありません。「なんでわざわざ、そんなバカなことを!?」と聞くほどの、“バカ”すぎる危険に、嬉々として立ち向かっていくわけで、案の定痛い思いもするわけです。「ほら、言わんこっちゃない」ときっと言いたくなるでしょうが、痛くて涙を流しながらものすごくうれしそうに爆笑しているのが“ジャッカス”メンバーのすごいところ。“あ~あ”じゃなくて、思わず一緒に爆笑してしまう……、そんな雰囲気を作り出しているのが“ジャッカス”を率いるジョニー・ノックスヴィル。ハード・ボイルドなサングラスをワイルドにかけて、タバコを吸う……。しかも背は高くて、肉体も最高! さらに女子の一番の弱点“子どもみたいに無邪気で、ワイルド!”。とモテモテの条件を完璧に満たしているジョニーは、ハリウッドでも超モテモテ! ジェシカ・シンプソンと不倫説を立てられたこともあるほどの色男なのです! 最近は俳優業も本格的になってきたジョニー! ナチュラル・ボーン・危険な男に大注目です!
リトル・ミス・サンシャイン
全米初登場(7/28-30) 20位 9/1~9/4順位 4位

英題:Little Miss Sunshine
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
キャスト:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル
 
ストーリー

普通に見えてどこかが世間とズレている、ちょっぴり不思議なフーヴァーファミリーは、アメリカのアリゾナ州郊外に暮らしている。毎日変わらぬ日々を過ごす一家に一大ニュースが飛び込んでくる。1番下の娘である、9歳のオリーヴが、美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の決勝戦へ、繰り上げ合格したのだ……! オリーヴの夢をかなえるため、お父さんのリチャード(グレッグ・キニア)はオンボロバスを運転して、家族総出で決勝戦のあるカリフォルニアへと向かうが、一家には多くの障害が待ち受けていた……。
チェック!
実は7月に地域限定で公開され、9月になると3位に急浮上した『リトル・ミス・サンシャイン』。約700万ドルの興行収入を記録して、9月に入りトップ10に残り続けている隠れた名作。地味な映画でありながら、批評家の絶賛を浴び、さらに作品を観た観客からの評価も極めて高いことから口コミで広がっていった。9月の最終週から10月に入ってもまだ10位という好成績は、作品のクオリティの高さを物語っている。最近ハリウッドでは、口コミで広がって、ヒットとなるパターンも少なくなく、本作もまちがいなくそんな作品のひとつと言えるだろう。また批評家たちの評価の高さから、来年のオスカー候補の呼び声も高い。『ジャッカス ナンバー2』が1位になるなど、おばかムード満点のボックス・オフィスのなかで、一番堅実に頑張っている映画かもしれない。
イケメンチェック!
<グレッグ・キニア>
イケメンというほどのイケメンが出演していない本作で、唯一かっこいいかも……? な、グレッグ・キニア。頼りがいがあるんだか、ないんだか……でも、とっても優しいパパ役をいい~お味で演じてます。そんなちょっぴり気になるグレッグは、カンヌでも話題になった『ファースト・フード・ネイション』に出演。そして本作は、異例の大ヒット! と作品を見る目は誰よりもある目の肥えた役者です。そんなグレッグの生い立ちを調べてみると、両親の仕事の関係で、小さいころから世界中を飛び回っていたそうな。なんでもギリシャのアテネにも住んでいたことがあるそうで、ギリシャ語はペラペラのようです。アリゾナの大学で、ブロードキャスト・ジャーナリズムを専攻したほどですから、とっても頭が切れることは確か! アメリカでは数々のトークショーの司会を務める実力派なのです! 優しくて、本当は頭もいいグレッグ、実は隠れイケメンだったのでした!
今月はこの人に注目!<『グリッド・アイアン・ギャング』のドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン>
全米初登場 1位 9/22~9/24順位 3位

英題:Gridiron Gang
監督:フィル・ジョアノー
キャスト:ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン、ケヴィン・ダン、Xzibit
 
チェック!

少年院の看守を務めるショーン・ポーター(ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン)が、犯罪を犯して入所してきた危険な不良少年たちのために、アメフトチームを作る。チームメイトと過ごしていくうちに、少年たちは人生で大切なことを学んでいく……という、いかにもアメリカ人が大好きなスポ根&青春ドラマ。主演は、全米の人気者ザ・ロック! 名匠ブライアン・デ・パルマの『ブラック・ダリア』を抜いて公開週トップに立った本作は、2時間という長丁場にも関わらず、評判は上々だ。ライバル校とのバチバチなにらみ合いと戦いは、青春映画によくあるベタな感じもするが、どうやら観客のツボだったようで、2週目も3位とトップ3に入っている。日本での公開は未定だが、アメフト映画は日本人には厳しいかもしれない。
ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソンってどんな人?
ザ・ロックこと、ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソンは元WWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)つまり全米で大人気のプロレスから誕生したヒーローです。相手が誰でも容赦はしない、超極悪のロック様は、伝説的ヒールとしてWWEで人気を博しました。見てもお分かりの通り、顔も美形なので女性ファンも多く、お得意のセリフ「おれ様が、ロック様だ~!」と叫ぶと、黄色い歓声が飛び交うプロレスラーには珍しいほどの人気者となったのです。もともと演技に興味を持っていたロックは、その後俳優としてもデビュー。『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』で演じたスコーピオン・キングは主人公よりも人気者となって、スピンアウト映画の『スコーピオン・キング』も製作されました。実は、今でもプロレスラーであるロック様ですが、俳優としての生活が忙しすぎて、なかなかリングに上がることができないよう……。ファンとしては、リングで戦うロック様も久しぶりに観たいですよね!

文・構成:シネマトゥデイ
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