シネマトゥデイ

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こはたあつこのうわさの現場潜入ルポ
アカデミー賞に向けてのイベントをあちこち取材の巻

「取材・文・写真:こはたあつこ」
アカデミー賞授賞式の前には、さまざまなアカデミー賞関連のイベントがロスのあちこちで開催されています。さあ、今回は、ファッションショー、晩餐会会場の下見と試食会、そしてプロデューサー専門の授賞式に潜入よ! Are you ready?
モデルが着たジュリア・ロバーツの服。高級感は漂うけど、ジュリアが着たほうがビビッド感が出る。(C) A.M.P.A.S.
ジュリア・ロバーツが着たヴィンテージのヴァレンチノ。彼女が着るとドレスがいきなりビビッドに! 決め手は、彼女の大口笑顔!?(C) A.M.P.A.S.
エリザベス・テイラーが着た服。もちろん本物。でも意外と普通。
こちらが、エリザベス・テイラーが実際に来たときの写真。なんというインパクト! あのドレスがこうも変わるなんて! 主役は、なんと言ってもエリザベス・テイラー様でござりーーー!(C) A.M.P.A.S.
こちらがハル・ベリーのドレス。こんなにまじかで見られるなんて、ドキドキ!
こちらがそのドレスを着ているときのハル・ベリー。彼女の感極まったスピーチが感動的だった。(C) A.M.P.A.S.
グィネス・パルトロウが着たピンクのドレス。(C) A.M.P.A.S.
本人が着ると、こんなに愛らしくなるが、モデルさんが着ると、なんだか冷たい感じが……。(C) A.M.P.A.S.
階段を行き来するファッションショーのモデルたち。
前方に座っている男性が、ヴォーグ誌の総合編集長。彼の司会はアカデミー賞とファッションに対する強い愛情にあふれて感動的だった。
今年のアカデミー賞アフターパーティのテーマはイタリア、トスカーナ地方の田園風景。とってもロマンチックでしょ?(C) A.M.P.A.S.
アカデミー賞恒例のカリスマシェフ、ウルフガング・パック氏。1500人のお客様のために、キッチンでは300人、給仕には800人があたるという。さすが、アカデミー賞!
ウエイトレスが運んできてくれた“味噌味コーンのマグロのタルタル”。甘辛くてユニークな味だった。
お友だちのまりちゃんと、彼女のハズバンドのエリック・クライン。彼はインディーズ系の映画のプロデューサー。みんなで彼を応援している。PGAアワードで。
PGAアワードが行われたホテルのロビーにて。エリックのプロデューサー仲間と一緒に。わたしもドレスアップしましたわん(笑)。
あらやだ、アル・ゴア氏だわ! パシャパシャ! アル・ゴアさーん! こちらをお向きになってーーー!
わたしは気づかなかったが、ハリソン・フォードもロビーを通ったそうな。まりちゃんが気づいて撮った写真。
スティーヴィー・ワンダーでーす!! もう、彼が登場したときは、おったまげた! 誰も知らなかったから、会場全体の驚きようはすごかった。
セレブが着たドレスのファッションショーでオホホホホ
アカデミー賞と言えば、まずはファッション! というわけで、アカデミー賞事務局が主催した、過去から現在までのアカデミー賞授賞式を彩ったドレスのファッションショーをご紹介!
 
アカデミー事務局のロビーには、過去の授賞式でさまざまなスターたちが来たドレスをマネキンに着せて展示。おお、これは『L.A.コンフィデンシャル』でキム・ベイシンガーが助演女優賞を受賞したときのサテンのドレスね。そして、あれは、一昨年、ケイト・ブランシェットが着た赤いベルトの黄色いドレスじゃない! あの上半身が透けているワインカラーのドレスは、ハル・ベリーが『チョコレート』で主演女優賞を受賞したときに着たもの! まじかで見られることの感動!
 
