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今週のクローズアップ 北村一輝

 週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は3月3日公開の『龍が如く 劇場版』で母親を探す少女をたった1人で守り抜く、孤独なヤクザ役を熱演している北村一輝をクローズアップします。名付け親でもある三池崇史と久しぶりのタッグを組んだ本作は、迫力のガチンコシーンが満載! 役者としても、男としても武勇伝がいっぱいの北村一輝伝をご紹介します!
 
ぶっとび役者・北村一輝のぶっとび青春時代!

 北村一輝は、1969年大阪で生まれました。インタビューで、「自分で言うのもなんだけど、ぶっちゃけ超いけてた!」と話すほど、頭も良くて、運動神経も良くて、ケンカも強い! まさにイケてる少年時代を過ごしました。こちらも本人いわく、「人生のピーク!」位モテモテだったそうです。楽しい少年時代をすごした北村少年は、単純に運動神経の良さや、ケンカの強さでモテる時期を過ぎたころ、「人間の深い部分を見られるようになっちゃって、そうしたら、だんだんダメになっちゃった……」と下降の一途をたどったそうです。


 ですが、小さいころに抱いた「海賊」になる夢だけは、なぜか中学になっても捨てきれていませんでした。映画を観ていたら、突然出てきた海賊役に、北村はすっかり取り付かれてしまったのです。「ぜったい、海賊になりたい!」と熱望した北村は、なんと中学卒業後、商船の高専に通うことを決めました。もちろんお気づきだと思いますが、商船高校とは、船についての学び場。海賊にはなれません。「ここじゃだめだ……」と、即あきらめた北村は、高専を中退。「スクリーンの中なら、海賊になれるんじゃ!?」ということで、役者道を歩み始めたのでした。そんな海賊好きの北村さんには、ぜひぜひ『パイレーツ・オブ・カリビアン』にゲスト出演していただきたいですね!

海賊になりたかったのっ!
なかなか芽が出なかった苦労時代……

 19歳で大阪から上京した北村は、とんとん拍子にデビュー! ……とはいきませんでした。上京当時、北村は、自分の本名である「北村康」という名前で活動していましたが、所属事務所も見つからない、オーディションも落ちまくり、という最悪な状況のなかで、毎日売り込みのために東京中を徘徊していたのでした。一度は、そんな日々と決別して、世界中を放浪したこともありました。そして、北村がようやくもらえた仕事は、ピンク映画の仕事や、変態役ばかり……。それでも、前を向いて、役者道をを歩きつづけた北村は、黙々と与えられた役柄を丁寧に演じていました。


そんな日々を振り返って、彼はこんなことを言っています。「最近のドラマで僕を知ってくれたファンの子にこそ、無名時代に出ていた作品を観てもらいたい。 だって、そういう時代があって、今の自分があるから。なかには、セクシー路線の作品もあるかもしれないけど、作品に必要とされたカラーだったから、いやらしく演じただけだからね。かっこよく映るのが僕らの仕事じゃないから……。」
無名時代に出た映画の過去を隠したがる役者はたくさんいますが、胸を張って過去の作品のことも話せるは、どんな役でも決して手を抜いたりせずに、きちんと役柄に向き合っていた役者としての誇りがさせるのかもしれませんね!

どんな役だって、大切にしないとね……
『皆月』で開花した、北村の役者人生!

 なかなか出演作にめぐり合えなかった北村は、1993年。当時アダルトビデオの監督として名を馳せていた望月六郎監督と出会います。現在は、『皆月』や『新・悲しきヒットマン』など、極道映画の監督としても有名な監督ですが、当時の望月監督はまだAV監督。そんな監督に見出された北村は、『鬼火』でおかまバーのママ役を怪演。共演の原田芳雄が“ホンモノのおかま”と思い込むほど、スクリーンに強烈な印象を残しました。本作での熱演が、評判を呼んだ北村は、つぎつぎに多くの作品に出演。役柄にかける情熱もハンパではなく、『JOKER 厄病神』でチンピラ役を演じたときは、みずからがイメージするキャラクターに近づけるために、なんと前歯6本を抜歯! まるで狂気ともいえる北村の役者根性は、監督からも認められ、個性的な役柄を演じられる俳優として、高く評価されるようになったのでした。


 また、『岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇』で三池崇史と出会った北村は、監督に「新しい名前をつけてください!」とお願い。そんなお願いをされていたことをすっかり忘れていた三池監督は、一瞬で「一輝」という名前を考えたそうです。「北村一輝」という名前に改名して以降、ますます順調にノリにノッている北村の役者人生は、いつまでも一番輝き続けるのではないでしょうか?

前歯抜いても、ハンサムなのだ!
とにかくカッコイイ北村一輝を、ご堪能あれ!

 名付け親である三池崇史とタッグを組んだ『龍が如く 劇場版』で、ひさびさの極道モノに挑戦した北村一輝。スパルタ(?)な三池監督の元、「金属バットはホンモノで!」という指示どおり、ホンモノの金属バットを武器にした敵役を演じる岸谷五郎と、ものすごい戦いを繰り広げます。そのうち北村一輝は三池監督に殺されるんじゃ? と思ってしまうほどハードコアなバイオレンス・アクションがすごい! 根性を見せつけた北村一輝の役者根性をご覧あれ!

 バイオレンスだけじゃあございません。なんといってもお久しぶりのヤクザな北村一輝を堪能しましょう! ご安心アレ、今回は変態でも、オカマキャラでも、極悪人でもありません。母を探す少女を守り抜く、“超カッコイイ”極道を熱演しています。赤いシャツがとってもお似合いの北村主演の『龍が如く 劇場版』は、ロケもオール新宿歌舞伎町! いかがでしょう? かなり、気合入ってますよ~! 「誰の人生でもない、僕の人生を生きる」と、様々な分野に挑戦しつづけたハングリーな北村が演じる、魅力的な男の生き様……、期待の一本に注目です!

赤シャツ姿がかっよすぎ! ファンは必見です!
(C) 2007『龍が如く』フィルムパートナーズ
文・構成:シネマトゥデイ編集部

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