シネマトゥデイ

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アン・ハサウェイ
『プラダを着た悪魔』
わたしにとって彼氏は
仕事より優先順位が高いの
『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ 単独インタビュー

取材・文:シネマトゥデイ 写真:秋山泰彦

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メリル・ストリープがファッション業界一恐ろしい鬼編集長役を熱演して、話題を呼んでいる『プラダを着た悪魔』が11月18日から公開される。本作で、カリスマ編集長ミランダのアシスタントとして働き始め、彼女に振り回されるキュートなアンディを演じたのは、『プリティ・プリンセス』でオードリー・ヘプバーンの再来と騒がれたアン・ハサウェイ。カリスマ・スタイリストのパトリシア・フィールドが、衣装を担当している本作で、なんと120着以上ものコーディネートを試したというアンが、プロモーションのため初来日した。「この映画に出演して、ちょっとはおしゃれになったかな?」と笑う彼女に、本作の撮影秘話を語ってもらった。

■オスカー女優メリル・ストリープに学ぶ

Q:この映画に出演して一番良かったことは?

メリル・ストリープと共演できたことね。彼女と一緒の時間を共有でき、彼女の演技を間近で見られたことがうれしかったわ。

Q:彼女から何を学びましたか?

彼女のような最高の女優と共演して何を学んだか?……それはすべてよ!

Q:あなたにとってこの映画で一番の試練とは何でしたか?

わたしはこの映画のほとんどのシーンに出演していたから、出番の多さに負けないように体力やテンションを維持したり、たくさんのセリフを覚えたりするのが大変だったわ。それって正直うれしい悩みよね。でも、メリルに負けないように演技をするのが一番大変だったな(笑)。

Q:ハイヒールで走り回るのは大変じゃありませんでした?

ええ。すごく大変だった上に、実はつま先を骨折していたの! だから骨が折れたつま先で、5cmのヒールをはいて走るのはすごく大変だったわ。でも骨が折れていることを言い訳にして、文句なんて絶対に言いたくなかった(笑)。

■仕事とプライベート、究極の選択

Q:ミランダは、最高に嫌なボスだったと思いますが、彼女の行為で一番ひどいと思ったことは?

アンディが先輩であるエミリーの変わりにパリへ出張することを、アンディの口からエミリーに伝えさせたときね。あれを聞いたときは「ワオ! あなたって、超悪い人ね!」って思ったわ(笑)。あれに喜びを見いだしているんだから、本当に、本当にサディスティックよ。

Q:ミランダみたいな女性をどう思いますか?

彼女は仕事を取るか、自分の人生(プライベート)を取るかのどちらかを選択しなくてはならない世代だったんだと思う。でも、女性だからと言って、どうしてどちらかを選ばなきゃいけないのよって感じじゃない? わたしは同じ働く女性として「仕事もプライベートも両立させているわ!」と誇りを持って言えることをうれしく思うの。それは、働く女性にとって先駆者的存在であるミランダ世代の女性たちのお陰だって思うわ。

Q:もし、彼氏かお仕事のどちらかを選ばなければいけなかったら?

状況によるけど、わたしは何かのために彼を犠牲にはしないわ。わたしにとって彼は仕事よりも優先順位が高いの。でも、新しい映画の仕事のために、2か月間彼と離れなければいけないときに、もし彼が「行かないで!」って言ったら、わたしは多分「ベイブ(あなた)、そう言って寂しがってくれるのはとてもスウィートだけれど、仕事にはいかないといけないわ」と言うわね。でもラッキーなことに今まで彼にそんな選択を迫られたことはないし、わたしも彼にそんなことは言わないわね。これって、すごくすてきじゃない!?

■実はダサイ? 意外なルーツ

Q:どの衣装が一番のお気に入りですか?

全部すてきだったから一番なんて選べない! 全部ね(笑)。

Q:何回衣装を変えしました?

60回から80回ぐらい着替えたわ。でも、それより数ある衣装の中から、どれを着るかを選ばないといけないのが大変だった! 60着を決めるためには120着ぐらい試着させられて、気に入ったもの、気に入らなかったものとを分けていったから……。1つの洋服に30分くらいかけて悩んだあげく、結局採用されなかったこともあったの。それには、すごくがっかりしちゃったしショックだったわ。

Q:あなたはご自身のことをファッション通な方だと思いますか?

いいえ、まったく思ってないわ。お洋服は好き。大好きなのよ。でもリンジー・ローハンやミーシャ・バートン、ニコール・リッチーを見ていると彼女たちは真のファッション通だなって思う。それに比べたらわたしなんていたって普通よ。わたしは服にはあまりお金をかけないタイプなの。

Q:ニューヨーク生まれですよね?

ええ。ブルックリンで生まれたの。ブルックリンと言えば、流行の最先端で、かっこいい、イメージだから、わたし自身もそんな女の子って思われがちなんだけど、実はすぐにニュージャージーに引っ越してしまったの。ニュージャージーは閑静な郊外の住宅地だから、流行とかを気にせずに疎くなってしまうのよね。だからわたしはそんなにかっこいい(クール)って訳じゃないのよ(笑)。

Q:この映画に出演して自分のファッションスタイルが変わりましたか?

パトリシア・フィールド(スタイリスト)には、すごく影響されたわ。彼女に、おしゃれにはリスクも必要ってことを教えてもらったの。基本的にわたしの好きな服は変わらないけど、そこに少しだけ変化を与えたりするようにしているわ。

■働く女性へ励ましのメッセージ

Q:アンドレアの出した最終決断は良かったと思いますか?

ええ、良かったと思うけど……本当なら最低でも1年間はしがみついてでも頑張ることがプロとして良かった行動なんじゃないかなって思う。わたしならそうするわね。

Q:もし、ミランダのような人の下で働いている友人がいて、相談されたらなんとアドバイスをしますか?

一番お気に入りのシャネルのジャケットを貸してあげて、自分のやるべきことを頑張ってやりなさい! と言ってあげるわ。つらくても仕事は仕事。やらなければならないのだから絶対に逃げ出すということはアドバイスしないわ。それは、試練であり、乗り越えないと人は成長できないから、わたしにできる限りのことはサポートするから頑張って! と応援するわね。

オードリー・ヘプバーンの再来かと言われるほどの美しさなのに、「わたしは全然、ファッションリーダーとかじゃないから!」と気取ったところのないアン・ハサウェイは、気さくなスターだった。びっくりしたのは、彼女の笑い方。お姫様役も演じたことのあるアンが、ひとたび笑い出すと「ぎゃっはははは!」とゲラゲラ笑いを連発。ミランダみたいなボスの下で働く女の子に「負けちゃダメよ! 頑張って続けなさい」とエールを送ってくれた彼女は、女の子だったら絶対に友だちになりたい頼もしいワーキング・ガール。パワフルに働きたいと話すアンの奮闘振りを映画で楽しんで欲しい。

『プラダを着た悪魔』は11月18日より日比谷スカラ座ほかにて公開。

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