で、いよいよファッションショーの始まり! アカデミー賞らしいゴージャスな音楽とともに、「ヴォーグ」の総合編集長アンドレ・レオン・タリー氏の説明がはじまる。スポットライトを浴びてモデルたちが階段を下りてくる。
 
「あ、ジュリア・ロバーツが『エリン・ブロコビッチ』で主演女優賞を受賞したときの黒いドレスだ!」「そして、あれは『恋におちたシェイクスピア』でグウィネス・パルトロウが主演女優賞を受賞したときのピンクのドレス!!!」と、いや、もう、頭の中が過去のアカデミー賞シーンのオンパレード!
 
でも、同時に何かが欠けている。ドレスはこんなにもきらびやかなのに、何かが足りない……。
 
そう、それはスターオーラ! ヴィンテージの黒のバレンチノは、ジュリアの大きな口の笑顔があって、初めて生き生きと輝く。モデルさんが着ると、たんなる高級なドレスにしか見えない。また、エリザベス・テイラーの薄紫のドレスは、モデルさんが着ると、結婚式に着ていくような普通のドレスに見える。でも、いったんエリザベス・テイラーの豊富なバストと日に焼けた肌を包んだとたん、ゴージャスなドレスに変身!
 
そう。ドレスはそれを着ている人に合わせて選ぶもの。だから、主役はあくまでも、それを着ているスター。
 
「ドレスって、派手な“脇役”なのね!」と大変勉強になりました。よーし、今年のオスカーの、わたしのドレス選びの参考にさせてもらうわ。今年もオホホなレッドカーペットをやりますわよん。
ジョニデと遭遇する夢を見つつ、アフターパーティの料理を紹介
で、続いての潜入先は、アカデミー賞授賞式後にスターたちが招かれている晩餐会会場よん!
 
今年のテーマはイタリア、トスカーナ地方の田園風景。会場の一角にその一部が再現されてある。藤棚のようなガーデンアーチには、つたなどの草花と豆電球が飾られ、その下にはずらりとごちそうが!
 
今年は、スターたちが色々な人と話せるようにと、立ったり座ったり自由に動き回れるクラブのようなレイアウト。でも、ゴージャスな雰囲気は保ちたい、と入り口では、生のクラシックバイオリンの演奏でお出迎え。また、グラミー賞でノミネートされたジャズ・サックス演奏者Dave Kozの演奏もあるというのだから贅沢。
 
そして、今年もカリスマシェフとして有名なウォルフガング・パック氏率いるチームが調理を担当。今年のテーマは“オーガニック”だそうで、素材は全て、メインからチョコレートのオスカー像にいたるまで、オーガニックなものを使うそう。
 
ウェイトレスが手でつまめる料理を持って回ってきたので、わたしもさっそく試食。これは一件普通のピザに見えるけど、なんと高級素材のホワイト・トリフをふんだんに使ってある。ああ、とろけそう。そして、こちらは、何々、キャビア入りのロブスターサラダ? おお、あっさりして美味しいわ。そして、こちらは、ミニ・コーンに入ったスパイシー・マグロのタルタル? うーん、独創的なお味だわ。
 
このようなおつまみメニューのほかに、おすしのコーナー、シーフードのコーナー、メインのコーナー、デザートのコーナーなどがあり、さまざまなお料理が並ぶそう。
 
そのほか、今年のスペシャル・ドリンクや、スペシャル・シャンパンなど、さすがオスカー、至れり尽くせり!
 
当日は、ピザをもらおうと、ぱっとウェイターさんのトレイに手を伸ばしたら、別の人もそれに手を伸ばしていて、「あら、ごめんなさい、ジョニー・デップ」なーんてことになるんでしょうか。あーん、行きたい!
自腹でセレブの晩餐会に参加します!
そして最後の潜入先。
 
……ていうか、こちらは取材で潜入したのではなく、きちんとドレスアップしてゲストとして参加しましたのよん。
 
お呼ばれ先は「第18回PGAアワード」(プロデューサーズ・ギルド・オブ・アメリカ)と言って、映画のプロデューサーたち対象の受賞式パーティ。
 
お友だちのご主人がインディーズ系映画のプロデューサーなので、わたしも一緒にお呼ばれすることに。ちゃんと、300ドルのチケットを購入していきました。場所はセンチュリーシティーにあるセンチュリー・プラザ・ホテルの晩餐会会場。
 
去年のアカデミー賞で着たブルーのドレスを、今度は髪をダウンにして着てみたわたし。ほっ、良かった。まだ着られる。で、トヨタのカローラでホテルまでドライブ。車から出るとき、ホテルマンたちの注目を一世に浴びたわ。みんな、スターが登場するかと思って待っているのよね。わたしごときでごめん遊ばせ。
 
長いドレスで、エレガントにロビーに登場したわたし。ああん、こういうときって、やっぱり男性のエスコートが必要だわ。自分で重いドアなんか開けるのって、なんだかかっこ悪いわ。フォーマルな場ではアクセサリーと男性エスコートは、必需品なのね(笑)。
 
と言う冗談はさておき、PGAアワードの会場前のロビーに行くと、すでにプレスがたくさん来ていて、今日参加する有名人にカメラを向けている。
 
ゲストの中にはまだ無名の映画人も多いんだけど、あからさまに「え、だれだれ!? きゃあ、モーガンフリーマンだ!」なんて見物するわけにも行かず、なんとなーく、その周辺を見てみぬフリをしている。で、色々話しかけてみると、「いずれはだれそれで映画を撮りたい」と皆それぞれの夢がある。
 
と、いきなり、カメラマンたちのフラッシュと掛け声が激しくなる。あら、あれは、アル・ゴアだわ!「ちょっとごめんあそばせ」と会話を中断し、写真をパチパチ撮るわたし。やっぱそれって、どこかミーハー?
300ドルでスター見放題のパーティ!
さて、いよいよ晩餐会会場。  
スターではないプロデューサーたちが受賞するので、地味な受賞式になるのかと思いきや、なんのその。テレビや映画のスター、トム・クルーズ、ハリソン・フォード、パトリック・デンプシーなどのスターがプレゼンターとして登場し、会場をかなり盛り上げていました。
 
食事もステーキのパイ包みなど、凝っていて、なかなか美味しい。
 
でも、一番びっくりしたのは、音楽番組のあるプロデューサーの受賞のとき。彼の友人たちが駆けつけて「お祝いをしたいそうです」とプレゼンターの女性が言うと、なんと、ボニー・レイトとポール・サイモンが登場し、それぞれ一曲ずつ歌ったのです! 会場はびっくりして、割れんばかりの拍手。しかも、なんと、なんと、あのスティービー・ワンダーが登場して歌ったときには、腰が抜けるかと思った!
 
だって、だって、地味な授賞式だと思って「300ドルって高いわね」なんて思っていたら、目の前で生のスティービーやポール・サイモンが聞けるんだもん! それって、何も期待しないで、知り合いの結婚式に行ったら、いきなり大スターが歌ってくれたって感じと近いものがある。思いっきり感動!
 
でも、もっと感動したのは、受賞したプロデューサーの一人のあるスピーチ。彼は「『こんな映画をつくりたい』というと、たいていの人が『ばかじゃない?』とか『無理』と言う。そんな中、自分を信じて突き進むのは本当に大変なことだけど、ぜひ夢を諦めないでがんばっていただきたい」と言ったこと。
 
そう、プロデューサーの“夢”無しでは、スターも、監督も、映画自体もないのです。特にインディーズ系の小さな映画はプロデューサーのビジョンとガッツによるところが大きい。だからでしょう。今年のPGAアワードの会員たちが作品賞に選んだのは、インディーズ系の映画『リトル・ミス・サンシャイン』。数ある大作を押しのけての受賞。プロデューサーのデビッド・フレンドリーは、たくさんの逆境を乗越えて来ただけに、うれしかったでしょうね。会場も彼の勇気とガッツを称えて、スタンディング・オーベーション。
 
企業化するハリウッドには、まだまだこういう精神が残っているんだ! ととっても感動した瞬間でした。
 
さあ、もうすぐアカデミー賞授賞式! 今から楽しみだワン!
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